七十二候 霎時施(こさめときどきふる)時期の空模様

小雨降る 暦・季節

 
小雨降る
 
もうかなり寒くなります。

特にこの七十二候の霎時施くらいの時期は
晩秋というよりは初冬の趣きですから。

昔はもちろん現在であっても
冬支度の真っ盛りでしょう。

少しずつ 外に人の気配がしなくなる
そんな時期でもあります。

霎時施(こさめときどきふる)時は…
朝晩に雲が多くなります。

繰り返しになりますが
かなり乾燥気味で寒くなるに従って

晴天率の上がるこの地域でも
今くらいの時期はそんな感じになります。

日が高くなるにつれ天気が回復するのですが…。

時々 晴れずに少し湿った感じの曇りに
なることがあります。

ここは山がちの田舎ですので
霎時施を七十二候に加えた場所とは
差異が大きいのかもしれませんね。
 

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人の感覚と気象現象

 
先日は山に雲がまとわりつくようなと書きましたが
現地では 小雨がふっているのかもしれません。

当然ですが 今くらいの太陽は
かなり低い位置になりつつありますから
光が弱い感じがしますし、若干暗いように思えます。

光が弱いような暗いような
そんな感じの中で曇るもんですから
今どきの曇りは本当に暗いと
感じるのも無理ないですねえ。

で、あるにも関わらず 実は日本の冬に
当たる時期の方が 距離としては
太陽に近い所を通っている時でも
あるという…ねえ…。

そうなんです 近日点通過といいますが
そのころはちょうど冬、それも本格的に
寒くなる「寒」のころなんですよ。

現実には暑くなりそうなのに
何だか 不思議ですよね。

もちろん赤道に近い地域は
話が違うと思いますが。

気象現象というのは自分の身の回りに
起こることで身近なだけに 極端なまでに
自己チューな感覚になるってことでしょうかね。ぷぷぷ…。

距離的には近付いているのに ちょっと寂しそうに
感じる太陽のせいで(?)霧のように漂う雨も
それが寄り集まった小雨も やっぱり
物憂げになってしまうのです。

そしてそれはたぶんずっと昔からそんな感じで
わりと多くの人が賛同してくれる感覚だったのかも。

今くらいの曇りから 小雨になる
そんな空模様はどこか
寂しさが漂う気がするのです。
 
 

小雨 優しく降ってください

 
この寂しい感じはどこからくるのか
ちょっと考えてみたのですが。

ちょうど小雨が降りそうな あるいは
かなり空全体に雲がある時など
光の加減もあるでしょうが
雲の色がかなり暗いですね。

光の入射角のせいもあると思いますが
影になっている部分が本当に暗いのです。

ただこの影の暗さは
夏の暑い時期にも見られます。

入道雲など密度が高くて 光を遮る
雲の下の部分はめっちゃ暗いですね。

そして光が当たっていて 白く輝いている
部分との対比が非常に美しいのです。

入道雲が入道雲らしく見える
要因の一つだと思います。

ジブリ映画の空の描写をイメージして
いただけるとよくわかると思います。

明るい青空と真っ白な雲、そして暗い影を
バランスよく描くと ああなるのです。

霎時施ころでも 本当に数えるほどですが
入道雲のような雲がでることがあります。

また 春ごろのぽわんとした
雲に似た雲もよく見られますが
全体として色のトーンが
違うと感じることが多いです。

波長の長い光は長く空気の中を
通って行けますよね…。

う~ん…上手く説明できないな…。

あ、そうだ 夕日は赤いですね。

赤い光は波長が長いので
斜めになってもずっと見えています。

でも青系の光は波長が短くて
早い段階で分散してしまうので
斜めじゃない方がいいのです。

つまり雲は同じようにできるのですが
当たる光の成分が角度によって違うために
色の印象が変わるんですね。

時期としては 空気も澄んできますので
角度がついてしまうと
一層顕著なのかもしれません。

色の捉え方は 人それぞれなので
説明そのものがとても難しいのですが。

私としては 今くらいの雲は灰色の
グラデーションが強いなと思って見ています。

それが寂しい感じに思えるのかな。

秋の短い夕日が 黒い雲に
隠れてしまうこともしばしば。

冷たい小雨の夕方は 街燈の灯りが
にじんで寂しさが一層募ります。

小雨なら優しく降ってくれそうですが
もう戸締りもしっかりする時期で
降り始める時も 止んだ時も
気が付かないことが多いんですよね。

何時間にか降り出して
知らないうちに止んでいるのです。

わずかな気温の変化などで 急に雨に
なったりするそうで気象予報士さんたちも
捉えにくいみたいですね。

でも優しく降る小雨なら私は歓迎します。

とはいえ この時期は「一雨毎に寒くなる」ので
ここの場合 何回も降らないうちに
白いものになっちゃうだろうなあ…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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