「おせち料理」について 次は各お重の食材、いきます!

おせち料理 くらし

 
おせち料理
 
今日は「おせち料理」の各お重に詰める
食材を取り上げようと思います。

スーパーへ行けば セットで売ってたりします。

中には下ごしらえが面倒なものもありますけれど
今はかなり楽ができますので 一度だけでも
挑戦する価値はあると思います。

全部手作りなんてできませんけれども
これだけは押さえておきたいという
食材を考えてみました。

スーパーの力を上手に借りて お重に詰めると
気分が上がると思います。

繰り返しになりますが「郷土のおせち料理」が
断トツだということは よくわかっています。

出身地が離れているご夫婦は どうか
仲良く双方の「おせち料理」を
楽しんでください。(笑)
 

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「おせち料理」の具材たち一の重

 
一の重の「祝い肴」は 数の子 田作り、
黒豆(たたきごぼう)でしたね。

数の子はその数の多さなどから
子孫繁栄を願ってのことでしょう。

お魚の卵はみんな小さくて
数が多いですけれど 季節柄
あるいは流通の都合などによって
手に入り易いお魚が 選ばれた
というか残って来たのだろうと思います。

ですから海辺の地域であれば
新鮮で漁獲量の多いお魚が並ぶことでしょう。

田作りについては 個人的に
昔からずっとどういう意味なの?
と思ってきました。

名前は知っていますし
実物はどうみても「煮干しさん」
にしか見えないのに
「おせち料理」に入る時だけ
田作りになるので…。???

昔 イワシは田んぼの肥料にできるほど
たくさん獲れたのかもしれません。

山の民である私には想像もできないことでしたが
海の恵みを無駄なく使うという海辺のみなさんの
知恵だったのかなと思います。

そんな所から五穀豊穣の願いをこめた
「祝い肴」として「おせち料理」に
入れられたのでしょう。

「五万米」という字を当てて
「ごまめ」と読み「おせち料理」に
入ることもあります。

黒豆は「まめに働く」とか
「まめに暮らす」といった
「まめ」にかけたもので
たぶん日本各地それぞれに
よくできる「豆」があると思います。

私の住む地域では黒豆の他に
ゆでた「緑豆」が登場します。

粒が「大豆」よりも一回り大きくて
熟しても「緑色」をしているのが特徴です。

ほぐした数の子と和えるなどして
「祝い肴」の仲間になります。

「緑豆」は収穫量が少なくて
ほとんどどの家が自家用にしか
栽培しないため 味わいがあって
美味しいのですが 市場には出回りません。

たたきごぼうは ごぼうみたいに
深くしっかりと根を張るようにという
一家、一族の繁栄を祈願したおめでたい「肴」です。

たたくと身を開くので ここから
運を開くにつなげたということのようです。

一の重は 全体的に海であったり
陸であったり その人の置かれた状況で
きちんと仕事ができますように、

多くの実りがありますようにといった
願いや希望が託され そういう思いが込められた
「祝い肴」を共に食すことで新しい年を
寿ぐ喜びにあふれている感じがします。

この不可欠「祝い肴」の他に
練り物の紅白のかまぼこや

しっとりだて巻き、深い味わいの昆布巻
厚焼き玉子 お口直しの栗きんとん!など
華やかでいかにもお正月~っ!な一の重です。

彩りを考えながら詰めて行くのは
絵を描くみたいで結構楽しい。
 
 

「おせち料理」の具材たち二の重

 
二の重はめでたい席に相応しい海の幸で
豪華に決めていますね。

出世魚のぶりも めでたい鯛も
長寿の海老もお正月だから大奮発!です。

「節」という区切りを大切にしたのは
ある種の目標というか 到達点という意味で
生活にリズムを生むもの
だったのではないかなと。

野良仕事はとても重労働ですし
共同作業として仲間を
募らなければ終わりません。

延々と続けるのは難しいですので
例えばお昼までには そこまで
終わらそうとかそんな感覚が
もっと長いスパンの作業でも
必要だったのではないでしょうか。

年間を通せばおおまかに季節の変わり目で
作業の区切りにしていたことと

「節」を大切にする考え方が出会って
労働のねぎらいと楽しみを共にすることが
自然に融合していったのでは
ないかなあと想像します。

え~ 山の民にはお正月でも豪華な海の幸は
ちょっと手が出ませんでした。

しょっぱ~くて長持ちする
「新巻きサケ」が多かった気がします。(笑)

もちろん他のお魚でお祝いする所も
たくさんあると思います。
 
 

「おせち料理」の具材たち三の重

 
三の重は旬の根菜類が
てんこ盛りのお煮しめです。

季節柄 冬の野菜が多くなりますね。

それぞれの特徴をよく理解して
調理をする必要があります。

ここらが下ごしらえも必要ですし
一番手のかかるところですかねえ。

私の住む地域は おしょうゆが
濃い目なので煮物をする時は
色をきれいにするために
薄口しょうゆや白だしなどが活躍します。

里芋やくわい、八ツ頭などは 収穫の時
ちいさな子がいっぱいついてくるので
子孫繁栄のイメージで
おめでたいとされたのでしょうね。

穴が開いていて見通しのきく
れんこんも幸先がいいですし。

うちはきんぴらごぼうを作ります。

切るのが面倒ですが 彩りに
ニンジンを少しだけ入れます。

今の感覚でみてしまうと 伝統的なお料理は
かなり手間と時間がかかります。

でもそういう手間をかけるだけ
「ハレ」の料理に対して気持ちが
入っていたのでしょうし 本当に楽しみに
生活していたんだろうなと想像できます。
 
 

「おせち料理」余の重

 
先日も言いましたが これがこうで
ああして…という「定義」ではなく
手に入ったら「おせち料理」が
一層らしくなる食材、という感覚です。

地域によっては違うものを使うかもしれないし、
名称はダジャレかもしれないけれど
良い意味の言葉で表現され 伝えられてきたのですね。

伝承や意味はしっかり押さえつつ、
今様に楽しんじゃった方がいいかも。(笑)
ざっくりとですが 各お重の食材たちを
あげてみました。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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