7月13日は お盆の迎え火を焚きます

迎え火 迎え盆 くらし

 
迎え火 迎え盆
 
早いもので もうお盆の迎え火を
焚く季節になりました。

と言っても月遅れのお盆の方が
多いかもしれませんね。

あなたがお住まいの地域では
どのような風習が伝わっているでしょう?

お盆とお葬式は 地方色が大変濃く
出るものではないかと思うのですが。

行政区が同じでも例えば川を挟んで
あちらの岸とこちらでは
やり方が違うといったことは
田舎ではよくあることです。

例えば江戸時代 江戸の町には
各藩の江戸屋敷がありました。

江戸の町人の中にも 何かの商売や
仕事の関係などで そういった武家屋敷に
出入りする人もあったことでしょう。

するとそこで見聞きした季節の風物などが
自然と市井に伝播して 正確だったり
丸ごとではないにしろ 武家風から町人風へと
伝ったこともあったのでは…と妄想するのです。
 

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神社仏閣が多いせいもあるでしょうが…

 
行商なども多かったでしょうし
港の近くでは遠くから来る大きな船が
多くの物資と共に人も運んできたと思いますので

様々な形でいろいろなことが
江戸に集まって来ては 広まっていく…。

そうそう江戸は大都市でしたが
住んでいた人の多くは地方から
やってきた人だったと聞いています。
今とあまり変わりませんねえ。

そういう人たちが持ち寄ったものが
さらに化学変化を起こし 相当に地方色が
豊かだったのではないかなと妄想が膨らみます。

また1000年に渡って日本の首都であり続けた
京都ではまさに今日 7月13日が
お盆の迎え火を焚く日にあたりますね。

有名な祇園祭も毎年 7月 1日から
ひと月をかけて行われるお祭りです。

それを欠かさず行ってきた京都の人たちの
心意気というか 背負っているものの
大きさを考えると ため息が出ますね。

よくぞ守り伝えて下さいましたと
感謝の思いでいっぱいです。
 
 

月遅れの迎え火になりますが…

 
さて私が住むのはその地方なわけで
お盆も月遅れの8月になります。

なので今日が お盆の迎え火を
焚く日なんだよと言われても
いささか違和感がぬぐえないのですが

自分のところのやり方から
イメージできる範囲で考えてみましょう。

まず迎え火を焚く前に
仏壇からご先祖さまの位牌などを
お座敷に用意した祭壇(?)に安置します。
(「盆棚」と呼ばれることが多いです。)

この時いわゆる盆提灯やお花、
家で収穫した野菜なども飾ります。

このような祭壇を用意してから
迎え火を焚くのですが

当然のことながら それ以前に
お客さまを迎えるのと同じ感覚で
家の外周りから 家中を
きれいに掃除をしておきます。

暮れの大掃除と同じくらい
隅々までお掃除しますよ。

夏は雑草が勢いよく繁茂するので
こちらの根競べがある分
大変な印象がありますね
本当に取っても取っても生えてくるので…。

地域によっては日が暮れてから 提灯を持って
お墓へ出向き ご先祖さまを連れてくる
そんなところもあるそうです。

冒頭で例えたとおり たとえば隣同士の
近い地域でもその集落や地域ごとに
様々なやり方が伝わっているのです。

迎え火を焚くための焚き物ですが
何を燃やしますか?

稲わらを使う所と麦わらを
使う所とあるそうですね。

昔は当然のように身近にあるものを
使っていたのでしょう。

最近ではきれいに形を整えて
束ねられた麦わらの束が 迎え火用に
スーパーで売られているのを見かけます。

私の住む本物の田舎でさえ これなのですから
稲わらも麦わらも今では
全然身近なものではないのですね。

ともあれ日が落ちて暗くなるころ
座敷に飾られた盆提灯に火を入れ
(…えっと電気のスイッチを
入れるだけですけども… ^^)

門のところに出て迎え火を焚くと
その煙にのってご先祖さまたちが帰ってくると。

不思議にこの煙って本当に毎年決まって
家の中に入って来るんですよ。

近所では花火を上げたりして
にぎやかにお迎えしているお宅も多いです。

私は毎年 線香花火に挑戦するのですが
屋外で線香花火は難しいですね。

風もないのに自分の手が震えて
火が落ちてしまうなど全然修業が足りません。

年間を通してこの時期しか花火に
触らないせいだと思いますけど。(笑)

お客さんが家に来ている そんな感覚で
お盆を過ごすことになるのですが
あなたのところでは いかがでしょうか?
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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