七十二候の雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 暦・季節

 
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
 
今日は七十二候の雷乃収声
(かみなりすなわちこえをおさむ)にあたります。

まあ読んで字の如くなのですが
この表現から考えるとどちらかといえば
太平洋側から西の地域が中心の感じかなと。

北陸から北の日本海側では
雷の発生率が夏よりも冬の方が
高いと聞いたことがあるからです。

日本海側では 冬に雪が降りながら
雷が鳴るんですね。

この話を聞いたとき 自分の知っている感覚とは
だいぶ違うので へえ…そういうことも
あるんだ…とただただ驚いたものです。

暖かい空気と冷たい空気が 同時期に
同じ場所にいると 空気の状態が不安定になり
急激な上昇気流が起きて 雷雲が発達して
限界を超えると雨になって降ってくる…。

雷さんのメカニズムはざっくり
こんな感じだと思うのですが
これが冬の時期に起こるということですよね。
 

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雷の音がしなくなるのは…

 
夏であっても雷が発生する
メカニズムは 変わりません。

地表が太陽の熱で温められて
軽くなり上昇していきます。

空気というのはいつも一定の密度を
保とうとするものなのだそうです。

で この場合 暖かい空気が軽くなって
上にいっちゃったから 空いたところへ
バランスを取るために
冷たくて重い空気が流れ込むのです。

これを対流と呼ぶのですが
空気だけでなく水でもお湯でも起こります。

対流が起こるので 水が循環すると
言ってもいいのかな。

雷さんが声を収めるということは
この空気の大きな対流が少なくなるか

温度の差が小さくなることで
対流が小さくなるか とにかく
雷雲の発生そのものが減ることなのでしょう。

対流が無くなることはないでしょうが
(わずかな温度差でも発生するので)
回数が減り 衝撃音である音も小さくなり

上空の雲の中で稲妻がちらちらと見えるだけ…
くらいになると 昔の人は
雷の声が収まったと思ったのですかね。

雷鳴は衝撃音ですから 衝撃が小さければ
地上まで響かないでしょうし。
 
 

厳しかった夏の暑さも収まるということ

 
夏の夜 稲妻で空全体が明るく光ったりしますが
音はしない…そんな様子を何度も見たり
経験していますので。

その発光も 雲の中だけで起こっていれば
地上からはわかりませんし。

気象現象なので わずかに条件が変わっても
大きな雷鳴にならなかったり
稲妻も見えなかったりするのだろうなと…。

稲妻と書くくらいですから
雷さんの光は稲にとってとても大切なのです。

どう大切かというと 稲につく有害な虫たちは
稲妻のピカッの衝撃でご臨終になるそうですので
害虫退治をしてくれるのだそうです。

真偽のほどは定かではないのですが
お年寄りなどはそんな風に言います。

まあこれも個人の感想程度でしかないのですが
確かに雷の少なかった年は作柄の指数が
あまり良くなかったような気がします。

いずれにしても雷さんは夏のものとして
冬の晴天率が日本でも
片手に入る土地に育った私には
冬の雷さんの話はちょっと衝撃的でした。

人間の背丈以上も積もる大量の雪と
雷さんが一緒だったなんて…。

どうしても大粒の雨が激しく降るタイプの
雷雨しか経験がないので
イマイチ 想像が出来ないんですよねえ。

寒いのに雷さんが鳴るというのも
感覚的につかめないというか…。

やはり生まれ育った環境というものは
大きなものがありますねえ。

冬の雷さんも興味深いものはあるのですが
あの大量の雪はちょっと恐怖を覚えるので
その季節に日本海側へ行くことは…。

もちろんいつでも雪とセットではないと
思いますけれども 待てよ…

ということは 日本海側では夏でも冬でも
雷さんが鳴るってことなのね?

それは何だかちょっと欲張りかも…。(笑)
 
 

雷乃収声とは季節が一つ進んだこと

 
ともあれ 私の住む地域では
また来年の梅雨が明ける頃まで
雷さんの音を聞くことはなくなります。

ひたすら寒さに耐える日々が
始まるということでもあるのですね。(∵)

あれえ 今年は何回 雷さんを聞いたっけか…?

そういえば死ぬほど暑い日は
多かったように思うけれど
雷雨というか雷さんの音がちゃんと
聞こえたのは あまりなかったような…?

今年のお米は ちょっと心配だなあ…。

ただですねえ最近はうっかりすると
とんでもなく酷い豪雨になることもあるので

できることなら 雷さんには
会いたくないというのが本音です。

それでも その時期にあるべきものが
なかったりするのは 少し淋しいですね。

ほどほどに例年通りというのが一番なのですが…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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