コペルニクスの「地動説」が発表された日

 
地動説
 
今日 5月24日は あの「地動説」を
説いたコペルニクスの著書
「天体の回転について」
という本が世に出た日です。

それと同時に著者
ニコラス・コペルニクスさんの
命日でもあるそうです。

1543年のことでしたが 
亡くなった日に 本が世に出た

というのは 当時の世相が反映されて
いるのかな…と思ったのです。

とても近い年代にいた
ガリレオ・ガリレイさんが

晩年この「地動説」を支持したせいで 
ローマ教皇庁から異端審問にかけられて 
有罪判決を受けたことを知っていますので。

なので私は 言い出しっぺの
コペルニクスさんも迫害されたに
違いないと思っていたのですが…。
 

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意外!受け入れられていた「地動説」

 
意外や意外 本家本元の
コペルニクスさんは その教皇さんに 
ほめられちゃったりしてるんですよ。
\(◎o◎)/?

たぶんコペルニクスさんは
ポーランド人だったけど ガリレオさんは

教皇さんのおひざ元で生まれた
イタリア人だったからじゃないかな…?

それとガリレオは 異端だと言われても 
自分の意見を曲げなかったし…

なんて想像するんですが 
この差はどういうもんでしょう。

当時は異端なんて言われただけで 
生きて行くのも大変だった時代でした。

ここに登場する「科学者」のみなさんは 
自分の研究テーマにそって

データ収集と分析結果から導き出した 
正しいと思ったことを言っただけですよね。

それなのに教会の言うことと 少しでも
齟齬があれば やいのやいの言われ

果ては異端だと 村八分にされたり
追放される…いえ命があればまだいい方で

処刑されかねないという
野蛮極まりない社会でした。

正に文字通りの暗黒時代。

恐らく教会は科学的な知識は全くないし 
ほとんど理解不能だったのでしょう。

王でさえ押さえつける力を持っていた
教会の権威の裾で とても偉いと
勘違いしていたので わからないと
言う訳にはいかったのではないかなと。

自分たちの無能さを隠す必要もあるし 
理解できないことを言う人は
異端ということにして 
封殺していたのではないでしょうか。

コペルニクスさんだって 
ガリレオさんやケプラーさんに
負けず劣らず

多彩な学問を身につけてるし 
カトリックの司祭さんだったりするんです。

もっとも10歳で親と死に別れていて 
実際に彼を養育したのは

叔父だったそうで その叔父さんが
司祭になることを望んだのだそう。

亡くなったお父さんが
裕福だったようなので 大学にまで
進学していて多彩な学問を修めるうち 
そこで天文学に出会いました。

あとコペルニクスさんといえば
「地動説」が圧倒的に有名ですが

経済学で「悪貨は良貨を駆逐する」
ということに気が付いた一人でもあるとか。

私は星空大好き人間ですので 
経済学のことは全く知りませんでした。

「悪貨は~」の言葉だけは
知っていましたけどね。

この時代の数学やら天文やら
科学やらを やっていた人たちって

学問の守備範囲がやたら広くて 
何でもやっててすごいんですよ。

もしかすると欧州における
科学や数学の 黎明期だったので 

一つの分野に固執せず 柔軟に知識を
取り入れていったのかもしれません。

ほぼ同時期に雨後の竹の子の如く
わさわさと こういった分野の才能が

いくつも花開いたことが 
その証だと思っています。
 
 

早くから「地動説」を説いて 慣らしてた?

 
わりと早い段階で コペルニクスさんは
「地動説」を説いていたので 

周りの人々は 結構みんな
そのことを知っていたそうです。

でもその「地動説」なるものが
教会の言うことと矛盾するとか 
反するとか唱えていたコペルニクスさんも
思っていなかったというから 面白いです。

どういう捉え方をするとそうなるのか 
こっちが混乱してきますが

いずれにしても 本の執筆を邪魔するとか 
逮捕するとか迫害するとか
そういうことはなかったそうです。

もしかすると聞いた人たちは 
本質的に理解していたわけではなくて

キリスト教的な発想から出ることは
なかったのでは…と思ったりします。

地球が太陽の周りをまわっているんだよ
と言われて それをイメージします。

どうして地球が回るのかわかっていないから 
地球を回しているのは 神さまが
やっているに違いないと 
解釈したんじゃないかなあ…?

誰でもそうですが 自分の知り得る限りの
知識を総動員して 自分なりの
解釈をしないと「納得」って
できないものなのです。

当時コペルニクスさんの話を聞いて 
近所の人も教皇さんもみんなが
キリスト教めがねをかけているので 

それを通した世の中の常識の
範囲内で解釈し ああそうなんだねと
納得したのではないでしょうか。

そう考えればコペルニクスさん自身も 
キリスト教に反するものではないと
思っていたとしても不思議はないですねえ 
本人は司祭でもありますし。

だからこそ握りつぶされずに
後世に伝えられたんですね。

(ただし ガリレオさんの異端審問の時は
一時的に発禁になってます。)

ただ雨後の竹の子さん仲間の多くも
「地動説」を支持していますから

仮にコペルニクスさんが何らかの
邪魔をされて「天体の回転について」を

出版できなかったとしても 
他の誰かが唱えていた
可能性も考えられます。

コペルニクスさんをはじめ 
他の雨後の竹の子さんたちがいてくれて
数学などを発展させてくれたおかげで

今の私たちの快適な生活が
あると言えますので 
彼らに感謝感謝です。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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