二十四節気のひとつ「夏至」

夏至げし 暦・季節

 
夏至げし
 
今日は「夏至」ですね。
一年で最も日が長くなる日です。

まあ実際には2、3日前からが
もっとも長く感じるのですが。

日本では梅雨時で 雨が降っているか
曇っているかのどちらかが多くて

「夏至」だからといって日の長さを
実感することはあまり多くなくて
ちょっと残念ですけれども。

でも梅雨の晴れ間にのぞく
空の美しさは格別で大好きな空です。

たぶん鉛色の雲とのコントラストで
青さが引き立つのだろうと分析していますが

本当にきれいな青で もしも時間が許すなら
ぼけ~っといつまでも
眺めているに違いないですね。

雲の上の空は ほぼ晴れで
明るい日差しに満ちているわけですから

雲の下側とのコントラストが
大きいのは当然と言えるでしょう。

もちろん真っ白でそれ自体
美しい夏雲との相性も抜群な青空ですが…。
 

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澄み渡れ 心も青空も

 
あ 今 気がつきましたけど
もしかすると雨が空気中のちりを
取り除いてくれて空気が澄んでいるから
空の青さも際立つのかな。

だから雲との対比も一層
美しく感じるのかもしれません。

上空のいつでもスキッと
晴れ渡っている空まで ちりの少ない
澄んだ空気で見通せるから
青が一段と美しいのです。

こっちはずっと見ていたいと
思っているのに そんな時に限って
すぐに雲が隠しにかかるですよ。

自分が好きでこだわるせいか
歌舞伎演目の「鳴神」(なるかみ)に出てくる
ヒロイン「雲絶間姫」(くものたえまのひめ)
という名前を知った時は
我が意を得たりと思いました。

玉さまの絶間姫はめまいがするほど
きれいですけども…。ぐふふ((@_@))

この時期にチラ見えする空の美しさから
取っているに違いないと
勝手に確信をもっています。(笑)

あの空の美しさを見ている人は
私だけじゃなかった!と 何だか
無性にうれしくなったりしましたっけ。

雲が切れた間からのぞく輝くばかりの青空は
筆舌に尽くしがたい美しさだと
一度見れば誰もが感じると思うのですが…

覚えていて下さったら
ぜひ雨上がりの一時 空を見上げてみて下さい。
 
 

北に行くほど 日が長くなる

 
さて「夏至」といえば緯度の高い北欧などでは
盛大にお祭りが開かれますね。

あの辺りは夏と冬しかないですからねえ…
おっとごめんなさい。

1年のうち 冬が8ヶ月で
春・夏・秋がまとめて4ヶ月だというか…。

暗くて厳しく長い冬が終わり 短い夏が
ようやく巡ってきたという喜びと収穫への祈りが
その根っこにあると思うのです。

もともと欧州にも各国、各地に
土着の信仰があったわけですよね。

時の支配者から強硬に改宗を迫られて
従ってはみたものの やはり古くからの
お祭りやら慣習やらを急に変えたり
止めたりすることはできないのが人情です。

少しずつ時間をかけてそっと混ぜ込んだり
密かに忍ばせることでキリスト教との
融和を図ってきたのでしょう。

こういうやり方も宗教との
付き合い方の一つだと思いますし

こっそり融合させてしまうとか
波風をたてない賢いやり方だと思います。

あるいは北欧などはいわゆる
新教徒が多い地域でもありますので
融和がわりと楽だったのかもしれません。

お祭りにしてしまうことで
キリスト教だって悪い気はしないでしょうし。

日が長くなるのは農作業を始める時期の
到来を告げることであり あるいは草を求めて
動物が移動する時期でもあります。

羊やヤギ 牛 馬 トナカイなど
比較的大型の草食動物を放牧するなどして
農地を半分ずつ使う方法も
よく考えたなと思うのです。

きれいな風景を作り出していますが
放牧地と農地を入れ替えながら
使うことで 寒冷地でも肥沃な土地に
変えることができているのです。

直接「食」と結びついているし
信徒がよく働くのは大切なことですね。

北緯60度を超えるような場所にも
人は生活の場とし文化を育んできました。
 
 

太陽こそ命の源

 
思えば人間て驚くべき適応能力の
高さを示していますよね

砂漠だろうと 氷原だろうとちゃんと
生きていけるのですもん。

太陽と星、動・植物から季節をみて
その土地に適した農業などをして

食料の確保をし 独自の文化や伝統を
紡いできたのが人間ですから。

太陽はすべての始まりですので
日が長くなったことを太陽の復活として
お祝いする気持ちはよく分かります。

「夏至」になって太陽の光が当たり始めると
特に植物たちの様子が一変しますね。

砂漠地帯の雨の後も激変しますけれど
あっという間に一面が緑になります。

太陽の光を 恵みの雨を辛抱強く待っていて
溜めこんでいたエネルギーを一気に
爆発さたかのような光景は驚くばかりです。

放牧された家畜たちもうれしそうですし
明るくて暖かい光に包まれることは
どの生き物も幸せを感じることなのでしょうね。

太陽はありがたいなあ…。

そういう命のエネルギーを
私たち人間は頂いているんですねえ。

私は個人的に暑いのは大の苦手で
できることなら涼しい夏がいいのですが

お米や野菜を始め作物の実りのためには
どうしても必要なのでひたすら我慢我慢。

気分転換に雲間からのぞく 美しい空を
たくさん見ることが出来ますようにと

「夏至」の太陽に願いを
かけることにしましょうか。(笑)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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