世界基準に乗り遅れるな!「メートル法」公布記念日

メートル法公布記念日

 

今日は「メートル法公布記念日」です。

日本は今でこそ規格値にうるさい国
ということになっていますが

その昔 各国で各地域でばらばらの
度量衡が用いられていました。

人の移動範囲が狭かった時代なら
それでもよかったのですが

地球が小さくなってしまいましたので(笑)
国境を越えたお仕事が
当たり前になると度量衡の統一は
避けて通れない問題になったのです。

話はフランス革命直後まで遡ります。

統一単位が必要なんじゃないのと
気付いたペリゴールという人の提案で
1791年に地球の北極点から赤道までの
子午線弧長の「1000万分の1」を
1メートルにしましょうと決めました。

実際には二つの都市の間を経線に沿って
三角測量で測って算出したらしいです。
 

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「度量衡」は国の根幹

今の私たちからみるとずいぶん
ざっくりな決め方に見えますが

基準を地球においたあたりは
「その基準はどこからひねり出したんだ?」
といういちゃもんに
「基準は地球だ 文句あっか」
と言い返せますよね。(笑)

「メートル法」は決めましたが
やっぱりすぐには普及しませんでした。

結局 法律で「メートル法」以外は
使っちゃだめだよ、罰金取るからねという風にして
1840年以降ようやく普及したそうです。

この後 どこの国も「度量衡」の統一には
悩んでいたとかで 1867年のパリ万博で
集まった学者たちが「メートル法」で
国際統一しちゃえと決議したのです。

あれだけ国が集まっている場所ですからねえ
普通にちょっと遠出すれば
外国へ行けてしまうという土地柄ですので
行った先々で「度量衡」が違うのは
いろいろ不便なこともあったことでしょう。

そしてそういう場所なだけに 話し合って
決めようという発想も それを実行することも
比較的 容易にできるのですね。

みなさん揃って1+1=2という
合理的な思考の人たちですから

一旦 やろうかという方向に向けば
すぐに決められたことでしょう。

それぞれの国の人々に すぐに受け入れられ
浸透するかどうかは別として…。

そして8年後 各国が「メートル法」を
導入するようにしようじゃないかという
「メートル条約」なるものが締結されたんですと。

まあ主に欧州各国ですけども。

 

日本のコンプレックス 国際基準

これに遅れることおよそ10年
1885年(明治18年)に日本も
「メートル条約」に加入して1889年には
「メートル原器」を受け取っています。

で1891年にやっぱり法律を作って
昔からあった尺貫法と併用する形で使い始め
この時 単位を表す漢字をあてたり
新しく作ったりしています。

そして1921年(大正10年)の今日
4月11日国際基準である「メートル」を
日本でも使うから 尺貫法は廃止するね~
という「メートル法」が公布されました。

以前は併用する形を取っていましたが
改正して尺貫法の廃止をうたったのです。

で・す・が 言い出しっぺのフランスが
そうだったように やっぱり慣れ親しんだ
単位を人々は簡単に手放したりしませんから
一向に普及が進まなかったそうです。

仕方がないから1951年(昭和26年)に
測量法という法律で尺貫法を禁止して
「メートル法」を義務付けました。

政府も必死ですよね 国内に複数の
「度量衡」が存在したら混乱の元ですから。

この時はまだGHQの占領下でしたが
米国自身が「メートル法」を使ってないので
口出しして来なかったみたいですね。

本当は「メートル法」を導入すると
混乱が生じるのは必至で それを収めるのが
大変だから 面倒なことから逃げているだけ
なんでないかいと思ったりするんだけど…。

米国人 絶対自分の考えを曲げないからねえ。

見方を変えると お金の単位と同じで
「度量衡」は その国の個性みたいな面もあります。

「度量衡」を「メートル法」に合わせると
どこを切っても金太郎あめみたいになって
世界の中に埋没するのが嫌なのかもしれません。

いつも風を切ってトップを走りたいとか
人に指示されるのがいやだとか…
人の言うことに従うと
負けたような気になるとか…
まあ そんなところかなと。

 

「度量衡」簡単に止められない止まらない

「メートル法」の理念として
「全ての時代に 全ての人々に」
というのがあるそうです。

災害や地震も少ないし 修復の要らない
石の文化らしい発想ですな。

木と紙の文化で 災害と地震大国の日本で
脈々と受け継がれてきた歴史的建造物などの
建て替えや修理、修復には「全ての時代に」は
ちょっと当てはまらないような気が…。

まあ理念はともかく 世界のほとんどの国が
同じ基準を使うというのはとても画期的ですし
大変便利で合理的だと思います。

態度も国も大きいどこかの国は 頑なに
「メートル法」を拒んでいるようですが

みんなの仲間に入れば
気持ちも楽になるのになあ…。

逆にそういう
「お~手てつないでチーパッパ」が
嫌いな人たちが寄り集まって
できた国とも言えるから
「やーだーもーん」と独自路線を行くかな…。

「メートル法」でなかったために
後世で起こった巨大プロジェクトの
トラブルだって過ぎてしまえば
笑い話だから 気にするこたーないよねえ。

古い時代のものが今に息づく国にいると
尺貫法が廃止されても禁止されても

そこここにそれらの息遣いが聞こえ
しっかり生きている気がするのは…
もちろん気のせい…ですよねえ。(笑)

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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