あの大きな国を赤く染め上げた「文化大革命」

 
文化大革命
 
今日 5月16日は 中国で
「文化大革命」が始まった日です。

正確に日付が付されていますが 
これは当時の党大会で通達が行われた
日付で呼んでいるからで
「516通知」と言うんだそうです。

時に1966年のことでした。

意外に最近のことだったんだねと
思ってしまいました。

だって 私もう生まれてるし…というか
前の東京オリンピックより後だよねえ?!

思いっきり簡単に言っちゃうと 
それまであった文化や思想 

伝統なども含めて 毛沢東の考える
社会主義にそぐわないから 

んなものは壊してしまえ!を
実行したということだと。
 

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もう一つ巨大で真っ赤な国が爆誕す

 
これにはウラもあって 建国以来
主たる地位に上り詰めた毛氏でしたが 

この時は勢力を落としていた
時期だったそうで 復権をもくろんで

若者を扇動し ついでに反対勢力を
粛清する目的もあったみたいです。

そんなにいくつも同時に
都合よくことが運ぶものなのかなあ?

まあねえ 自らを助ける者を助けると 
キリストさんも言ってるから…

あっといけない宗教は
社会主義の天敵でしたね。

でもこれはものの例えで言っているので 
続けようと思います。

あれこれ思い描いているだけでなく
実際に実行に移した 行動したという点で

自分の望むように仕向ければ 
何とかなるというか するというか
そんな風に思ったのでしょうかねえ。

社会主義が独裁に走り易いのは
周知のことですが その大きな理由は
同調圧力と暴力も含めた
言論統制にあるのかなと。

最終的には反対意見を粛清するので 
みんなニコニコ全員一致。

そんなことを仲間同士でも平気で
できるのですから 神経を疑います。
とても怖いです。

で この「文化大革命」の時は 
とても若い世代が破壊活動というか

扇動に乗って 文物の破壊やら人を
襲撃するなどしたようです。

まあ しまいには毛沢東本人にも
コントロールできなくなるという
不始末をしでかすわけですが。
(そんなこと言うと粛清されちゃうね。)

仕方なく「人民解放軍」を差し向けて
鎮圧するとか もうほとんど
戦争 内戦ですよ。

もっとも毛沢東という人は
「暴力行使」をはっきり
肯定していますからね。

曰く「革命は、客を招いて
ごちそうすることでもなければ、

文章を練ったり、絵を描いたり、
刺繍をしたりすることでもない。

そんなにお上品で、おっとりした、
みやびやかな、そんなにおだやかで、

おとなしく、うやうやしく、つつましく、
ひかえ目のものではない。

革命は暴動であり、一つの階級が
他の階級を打ち倒す激烈な行動である。」
-ウィキペディアより-

暴力を肯定しちゃってるので 
収集がつかないんですね。

「文化大革命」で命を落とした人は
膨大な数にのぼるそうです。

で、この時の若い人たちは 下放とかいって
当時の農村部などへ送られて
野良仕事をさせられたみたいです。

とにかく ご先祖さまたちが築いてきた 
悠久の中国文化が本当にズッタズタの

ぼろぼろ粉々に破壊されてしまって 
なんともったいないこと。
ご先祖さまが泣いてますよ。

…とはいっても どの民族の人が
上に立ったかが その時々で違うだけで 

大陸の人々が歩んできた歴史は 
ほとんど同じですけども。 

今回は王朝なのか共産主義かという 
政治形態の差になりましたが。

ご存知でしたか?

それぞれの王朝は自分たちの正当性を
主張するために 過去の王族などの

お墓まで全部暴いて 破壊の限りを
尽くしたそうですよ。

そこまで徹底的にやらないと 
気が済まなかったんでしょうね。

つまりご先祖さまを敬う文化も早々に
捨て去ったということです。

異民族とは 考え方のバックボーンから
違う人たちということであり 

王朝が変わる度に異民族に支配されたので 
仕方ありませんけど。

そう考えると中国の歴史のピースとしては 
ごく普通の形をしていて 

ぴったりと当てはまる場所が
ちゃんとあったんでしょうね。
 
 

人類史上 最多の犠牲を出した「文化大革命」

 
毛沢東という人は
たいへんな読書家だったそうで 

一説には粛清した人から没収した書物を
持っていたとかいわれているみたい。

ただ持っていただけだったら 笑えるけど。

蓄積した知識を真っ赤にしちゃったので 
これももったいないかも。

そうは言ってもやったことは 
読書家で賢い人の行いとは思えない 

わけわかめのことばかりのような
気がするのは…気のせいですね、きっと。

事実上 赤一色に染めることはできましたが 
この「文化大革命」による損失の方が

はるかに大きかったのでは
ないかなと思うのです。

ところがそんな大変な思いをして 
成し遂げた(?)「文化大革命」から
100年も経たないなのに 

大きく方針転換をして 赤一色のまま 
あろうことか資本主義の経済理論を
取り入れるとかいう暴挙に出たんですね。

で、そのおかげで社会主義国のはずなのに
「経済成長」があるという理解不能な状態に。

何がしたいのかよくわからないのですが 
あなたたちのあの赤いイデオロギーは
どこへ行ったの?

「経済成長」を遂げるということは 
赤一色の主義の否定なのでは?

天文学的な数字の犠牲を出しながら 
辿り着いた先で国家運営が行きづまり

「眠れる獅子」と言われながら 
いつまで経っても起きないんでないの…。

とても古い時代から長い間
アジアの盟主であったため 

全方位にでかい態度が
止められませんが この国の
歩んできたこういう歴史を

ありがたがっていたとか 
時代とはいえ なんだかなあと
思っちゃうのは私だけかもね。

大きな態度を取り続けるには 
天敵の資本主義の力が不可欠という

ジレンマを抱えながら 経済成長の果てに 
この大きな国がどこへ向かうのか 

世界が息をひそめて見つめているのです。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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