大晦日のお約束 年越し蕎麦はいつ食べる?そもそもなぜお蕎麦?

大晦日 年越し蕎麦

 

大晦日恒例の食べ物といえば
そう!年越し蕎麦ですね。

でもどうして年越しにお蕎麦を食べるの?

麺類はきらいじゃないですし
かなり小さい頃から 家でですけれど
年越し蕎麦 食べていました。

理由をちゃんと知らないままに…
どちらかというと 食べるものだと思って。

蕎麦は荒れた土地でも育つ堅強な植物ですので
その強靭さにあやかったのか?

はたまた残念ながら まともに育つ作物がなくて
という切実な問題なのか…?

現代ではどちらもあまり説得力がないですね。

大晦日にお蕎麦を食べるのは
どうしてなのか想像と妄想を巡らして
ちょっと考えてみることにしましょう。
 

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大晦日のお約束 年越し蕎麦はいつ食べる?
そもそもなぜお蕎麦?

私が知っているのは細く長い
お蕎麦にあやかった という話です。

とても汎用性が広くて 他のお節句や
お祭りなどに長いものをいただく時も
そういわれた気がします。(笑)

今のように細長く切った形の
お蕎麦を食べるようになったのが
江戸時代になってからというのは
どこかで聞いたことがありました。

それ以前は 蕎麦がきといって
こねて丸めた状態だったとか。

いずれにしても お蕎麦を
食べる習慣は古いんですね。

これは やはりやせた土地でも
育てることが可能だったからでしょう。

私たちは農業というと稲作と思いがちですが
稲は元来 熱帯地方の原産で
温暖な気候を好む植物です。

現代では品種改良を重ねて
こういう問題は解決していますが
江戸時代など お米の品質は産地によって
かなり開きがあったと思われます。

実際冷涼でお米が取れない場所は 雑穀や
蕎麦、麦などが常食だったみたいですし…。

今から見ると すごい健康食…。

では 年越しという時期については
どうなのでしょう。

江戸時代の彫金師の伝承が多いですし
たいへんもっともらしい感じがします。

彫金で飛び散った金粉や銀粉を
こねた蕎麦粉(蕎麦がき)で集めた…
なんていわれると その姿が目に浮かぶようで
とても説得力があります。

でも…その後 どうやって
金属とそばを分けたのかなあ…?

たぶん食べ物を粗末には扱わなかったと思うので
効果的な分け方をしていたのでしょうね。

江戸時代には つけ払いなどの期限が
大晦日だったというのもお金を集めるに繋がると
良い意味に捉えようとしている気がします。

お蕎麦が細長く切った形になって以降は
つなぎが少ないと短く切れ易かったこともあり
良くないことを切り落とす…
「穢れ」を切る…そんな見方にも発展した…?

身近な食べ物だったでしょうし
使い勝手もよかったし 話として聞いたりしても
お金を集めるみたいでいいと
受け入れられたんでしょうね。

当時は 庶民でも言葉遊びを普通に
やっていましたからねえ。

噂も流行もすぐに広まりしました。

ゲン担ぎや言葉遊び、新しもの好きと旺盛な
消費文化がベースにあって 今に
受け継がれている気がします。

 

大晦日のお約束 年越し蕎麦はいつ食べる?
明確なきまりは…ある?ない?

たぶん明確なきまりはないのではないでしょうか。
というのも「今日」がいつからか?
という時間の捉え方が問題になるからです。

え?今日って朝からでしょ?と思われましたか?

実はかなり昔から 一日の始まりは
夕方から…という考えがあったそうです。
それも世界各地に…。

どうして朝からじゃないのかなあ?
私は朝からの方がいいけどなあ…。

それを踏まえて考えると
年内に年越し蕎麦を食べる…とするならば
夕方までに食べればいいんでない?
ということになるでしょう。

もちろんお昼にいただいても
大丈夫ということになります。

夕方が一日の始まりとするなら ちょうど夕飯時や
夜に食べる年越し蕎麦は「元旦そば」に
なろうかと思われ…。

とにかく時間の捉え方なので 個々人の都合や
地域の風習などいつだってかまわないんじゃない?
ざっくり過ぎる言い方で申し訳ないですけど…。

お正月を迎える準備を きちんと整えたなら
その時点で 年越し蕎麦をいただく
準備もできていると思います。

だいたい大晦日の夕飯は「お年取り」といって
家族みんなで節目のお祝いをするでしょうし

翌日から三が日は ほぼ食べることしか
しないと思いますので
その前の一食くらい軽めに
しておいてもいいかも ですね。

個人的には 年に一度の特別な食べ物のことですが
自分の都合に合わせちゃっても
いいんじゃないかと思います。

だって年末のあれこれも 新年のことも
準備はみんなあなたが主導でやってきたでしょ。

言うとおりにしてちょうだい!で
よろしいのではないでしょうか。(笑)

だってね 中には年越し蕎麦のいわれは
あれこれあるけどみんな嘘だからねという
意見もあるみたいですもん。

 

まとめようと思ったけれど…

年越しそばには こんないわれがあるという意見
いやいやそんなのないからという意見
いろいろですね。

でも実際には年越しそばを食べる習慣が
しっかり残っているのは

やっぱり頭で記憶するより
お腹で記憶する方が定着し易いから…
でしょうかねえ。(笑)

それもこれも豊かな江戸の町人文化が
裏からしっかりと支えてくれて
きたからだろうなと 個人的には思っています。

なにはともあれ 今年も無事に過ごせました
という感謝をこめてさらっといただきましょ。

そして来たるべき新しい年が
幸多かれと祈念するのみ。

今年もあとわずかになりました。
みなさん よいお年を!

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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