詩情あふれる光景に終止符が打たれた「青函トンネル」開通

 
青函トンネル開通
 
私は鉄道に魅了された鉄っちゃんと
いうわけでは まったくないです。

田舎者ゆえ 鉄道の恩恵は
たいへん多く受けています。

高校通学は鉄道を使いましたし

静かな夜に風が遠くから連れてくる
列車の走行音は なぜか寂しそうに
感じたものです。( ̄ー ̄)

いろいろと思い出もあります。

そんな中 この出来事は
本当に造っちゃったよ すごいなあ
という半ば驚きと共に
深く心に刻まれた出来事でした。

1988年(平成元年)の今日
 3月13日「青函トンネル」が開通して 
JR津軽海峡線が開業しました。

本州と北海道が鉄道でつながった 
歴史的な日とも言えますし

♪津軽海峡~の「青函連絡船」が
80年の歴史に 
幕を下ろした日でもあります。
 

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海の下をトンネルにするとか…

 
「青函トンネル」は全体の43%が
海底という 世界でも最長のトンネルです。

トンネル工事というのは 
地上で行ってもとても大変なのに 

よく海底を掘ってつなげようとか
思いましたよね。

勝手にイメージしていたんですが 
平らにできているわけでは
ないんですね。

青森側からも北海道側からも 
海に向かって降りて行くというか 

真ん中あたりが一番深く(低く)なる
構造になっているんですね。

どちら側から来ても一旦
下へ下へと向かって走り 

ほぼ中央の駅から 今度は上へ上へと
向かっていくイメージなんですな。

津軽海峡は一番深いところで 
水深が140mもあるんですねえ。

その海底のさらに100mも下を
トンネルとして くり抜くなんて…

まあとんでもない難工事だったことは 
容易に想像できます。

それを克服するための新しい技術だったり 
工作機械の開発だったりと

私たちの目に触れないところでの
努力があって完成したと言えるでしょう。

結果 トンネル掘削のための
お化けみたいなマシンが出来上がり 

海底でもトンネルをガシガシ掘って 
鉄道を通してしまいました。

今でもトンネル掘削は世界屈指の
技術を誇っていますよね~。

狭い所に苦手意識のある私は 
普通のトンネルもあまり好きではなく
ちょっとだけですけど 怖い気がするのですよ。

というか閉ざされた空間というところに 
若干の恐怖を感じるのです。

ま、乗り物に乗っていれば 
あっという間かもしれませんし

個人的には長時間乗っても
問題ない唯一の乗り物が鉄道なので

北海道に行くことがあったら 
海底だと思わないようにすればいいかなと。

さてタイトルの詩情あふれる
光景というのは 言わずと知れた

昭和の名曲「津軽海峡冬景色」の
ことをイメージしたものです。

特に「海」とか「海峡」というのは
ドラマチックが止まりませんねえ。

実に絵になる、歌になる光景なのです。

海への憧れは 山の民の私には
イメージの方が 先行するので尚更です。

冬の海とか 岬とか 
すごくたくさん歌にありますよね。

水辺というのは悲しい心を
表現するのに向いているのかもしれません。

そして実は反対に傷ついた心を 
癒してくれるのが水辺だったりして…
な~んて思うのですが…どうでしょうか?
 
 

海の抒情性を歌に刻んで…

 
「青函連絡船」が就航したのは
1908年からといいますから
明治時代です。

以来 海で隔てられた二つの地を
結んできたのですね。

古き良きものが次第に姿を消して行くのは 
寂しいことですが 時代の趨勢と
いうことで致し方ないのでしょう。

ただ歌謡曲などの歌詞に刻まれたりすれば 
現地から遠く離れた人々の心にも
残っていくことにはなるでしょうし 

より多くの人の記憶に残るならば 
それはそれで価値のあることだと思います。

ま、私みたいな部外者が心配しなくても 
記念のものはしっかり残されているでしょうし

記録魔の日本人ですから 
驚異的なことまで記録してあることでしょう。

長い間 人々に愛され親しまれたものの記憶は 
そう簡単に無くなりしませんから。

せっかくの詩情あふれるという
タイトルをぶち壊すような
ことを言っちゃいますが

津軽海峡と聞くと どうしても
思い出すことがあるのです。

津軽海峡には一部ではありますが
「公海」が存在するんですってね。

「公海」公けの海 
つまり航行が自由なんですよ、

誰のものでもないみんなの海。

民間の釣り船でもゴムボートでも 
クルーザーでも大型貨物船でも 

タンカーでも 軍艦でも潜水艦でも 
誰でもなーーんでも通れるんです。

最初に知った時 ?って思いましたけど 
広い広い海に囲まれた日本には 

他にも4ヶ所ほど そういう
「海峡」があるんだそうです。

山の民なので詳しくわかりませんが 
もしかして「海峡」ってそういう場所なの?

さらには大人の事情(?)で 
今はそうしておく方がいいんですって。

まあいろいろあるんでしょうけど 
何かもやもやするよねえ。

仲良しの国だったり 
利害の一致する国だったりするなら
自由に通っていいけどさ。

人んちの海へ勝手に入って来たり 
無駄に軍事力増強して

脅しをかけてくるような
不逞の輩の巣窟が国を名乗ってるのとか

近くにあって 黙って通してやるのとか
なんだか不愉快なのよねえ 
来なきゃいいんだけどさあ 別に。

でもさ そういうやつに限って
ちょろちょろするもんで
余計に癇に障るのよね。

広い国土があるんだから そっちで
好きなだけドタバタやってればいいのに…。

あ…あれ?(゜艸゜) 
確か「青函トンネル」の話を
していたんでしたよね?

とても詩的でドラマチックな連絡船が 
廃止されてしまったとかそういう話なのに

どうしてこういう方向に
なっちゃうのかな 私ってば。

でもですね 津軽海峡に「橋」を
架けなかった理由はたぶん 
↑これだと思うの。

だって連絡船を止すなら 
当然「橋」を架けるのかなって
思うじゃない、ふつう。

それを難工事だとわかっていても
トンネルにしたのは「公海」だからかなと。 

ロマンチックな話が 自分に
ないもんだから苦手なのは仕方ないとして

どうしても過激な方向に
いっちまうのを何とかしなくちゃ…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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