七十二候の金盞香(きんせんかさく)が近づきました

水仙と青空 暦・季節

 
水仙と青空
 
七十二候の金盞香(きんせんかさく)は
明日なのですが 難しい字面が
ちょっと気になりまして。

ひらがなで書いてなければ
読めませんでしたし 残念ながら
私は知らない字でした。

さらに 読みを教えてくれましたが
きんせんかも 私の知っている
キンセンカではなくて
水仙の意味だそうなので…。( ̄‥ ̄)

二重トラップですな。

もっとも字の方は 自分の
物知らずを露呈しただけですが。

水仙といえば 春の花です。

それもこの辺りでは 4月にならないと
芽すら出しません。

実際に咲くのは こいのぼりと
同じくらいですね。

この頃は 気温の上昇が激しくて
一気に夏のような温度になりますので
草木は一斉に芽を吹きだします。

…といいますか その季節しか
水仙が咲くのを見たことがないです。
 

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せっかく分かったので水仙の話を…

 
だから字面はもとより ひらがなでもって
読みを教えてもらっても それが
この季節に咲く水仙だとは
どうしても思えないんですよねえ。

水仙の花の黄色い部分を
金杯に見立てたみたいで
そこはいいとして
季節が違うの 季節が。

寒風にゆれる花じゃないから。

初夏に近いとろりとした
暖かい風にそよぐの、水仙は。

日当たりのいい土手とか
花壇とかに 集団で植えられてて
塊りで咲くの か・た・ま・り・で。

細めの葉っぱと黄色と白の
明るい色が 春らしいの。

中心がオレンジっぽくて
全部黄色の花もあるし。

とにかく春なの は~る!

本当に生まれ育った場所の気候が
人間に与える影響って計り知れない…。

どうしても自分の頭の中で春のイメージを
払しょくできないままですが

気を取り直して…
草丈がそんなにないので花壇に植えると
遠景でも 近くで眺めるなどしても

見栄えのいい花壇に
設計できる便利な花です。

花の大きさと茎のバランスを考えれば
あまり背が高くなり過ぎると倒れ易くなって
ダメージが大きいので
あのバランスになったのかな。

草丈の低さや 少しうつむき加減に
つく花姿はあの神話から生まれた
せいかもしれませんね。
 
 

神話から生まれた花 水仙

 
たいへん有名ですので
ご存知の方も多いことでしょう。

ナルキッソスという美少年は
とにかく美少年でした。はあと

男からも女からも求愛され
もてまくっていたのです。

でも誰にも なびこうとしませんし
たいへん傲慢な態度をとって
求愛者たちから恨みをかってしまいます。

このあたりナルキッソスが傲慢だったり
相手の気持ちに寄り添わなかったりするのも
女神から人の気持ちを解さぬヤツに
されっちまったという話も
あるんですけどもね。

ギリシャ神話の神さまたちは
人間イジメが好きですから。

一方で、人や神の恨みや呪いを
受け止めてくれる女神さんもいまして
「復讐の女神」なんて言われとります。

フラれちまった人たちの恨みが
女神の力を借りて
ナルキッソスに還ってくるです。

そんなナルキッソスくん ある泉のほとりで
水を飲もうとしましたら 水の中に
と~んでもなく美しい少年が
いるじゃあありませんか。

ナルキッソスはたちまち
恋に落ちてしまいます。

そしてその泉のほとりから
離れられなくなり ついには
衰弱して命を落とすのです。

泉に落ちてしまったという
展開もあるようですね。

ともあれ彼の死後 泉のほとりに
変わった花が咲くようになりました。

泉を覗き込むように 下を向いて
咲くこの花は「ナルシス」と
呼ばれるようになります。

こんなところが神話のエピソードですが
死んじゃったナルキッソスを
哀れんで花にしたという風にも
読んだことがあります。
 
 

水仙のイメージが変わった…

 
個人的には 水仙のイメージと
「ナルシズム」みたいのは
ちょっと合わない気がします。

だってほら 柔らかくて
暖かい春の風が似合うから…。

そういう時期に咲いてるとこしか
見たことがないんだもん。

またここに戻って来ちまったぜ…。

まあ強引に花の姿を重ねてイメージすれば
泉を覗き込む金色の美少年の姿…
そんな風に見えないこともないですが…。

どんな経緯で七十二候の
こんな時期に入れたのかなあ?

暦に入れるくらいだから
わりと普通の風景だったのかも…。

ただ水仙は日本の土壌が
気に入ったみたいで 大繁殖!

寒冷地人間が知らないだけで暖かい地域では
この時期でも水仙が咲くのかもしれない。

少しもやもやが残るのですが
七十二候に入れて もしも
何かクレームがついていたなら
早々に変更されていたと思うのですよ。

であるとするなら 今まで
伝えられているということは
どこからも文句が出なかったと
いうことなんでしょうね。

つまり賛同や認証を得たと。

そうとしか思えないなあ
やっぱり そうなんだ…
水仙てこの時期に咲くんだねえ。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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