日本で最初の普通選挙が行われた日

 
普通選挙
 
今日は第1回目の普通選挙が
行われた日だそうです。

時は1928年といいますから 
昭和になってまだ間もないころですね。

これ以前は国税を支払える人だけに 
選挙権が与えられていたそうで

つまりとても限られた人にしか 
投票する権利がなかったんですね。

まあ明治維新以降 西洋のまねをして
社会基盤の大改革が断行されて
きたわけですが 

政治に参加する権利の基準なども 
似たり寄ったりで お手本とした
国々のそれに倣っていたのです。
 

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ざっくり振り返る民主主義と権力の行方

 
選挙そのものは古代ギリシャの
ころからありましたが

そこに参加するには やはり
いくつかの条件があり 

広く人々に与えられていた
わけではありませんでした。

まあある程度人数を制限し 
意見集約を図らないと成り立たないのが

民主主義であり 選挙制度は
その根幹をなす制度ですけども。

その後 欧州では絶対王政などにみられる
権力集中型の政治形態が長く続きます。

これは集中する権力に巧みに取り入る形で 
宗教が入り込んだことも長く続いた
理由の一つかなと思っています。

近代になって権力者だけが
集中して持っていた権利を
市民によってぶんどる

おっと失礼 取り戻そうとする
主義主張が生まれ やがて勝利します。

欧州においては権力者と民衆の間で 
権利の争奪戦が起こりました。

そんな中で権力者の権力を
法の下で制限し 民主主義と
両立させていこうという
折衷案的な形態も誕生しました。

これを立憲民主主義といいます。

欧州では7つの国で 
今でも君主たる国王がおいでですが 

多くの場合この形ですし
日本も世界で唯一天皇陛下を
頂く国ですので 立憲民主主義国家です。

ただし日本の天皇制は 古くから
陛下のお立場を「最高権威」として
意図的に権力と隔ててきました。 

大陸国家で存亡を繰り返した
絶対君主のような民衆に君臨する

権力集中型とは全く違う形態であることを 
私たちはしっかり覚えておく必要があります。

私の尊敬する方に言わせると 
この日本の形は究極の
民主主義だとおっしゃいます。

「シラス国」は陛下を頂くけれど
「支配」などされてはいないからです。

何も知らないか あるいは意図的に
すべて悪いことを押し付けて 直接の子孫に
否定させるように仕向けたので 

学校教育の形で 私たち戦後の世代に
受け継がれていません。

ですが「勝者の書いた歴史」を知った以上は 
小さな声でも横のつながりで

「シラス国」のことを
広めていきたいと思っています。
 
 

権力を集中させないはずだけど…

 
欧米型の民主主義を宗教のように
信仰する人たちは 一部の人間に
権利が集中することを

恐れ嫌う傾向がありますけれども 
広く民衆の中から人々に選ばれたとしても

その人物が必ずしもよい政治を
行うとは限らないんですよね。

反対に世襲の出自であっても 
民衆にとって良い政治家に
なるかもしれないのです。

政治というのはある特定の集団において 
どの立場の人々にとっても

それぞれの言い分が通った形を
実現するのが理想なのでしょうね。

しかし実際にそんなことは
できるはずはなくて 大勢の人の言い分を

いちいち聞いていたら収拾がつかず 
一歩も前に進めなくなります。

結局は意見集約と代議員の形で 
少数の人間にゆだねるしかないのです。

ただ民主主義の場合は 
選んだ以上は選んだ責任として 

どんな政治になっても 任期中は
我慢せにゃならんという
おしおきが発生します。

この点は投票権を持つ者が 
きちんと意識しておくべき事柄ですね。

そして注意すべきこととして 
民衆に迎合するような
政治家は選ぶべきではないと。

こういうタイプの人間は 
耳触りのいいことを言って 
耳目を向けさせる傾向があり

大抵の場合 実行力が
伴わないことが多いんですね。

政策とその実行・実現を以って
政治家というべきであると思います。

有権者は山積する政治課題について 
その政治家がどのくらい実行力の
ある発言をしているか 

その政策は実現可能であるかを
見極める必要があります。

どのように見極めるか それには
政治課題になっている理由を
考えてみるのが早いかと。

つまりなぜ課題として残っているのか 
実現していないのはなぜなのか 

その疑問点になる部分が根っこというか 
一番問題なところなのです。

こうすればいい ああすればいいというのは 
かなりの部分「希望的観測」つまり

「願望」が入り込んで来る恐れがあるので 
逆にマイナスな箇所をあげて 

そこにどれだけ斬り込んでいるか 
実効性のある意見なのか 

それぞれの根拠はどこにあるかなどを 
見極める材料にするのが 
現実的なのかなと思います。

またそういう材料を立候補者側も 
有権者にしっかり提示することが必要だし 
そういう人を探すべきなのですね。

ですから せめて選挙公報だけでも 
しっかり目を通しておくことをお勧めします。

はっきり言って とても面倒で 
やらずに済むならそれに
越したことはないですね。

そういうの面倒くさいんだけど…と
思考停止に陥ると 
ろくに仕事をしない人たちに

税金で高い報酬を支払うハメになり
これが一番の
税金の無駄遣いだと私は思うのですが…?

普通選挙が行われてから 
およそ95年が経とうとしている今 

投票できる年齢を引き下げた日本において 
特に新しく権利を得た若者には 

しっかり覚えておいて
もらう必要があるでしょう。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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