7月17日七十二候 鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)

鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす) 暦・季節

 
鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)
 
今日は七十二候の鷹乃学習
(たかすなわちがくしゅうす)に当たります。

七十二候にあげられているということは
今日この頃に 鷹の幼鳥が
巣立ちを迎えるのでしょうね。

鷹や鳶は高い空を悠然と舞う姿が
美しいですけれど あのように気流を捉え

ほとんど羽ばたきもしないで飛ぶには
やはり親の姿をみて学習する
必要があるのでしょうか。

風を捉えやすい翼を持っているとはいえ
やっぱり練習しないと鷹と言えども
天から和尚にはなれないんですね。

同じ猛禽でも隼のように突如急降下して
獲物を捕らえるというよりは

狙いをつけた獲物に緩やかに
近づいて捕らえる感じです。

体が大きいので 猛スピードで
突っ込んでくるわけには
いかないのだろうなあと。
下手をすると自分が地面に激突してしまうから…。

それでも池から魚をさらっては
飛び上がっていくのを子供のころから
何度も目撃したので知っています。
 

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高い空は 気持ちがいいですか?

 
ただ私の住む地域は 鷹の生息は聞いていないので
私が見たのは恐らく同じ仲間の 鳶だったのでは
ないかと思われますが。
ピーヒョロロ…と鳴いていましたし…。

実は 鷹も鷲も鳶も全部
タカ科タカ目で同じ仲間なのだそうです。

素人が見た目…というか
飛んでいる姿だけでは 遠すぎるし

はっきりと区別するのは相当に
難易度が高く 難しいと思われます…。

あと私が子供のころでしたが
田んぼの畔の辺りにふわりと舞い降りて

次に飛び上がった時には 足にひものようなものが
絡んでいたのが見えました。

遠かったし確証はないのですけれど
あれはヘビを捕獲したのかなあと
ぼんやり見ていたこともあります。

ぐにゃぐにゃ動いていましたが 飛びながら
つつくのが見えて すぐに動かなくなりました。

「おお…とどめを刺した…」
野生の狩りを見た瞬間でした。

こちらは生きた獲物を捕らえているので
ひょっとすると鷹だったかも。

そのあたりも 確証はありませんが…
ちょっとかっこよかったです。

私はぼや~っと空を見上げるのが好きでしたから
(今でも好きですが)
高ーーい空に悠然と輪を描いて
飛ぶ姿を 普通に見かけました。

彼らにもバカ面をした人間が見上げているのが
見えていたでしょうね。

あーんな高い所から よく見えるものだと
感心しますが 鵜の目鷹の目と言いますし。(笑)

鷹と日本人との関わりはかなり古いと思われます。

言葉の言い回しなどにも多く出てきますし
鷹を訓練して狩りに使う鷹狩は
すでに平安時代から好んで行われてきました。

ある意味ではとても身近な鳥だったのですね。
だから七十二候にも その観察が
生かされていたのでしょう。
 
 

飛べない人類は鷹の飛ぶ姿に憧れを持ったかも

 
一般に鳥さんたちは(種類にもよりますが)
雛が巣立った巣は 次の繁殖期まで
再利用することはありません。

つまり巣立った幼鳥は二度と古巣に戻らないのです。
どうしてそうなるのか人間の
知る由もないですが 何だか潔い感じがします。

後ろを振り返らず 前だけをみて
彼らの人生(?)を懸命に生きるんだなと。
大体 巣立ち=独立 独り立ち ですからね。

親鳥の援助を受けながらも
自分が食べる物は自分で探すようになるのです。

その覚悟…なのかはわかりませんが
巣立ちまでに一生懸命羽ばたきを練習して
意外とあっさり巣立っていきます。

恐らく人々の観察にこんな姿が見られたので
季節の変わり目として取り上げられ
言われるようになったのでしょうね。

身近な鳥だったからこそ
観察も容易だったのだろう思われます。

あと鷹は種類によっては渡りをするものもいて
その種であれば余計に
季節感が大きかったと思われます。

幼くても時期が来れば大人と一緒に
長旅に出なければならないので
親鳥の方も必死になって育てるのでしょうね。

渡りに加われなければ その子は
生きて行かれませんから。

人間は自分たちの社会を作ったので
そこからはみ出さないようにしていれば

ほぼ生きて行くことができますけれど
野生の生き物はそうはいきません。

自然のサイクルの中で命を繋いでいますので
人間よりもずっと真剣に季節を捉え 風を捉えて
生きているに違いないのです。

そういう鷹の姿をのんびり観察していた…
これはちょっと語弊のある表現ですね。

今の時期ですと ものすごい勢いで
田んぼに草がたくさん生える時期なので

暑くても我慢して田の草を
取らなければなりません。

野良仕事のかたわら腰を伸ばすなどして
見上げるはるか高い空を 悠然と舞う鷹の姿に
季節を感じていたのかなと。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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