七十二候「牡丹華」(ぼたんのはなさく)

牡丹華

 

今日は七十二候の「牡丹華」
(ぼたんのはなさく)を取り上げます。

牡丹の花には「艶(あで)やか」という言葉が
似合うと思います。

大きくて豪華な花は 花の中の花
まさに花王ですよね。

うちにもピンクの牡丹があります。
大きな花ですが 支える茎が細いので
支えをしてあげています。

全体を囲うように風よけもしてやらないと
せっかくの花が下を向いてしまうので
わりと世話がたいへんだなと。

いえ本当はですね 植える時に風向きを考えて
植えればよかったのですが… そこまでの
知識がない人が買ってしまったもんで…。

きれいだし 毎年がんばって咲いてくれるので
みんなで大切にしています。

ただ牡丹は「木」なので水揚げがよくなくて
生けるのはちょっとたいへんですけど。
(はい 私が下手なだけです。^^;)
 

スポンサードリンク

 

牡丹は中国の花

先ほどの花王という表現は原産国の中国での
牡丹に対する呼び方のひとつです。

もしかすると古えのかの国の権力者たちも
豪華な花を楽しんでいたかもしれません。

国情が安定し豊かな文化が育まれた時代も
ありましたからね。

競うように美しい花を育てたのでしょう。

もともとは薬草として用いられたようで
花を愛でるようになったのは後からみたい。
(もちろん今でも漢方薬のひとつです。)

原種は一重咲きのように見えるものが
多いですし 様々な花色があります。

さすがに広大な国なので 原種も各地に
散らばっている上 複数種類あるようですな。

とはいえ 花びらは重なっていますので
決して一重ではないと思いますが。

原種であっても地味というわけではなく
華やかさは引けを取りません。

牡丹という漢字は中国でもそのままだそうで
オスに赤を意味する丹(たん)が組み合わさって
いますけど オスの意味がよくわからないみたい。

原種も色とりどりですけど なぜ「丹」が
残ったんでしょうねえ。

赤系の牡丹が特に好まれたのかもしれません。

あるいは育て易かったとか 多かったとか?
元が薬草なのでそっち系の理由かもしれないし。

ともあれ今日までたくさんの人に
愛されてきていることは確かです。

 

きっと日本でも人々を魅了したでしょう

豪華な花の咲く薬草…。

そんな感じで遣隋使・遣唐使さんたちが
持ち帰ってきたのだろうと思います。

たぶん日本に来た時から 薬と花の
両刀使いだったのではないでしょうか。

これだけ見事な花ですからねえ
蝶よ花よの人たちは目が釘付けになったりして。

広大なお屋敷の庭に牡丹の艶やかな群生が
あるいは見られたかも…なんてね。

和歌などでは「ぼうたん」と発音したりする
みたいですが あまり多く残っていないみたい。
やっぱり薬としての役目の方が大きかったかも。

また先ほども書きましたとおり「木」なので
株分けするしかないんですよ。

草目のように種とか ほいほいできないので
簡単には増やせないという難点が…。
だからかなり希少性も高かったと思われます。

接ぎ木とか株分けで増やすのって
たいへんだと思うのですが それでも
今日 百花繚乱の品種になっているということは

牡丹に魅了された人たちが少なからずいた
あるいはいるということですね。

園芸品種はたいへんな手間をかけているので
とても大切で 愛おしいと思う気持ちが
美しい花を見ていると びしびし伝わってきす。

幾重にも重なった花びらが ふんわりと広がった
艶やかな姿はじっと見つめてしまいます。

ただ私はズボラで面倒くさがりなので
お花の世話はできません。
家人がいるおかげで何とかなってます。(笑)

 

春の庭の艶やかなウルトラ美人

三月に桜が咲いてしまう所なら この七十二候と
同じころには 牡丹も咲いているでしょう。

他にもたくさんの花が競うように咲く時期です。

そんな中でも 牡丹の艶やかさはダントツ
他の追随を許しません。

花はみんなどれもきれいですけどね。

七十二候から数週間遅れて うちの方でも
牡丹のつぼみが開き始めます。

ええつぼみはちゃんとついているんですが
なっかなか開かないんだな これが。

ほとんど初夏といってもいいくらい
暖かさが続く必要がありますけども…。

どんな花でもそこにあると ほっと明るく
感じたりするものですが 牡丹の存在感たるや
強引なくらい視線を持っていかれます。

花でも美人は得なんですよ。

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました