8月28日 七十二候 天地始粛(てんちはじめてさむし)

夏の空 暦・季節

 

 
今日は七十二候の天地始粛
(てんちはじめてさむし)です。

そのままですけれども 暑さが
収まるころということですね。

暦はそうなっているのですが
実際には…という地域の方が
全国的にもどど~んと増えたんだろうなと。

暑いのを売りにしてしまえという
逆転の発想もありますし。

ほとんど開き直りみたいな感じも
しないではないですけども。

まあ そこらへんは
暑いものはどうにも仕方ないので
貪欲に活用していこうじゃないかという
大変 前向きな捉え方と
解釈するようにします。

ですが暦にあるということは
ずっとずっと昔から そのころに
現れる兆候を捉えたものですので
周りをよく観察すると
見つけられるかもしれません 秋の気配を…。
 

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かすかな予兆を捉えるのが楽しい

 
私は田舎におりますので
ちいさな秋は幾つも見かけますし
音は虫さんたちの大合唱が
相当大きくなっていますので
こちらの方が先ですし いやでもわかります。

好きなものには自然と関心が向きますので
いつもにも増して 空を見上げることが
多くなるのがこの頃です。

明らかに夏の空とは違ってきますので
知ってさえいれば 誰でも見つけることが
できるのではないかと思います。

何が違って 何を見つけるかというと…
雲の形が違うのです。

上空に冷たい空気が 頻繁に
入って来るようになるので
できる雲の形も変わってくるのですね。

日も短くなり始めますし 少しずつですが
気温が下がり始めるのです。

刷毛やほうきで掃いたような
シュッとした薄い雲が増えます。

あるいは真上の空にはなくても
遠くの低い空に長くすうっと
伸びているかもしれません。

薄いので気温が高いとできませんから
この時期は天頂などには少ないです。

そのかわりダイナミックに
長くなることもあって 筋のような雲を
見かけたらそこはかなり高い空で
冷たい空気があるのだなと
思っていただいていいと思います。

結構 高い空にできる雲で
風の向きもだいたい見当がつきますよ。

こういう高い場所にできる繊細な雲が
地上から見えるということは
空気もきれいになって来ている
おかげかなとも思います。

飛行機雲も 上空に冷たい空気が
ないときれいにできません。

私の住む地域は飛行機が飛んできても
気が付き難いことが多いのですが
飛行機雲を引いていれば 気づけます。

おおお あんなところをこんな方向に
飛んでいくんだ…なんて
ボケ~っと眺めることが多いです。

ちょうど飛行機雲を長く引いて
飛んでいくときに気付くこともあれば
飛行機雲しかない状態で
気が付くことも多いですね。

条件によっては 長く引かず
見かけの長さで10センチくらいしか
引いていない時もあります。

これは雲ができるけれど
すぐに消えてしまうからですよね。

どんな気象条件の時なら
そういう風になるのか
理屈でむりやり考えれば
冷たい空気がないと
飛行機雲が現れないのだから
比較的暖かめの空気の層が
あったりするのかもしれません。

わずかな条件の差で 見えたり
見えなかったりしますので…。

それに何と言っても
「飛んでいる」わけですから
きっちり同じ高さを
測ったように飛ぶのは
かなり難しいのではないかなと…。

風にも色がついているわけではないし
ごくわずかな環境の違いで飛行機雲の姿が
見えるか見えないか分かれるのだと思います。
 
 

地表も涼しくなれば なおうれしい

 
山の上のたいへん高い空を
飛んでいきますので 音はしないのです。

しかもあの大きな大きな飛行機が
「点」にしか見えないし…。

空の色々な方向に まるで飛行機が
落書きしているみたいに 幾筋もの
飛行機雲ができていることもあります。

時には端から端まで 空を半分に
切り裂くかのような長いものも…。

できてからかなり時間が経った飛行機雲も
不思議な形になって面白いですね。

恐らく風が作り出すのだと思いますけれど
横倒しになったらせんのように見えたり
水道喬のような形だったり
ものすごく妄想が刺激されます。

とはいえ いくら雲でも飛行機雲を
暦には入れられないでしょうねえ…。(笑)

空の色も少しずつ 澄んだ青さが
増してくるのもこの時期くらいからでしょうか。

もちろん雨上がりとか台風が通り過ぎたとか
そういう条件の時の方が
よりきれいですけれど 空だって
ある日突然澄んでくるのではなく
やっぱり少しずつ少しずつ
変化しているのだと思います。

自分が寒冷地仕様なので
空がきれいになって
涼しいのは大歓迎です。

ものが考えられなくなるような
ぐだぐだの暑さは本当に勘弁で
一日も早く 涼やかな空気に
入れ替わってほしいと
心から願っている毎日です。

地上が涼しくなる頃には
すでに空は秋が真っ盛りに
なっているのではないかなと…

まあそれはあなたの妄想よと
言われると それまでですが。(笑)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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