二十四節気の「小寒」(しょうかん)

小寒 ツバキと南天

 

今日は二十四節気のひとつ「小寒」ですね。

いよいよ寒さも本格的に
なってくる頃と捉えるべきしょう。

北からの寒波も強いのが長く居座るとか
ちょっと困ったことが起こり始めるのも
このくらいの頃からになりますね。

その季節が最も極まる時期の
準備期間に入っているからでしょう。

これからが寒さの本番だからね
ちゃんと備えなさいよ…みたいな。

寒い時期は場所による差が
大きな時期だなと思います。

暖かい地方は その地の人にとっては
寒くて立派に冬かもしれないけれど

もっと寒い地域から見れば
例えば木々が青々としていたり

これでも冬の風景なの?と
思うような様子も見られますからね。
 

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「寒」に入るからね…の時期

常緑樹が多いだけかもしれませんが
地面に草があるのが目につきます。

あとこの時期に 屋外での
農作業風景とかを見ると
地域による気温の差が 本当に
大きいのだなあと実感します。

また雪の多い地域では
反対に何もかも雪に埋もれていて
真っ白でとてもきれいなのですが
ある意味で閉ざされていると感じます。

その地に住んでみないと細かな季節の移ろいは
わからないものですが 断片的でも
映像の情報から受ける印象は
けっこう大きなものがあります。

私のところは雪はないけれど
気温が低いという特徴がありますので
見た目ではわかりにくいことが多いですね。

冬場の天気も晴天が多いので
明るい日差しがいっぱいですし…。

そんな昼間なのに気温は氷点下だなんて
思えないです 見た感じだけでは。

私の住む地域の冬景色は よく晴れているけれど
痛いほど冷たい風が木々の枝を鳴かせ
凍った土の色と枯れ草色だけが
広がる荒涼とした風景です。

白い冬の世界は たまーにしか
見ることができません。

イメージでなら一面の雪景色は
きれいで好きなのですが 実際に
そうなってほしいとは
どうしても思えない自分がいます。

 

ちょっと違う方面から「寒」を見てみる

突然ですがバロック音楽はお好きですか?

私は好きでして ビバルディの
ヴァイオリン協奏曲「四季」お気に入りです。

実はこの楽曲たち それぞれ違う
タイミングで作られたってご存知でしたか?

順番は「春」(RV.269)
「秋」(RV.293)「冬」(RV.297)で
最後に「夏」(RV.315)になっています。

番号が飛び飛びなのは その他の作品が
間にあるってことでしょうね。

音楽で情景を描き出している
代表のような曲で だから好きなんですけど。

もちろん他の季節もいいのですが
「冬」の描写が本当に冬のようで
真っ白な雪の世界のイメージが
ふくらみまくるのです。

私の中では雪というのは静寂という
イメージが強いものですから

静かな曲の入りや 弦を人の指で
はじく伴奏法(ピチカート)の優しい音色で

この曲が紡ぎだす一面の白銀の世界と
アイスブルーの空のイメージが
際立つような気がするのです。
(どうしても冬晴れからは逃れられない…)

もちろん轟々と吹き荒ぶ季節風の中の
冷たい矢のような雪だってありますけど

そういうブリザードみたいなことは
これまでの人生でほとんど経験がなくて
映画やドラマなどフィクションでしか
知らないものですから つい…。^^;

高い山などでは ほぼ毎日
そういう天気かもしれませんけれど
やっぱり自分の知っている範囲でしか
イメージできないです…。とほほ…

 

寒さはまだこれからなので…

それから静かなイメージは
やっぱり動きが少ないからですかねえ。

生き物たちも暖かい所でじっと休んでいますし
人間も家からあまり出ないし
冬は休息という面もあるかもしれないですね。

そう大地も水も空気も きんと冷えていて
生き物を寄せ付けないような
厳しさが前面に出ている季節です。

そういう中では じっと大人しく
辛く厳しい時期をやり過ごそうと
静かにこらえている時期…。

特に植物たちは寒さにじっと耐え
暖かくなるのを待っていますし。

色も気配すら消して ひたすら
寒さに耐えるのが 今の時期なのかな。

風が木々の枝を鳴らしながら吹き渡り
長く部屋の奥まで入ってくる
光が作る長い影の中に 春の兆しを
見つけられるように 目を凝らしましょう。

寒さが厳しい分 それに抗うことなく
静か~に 忍耐強く春を待つのです。

そうして耐えた寒さは厳しいほど
春を迎えた喜びもひとしおです。

今時分を「小寒」としたのは
もしかすると 少しずつ寒さへの
心積もりをしておけば
少しは楽に乗り切れるかも…という
希望的観測からだったりして…。ぷぷぷ…。

でも「小寒」だって 十分寒いです…。(T^T)

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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