偉大な作曲家ベートーベンが天に召された日 楽聖忌

 
楽聖忌
 
今日は楽聖とも称される
ベートーベンが亡くなった日です。

1827年の 3月26日
オーストリアはウィーンでのことでした。

肝硬変だったそうですが 
前年の暮れ辺りから肺炎になったり

急激に体調を崩して
病床に臥せっていたそうです。

ご存知の通りベートーベン自身は 
ドイツの出身ですが 仕事のため
隣国のオーストリアに住んでいました。

おっといけない当時はドイツじゃなくて 
まだ神聖ローマ帝国でしたし
オーストリア帝国でしたわね、おほほほ…。

んでもってどうしたわけかルードヴィヒさんの
正確な誕生日が伝わっていません。

1770年の12月16日「ごろ」だそうです。

もしかするとそういうことに
無頓着な親御さんだったのかもしれません。
 

スポンサードリンク

 

とても苦労の多い人生でした

 
生涯で60回も引っ越しをした
という逸話も残っています。

お父さんもお祖父さんも 
宮廷に仕える歌手だったそうです。

お祖父さんには かわいがって
もらったらしいのですが

お父さんは長男ルードヴィヒに
厳しく音楽の勉強をさせたみたいです。

そして彼の才能をあてにし 
酒飲みであまり働かなかったので
若くして苦労を強いられたようですね。

そんな風にあてにだけはしたくせに 
ちゃんと誕生日を残さないなんて
ろくでもない親父だわね。

でも20歳代のころは 
即興演奏のピアニストとして 

たいへんな人気を博し
モテまくっていたみたいですよ。

この時にたくさんの女性と親交が
あったことがわかっています。

学校の音楽室とかには 
ぼさぼさの頭で空(くう)をにらむ

気難しそうなおっさん(失礼)に
描かれた肖像画があったりしたと思いますが 

あれは年を取ってからのイメージで 
若い頃はそれなりの容貌だったようです。

そんな華やかな時期もありましたけれど 
身内がトラブルを起こすなどして
やっぱり苦労させられたみたいです。

本人には何の落ち度もないのに 
周りに引っ掻き回される典型ですね。

親も親類縁者も 選ぶことができないので 
どこにもある人の世の苦労です。

でもルードヴィヒさんは芸術家だからねえ 
苦労は芸術の肥やしなのかも…。

苦悩の中 のちの音楽業界に
多大な影響を与える作品を
次々に世に出します。

ろくでもない親父は ルードヴィヒさんの
音楽の才能をあてにしたのに

彼の経歴から正規の教育を受けた形跡は 
あまりみられないそうです。

ですがルードヴィヒさんは 
ゲーテやらシラーといった

文芸家や思想家 哲学など
またキリスト教徒でありながら

インドの多神教など 音楽だけではない
幅広い分野に興味を持っていたようです。 

すんごい勉強家だったんですねえ。

もしかして音楽をやらなかったら 
哲学者とかになっていたかも… 

あの肖像画は どうみても
哲学者の容貌だと常々思っていたんですよ。
(いや顔で決まるわけでは…)

年を追うごとに変人ぶりに
拍車がかかったみたいで 

ウィーンに移ってからですが
着衣に無頓着で 紳士の嗜みである

帽子をかぶらず ぼっさぼさ頭のまま
街に出てしまい浮浪者に
間違われて逮捕されたんですと。

ウィーンですよ、ウィーン! 
おっされな音楽の都 大都会。

えっと…どんだけみすぼらしい
格好をしていたんでしょうか 先生は…。

後から大作曲家だとわかったんでしょうね 
市長がごめんねって謝りに来たという…。

何かに夢中になると 
寝食を忘れて没頭するタイプか 

そのくらい集中しないと
音楽の神さまが降りて来なかったのか…

芸術家は独自のスタイルを
持っていますからね。

時として変人に見えたり 奇行と言われたり 
常人には理解しがたい
ことだったりしますけれども 

そういう逸話もまた天才の
彩(いろどり)のひとつなのですよ。

ベートーベンは作曲家なのに
晩年には聴力を失っていたと
教わったのですが

全く聞こえていなかったわけでは
なかったみたいな逸話もあります。

本当のところはどうだったのでしょうか…
本人だけの感覚ですからねえ。

私は音楽の才能は全く持ち合わせておらず 
作曲自体が謎の行為に感じますので

全然聞こえないのに交響曲とか
作れないでしょ?と思い続けていましたよ。
 
 

「運命」は2楽章 3楽章がおすすめ!

 
ベートーベンの作品は 
主に交響曲をよく聴きます。

田園」終楽章と「運命」の2楽章、
3楽章が気に入っています。

特に「運命」の方は 
心地いい音の連なりで とても好きです。

「運命」はインパクトが強いせいか
1楽章ばかり有名になっていますねえ…

昔 同じようにクラシック好き
という人がいたので 私は「運命」の
2楽章3楽章の方が好きといったら
「?」という顔をされたことがあります。

その人「運命」は1楽章しかないとか
思っていたようなので強く勧めておきました。

「運命」は1楽章をすっ飛ばしてもいいから
 2、3楽章を聞いてくださいと。

「田園」の方は終楽章が一番ですが 
全体的にも好みの交響曲です。

どの作品も作曲家が人の世で味わった苦労を 
見事に昇華させていると思います。

偉大な作曲家が天に召されてから
ちょうど196年目の命日です。 

ところで私が知り合った米国の人は
ベートーベンを知りませんでした。

シェークスピア専門の大学教授ですが
たまたまこの人だけだったかも…。

そんな人は知らないと言い張るので 
電子辞書で表示させて この人だよ?と

スペルを指し示したところ
「おービッソヴァン!」とノタマいました。

わざわざ英語読みするんですかいと
思いましたでござる。(*_*)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました