除夜の鐘はいつからあるの?百八つの意味は?途中で年が明けたりして

除夜の鐘

 

ごぉ~~…ん………ごぉ~~…ん
お寺の鐘の音なんて除夜の鐘くらいしか
ちゃんと聞かないですねえ…。

なんという不信心者でしょうか。

遅くまでTVを見ていて全ての放送局が
同じ番組を流す頃 耳を澄ますと
聞こえてくるのですよ。

童謡の歌詞そのままに「山のお寺の鐘」の音が。

元日には 氏神であり産土でもある神社へ
出かけますので 私はそのお寺の
除夜の鐘を聞きながら寝るんですけどね。

田舎なのでとても静かなんですが
遠くかすかに聞こえるだけです。

それがまた いいんですねえ。

得も言われぬ風情があって 好きなのです。

一年に一度だから 一層よく思えるのだろうな。
 

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除夜の鐘っていつから始まったんでしょうね

宗教と音の出るものって密接な関連が
ある気がするのは 私だけかな。

ざっとみてみると中国の宋の時代には
鐘を撞くというのがあったようです。

日本に最初に入って来たのは
上流階級向けというか 仏の導きで
国を治めるみたいな感じでしたよね。

平安時代の後期から世が乱れるようになって
市井の人々の間にも仏の教えが広まりました。

お寺の役割も大きくなっていった頃でしょう。

戦などが頻発すると 宗教は隆盛しますからね。

武士の時代には 一層社会に浸透していきました。

そして平和になった江戸時代にはすっかり
定着したものと推測します。

数行で書きましたけど ざっくり1000年です。
もの凄い時間がかかってますね。

その積み重ねの上に 今の私たちがいるのです。

どこかできちんと振り返ってみる必要があると
思うのは 自然の成り行きでしょうね。

 

除夜の鐘を百八つ撞く意味

仏の教えでは 人には煩悩というものがあり
それが「悟り」を妨げ 様々な迷いや
悩みを生じさせるとされています。

ブッダはその煩悩を打ち払い「悟り」の境地に
達した人なんですね。

んで その煩悩は百八つあるとされています。

だから除夜の鐘はその煩悩の数だけ
鐘を撞いて 打ち払うのだそうです。

鐘の音にはそういうものを打ち払う力が
宿るというか あると信じられていたんですな。

お寺はある意味での聖域なので
そう思われていたのかもしれません。

少なくとも子供のころから 聞かされていた話は
そんな感じだったと記憶しています。

特に熱心に信心してたわけじゃないですが
うちの親たちはよくそんな風に話してくれました。

除夜の鐘の数については 他にも説があるようです
が、だいたい数に合わせた話のようです。

どれも節目に際し 過ぎ行く年への感謝と
気持ちを新たにして 新年を迎えたいという
願いが込められていると思います。

 

除夜の鐘の撞き方がある?

不信心者を自白しているようなものですが
除夜の鐘に撞き方のルールがあるのを
知りませんでした。

107回目までは旧年中に撞いて
最期の108回目の鐘は 明けて1日に
撞くのだそうですね。

その新しい年一年も 煩悩に悩まされないように
年明け早々にごぉ~んと一発かますんです。

除夜の鐘を撞き始める時間は そこから逆算して
始めるんでしょうな。

たぶん昔はもっと緩やかだったのだろうと
想像するのですが 今はデジタルの時代なので
新年を迎えるのも秒単位ですから。

細かいことを言い始めると 一日の始まりは
いつなのかとか 長く使ってきた太陰暦と
太陽暦との兼ね合いはどうなのかとか
ややこしい話にもなるのですね。

なのでその時代にあった解釈でいいんじゃない?

定着に1000年かかっているのです。

その間にだって 様々なことがあったはずですよね。

細かいことは気にせず その時々にあった形で
受け継いでいけばいいのではないでしょうか。

 

除夜の鐘についてまとめると…

仏教の教えが定着するのにもかなり時間が
かかったと思われますが
室町時代くらいには 今の原形が成立したかと。

もちろんその後 江戸時代で完成したのでしょう。

もともとお寺には中で修業するお坊さんたちに
時間を知らせるための小さ目の鐘(半鐘)があり
もっと大きな鐘(梵鐘)は主に法要の始まりを
知らせるために撞いたようです。

普段から時間を知らせる役目もあったでしょうね。

んで、一年の締めくくり大晦日には
仏の教えで言う「煩悩」を鐘の音で打ち払い

清浄な気持ちで新年を迎えるため
百八つ鐘を撞いたのですね。

鐘を撞く回数については語呂合わせっぽくて
他にも1年は12か月で 二十四節気、

七十二候を足すと108になるからとか
お産の四苦八苦を足すと108など
諸説ございます。(森田さん風)

いずれにしても107回までは旧年中に撞いて
最期の1回は日付をまたいで1日に撞きます。

新しい年も煩悩に悩まされないようにとの
願いをこめて撞いてくれるのだそうです。

なるほどね。

え?除夜の鐘がうるさい?
はっ そんなクレームは無~視無視!

住環境が気に入らないなら
余所へ行けばいいんです。

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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