9月28日七十二候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

蟄虫不戸(むしかくれてとをふさぐ) 暦・季節

 
蟄虫不戸(むしかくれてとをふさぐ)
 
今日は七十二候の蟄虫坏戸
(むしかくれてとをふさぐ)にあたります。

人に拠るかもしれませんが
私など田舎住まいですので そのままの情景を
イメージすることができちゃいます。

虫さんの中には 自分で巣を作って
越冬する種類も結構います。

うちのあたりなんて とんでもなく寒いのに
一生懸命巣作りしてよくがんばるなあと
つくづく感心するのですが。

たぶん気温が下がれば
動けなくなるのだろうと思いますので

狭くても 身の丈に合った巣や
わずかな隙間などに じっとしているのかなと。

虫さんたちなら 隙間があればいいので
人の住まいに一緒に 住み込んで
いるかもしれませんが。
 

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せっせと巣作り

 
以前 カマキリの卵が高い場所に
産み付けられている年は その冬の雪が多くなると

長年の観察結果から発表した先生の話を
聞いたことがあります。

たしか 新潟の方の大学だかの先生だったと
記憶していますが カマキリさんは卵で
越冬するタイプの虫さんです。

これは最も安全で確実に 越冬できる方法を
選択したのだと思います。

肉食のカマキリさんは
虫さんの中では身体が大きな方ですし

捕食する他の虫さんがいないと
生きられませんので 成虫での
越冬は難しいですから。

お母さんは雪が降るずっと以前に 次の世代を
残すことに全精力を傾けてその一生を終えます。

その鋭い感覚が 来るべき冬の雪の量を
捉えるのでしょうか…?

私もうちの周りの色々な所で
カマキリさんの卵を見かけます。

え?こんな所に産卵したの?と
思うような場所にもありました。

物置の柱とか 空のコンテナの内側とか
刈り残してあった草の茎とか。

寒風が直接当たらず 適度に日を抱いて暖かく
あまり濡れることもない
そんな場所を選んでいるように思えます。

私はカマキリさんの卵を見つけると
移動が可能であれば 物置の中など

直接雪や寒風に当たらない場所に
卵のついているもののまま
移動しておいてやるようにしています。
その方が確実に安全に冬を越せますので。

虫さんのことは苦手ですけれど
がんばって生きているので できるだけ
応援してあげたいと思っているものですから。

ただ新潟の先生の話は 私のところみたいに
雪が少ない場所ではどうかな…という気も
しないではないのですが…。

もちろん新潟県がすべて
豪雪地帯だとはいいませんけど

うちの辺りは本当に雪が少ないので
もしもたくさん雪が降ったりすれば

人間の方が先に ネを上げるのは
間違いなさそうなので…。ぷぷぷ…。
 
 

人間が失った自然のアンテナ

 
生き物たちが生き残ろうとする能力は
人間の想像など簡単に超えて行きそうですので
以外に核心を突いているかもしれません。

ミノムシさんとかも その冬に雪が多く降る年は
比較的高い位置に巣をかけるといわれています。

冬でも日当たりのいい場所に
小さなミノがいくつか下がっているのを
見かけることがありますけれど
いい場所を見つけるものだと感心します。

もしかすると土の中にもぐる仲間の方が
多いかもしれませんね。

土の中はある程度深くなると
とても温かいそうですが…。

人間が考え出した単位で
数メートルも深く入らないと
うちのあたりでは 間違いなく凍死します。

そんな深さにもぐるためには
モグラさんやネズミさんなどの
生き物が掘った穴を
利用するくらいしかないでしょうね。

たくさん落ちている枯葉や木の根
草の根などの柔らかくなった土の
合間隙間に小さな虫たちの
集合住宅があるのかもしれません。
 
 

七十二候も観察の賜物

 
かくれてとをふさぐという表現が
とてもかわいらしい感じがします。

そうやって隠れて戸を塞いでしまうので
姿を見かけなくなるという意味だろうと思います。

でもうちのあたりでは 早めに
条件のいい物件を探しておかないと
本当に命がけの越冬になってしまいますので。

正直 中には元気な姿でお目に
かかりたくない方々も存在しますので
観察とかはしたくないのですが…。(虫は苦手で…)

でもこんな風にも思うのです。
彼らは いい場所を見つけるためには
努力を惜しまないはずですよね。

私なんかの貧困な想像力では
きっと追いつかないから
考えるだけ無駄ではないかと…。だはっ

虫さんの姿を見かけなくなれば
また寒い季節が近づいて来たと
感覚的に確認できるのです。

もっとも虫さんの姿云々の前に
まずはガシガシと気温が下がってきますので

寒い季節の到来は否が応でも
肌で感じますけれども。(^^;)

そうして寒いなあと気が付く頃には
虫さんたちの声も姿もなくなっていると。

あっという間に みんながかくれて
戸を塞いでしまうのです。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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