七十二候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)をもう一発

雲の上の虹 暦・季節

 
雲の上の虹
 
七十二候の虹蔵不見
(にじかくれてみえず)にちなみ
今日も取り上げてみます。

現代の私たちなら虹はデリケートな
気象現象のひとつと理解しています。

なので この時期に虹を見る機会が
減ることも その理由もある程度
分かっているということ。

私は古い方なので
何と言ってもあの儚さが好きです。

高い空の上で静かに起こり、わずかな
条件の変化で見えなくなってしまう虹。

雨上がりの空に 大きな半円を
描いて現れる虹は 見つけると
なんだかわくわくしますよね。

よく知られているように
大きな滝の周りなどは
常に細かい水しぶきが漂っています。

そこに太陽の光が当たると 大きく
はっきりときれいな虹ができます。
 

スポンサードリンク

 

虹ばかりが 虹ではない

 
虹は何も 太陽だけが作り出す
わけではありませんよね。

滝の水しぶきが漂う場所では
月の光でも 虹ができます。

この時の虹はほとんど色がなくて
白い虹になるのだそうです。

ぼんやりと浮かぶ白い虹はとても幻想的ですね。

月の光そのものが「反射光」なので
細かい水しぶきで分光しても
色が出ないのかもしれません。

あるいは光の中の色の成分は
すべて混ぜると白(透明)になります。

昼間 太陽の光は 全ての色の光が
同時に降り注いでいますが
個々の光の色(波長)を識別できず
ただ明るいと感じます。

人間の目は反射光を「色」と認識しますので
同時に降り注ぐ光は白(透明)なのです。

これらのことから 月の光の虹は
周りが暗いので白く浮かんで見えて
明るい光の中では見ることが
できないのだろうと推測します。

理屈をこねても 幻想的で
魅力的なことには変わりないです。

しかもたいへん希少性も高い。

見たい気もしますが…すごい秘境だったり
するので まず行かれないなあ…。

虹として認知されるには「形」もあるだろうと
思うのですが 本当は円形なんですよね。

アーチというか半円に見えますけど
それは下側半分が地面などの障害物で
光の屈折が変わるし プリズムの役目の
微細な水滴も無くなるので 見えないの。

それから虹が円で見えるには 見る人の立ち位置
というか 角度がとても大きく関係するので…。

見えないというよりは 物理的に
存在しないのと同じだよねえ…。

だとすれば 結論として「虹は半円」で
正しいとも言えるかも…。(笑)
 
 

少し違うけどきれいな彩雲

 
ただ「虹」とは呼ばれないけれど
虹が本来は円形だという証拠はあるです。

ほとんどの人が経験あると思いますが
薄曇りの日 太陽を中心に円形の
虹がでることがあります。

地上から見上げるような遮るものが
何もない状態で 角度も合っていると
円形としての虹を見ることができます。

ただし「虹」の条件とは違うので
「日傘」だとか「彩雲」だとか
別の気象現象と捉えられています。

虹とするには やはり見る人の
位置(角度)が重要ですし
現象を科学的に正しく説明するには
条件を同じにしないといけません。

その意味では同じ条件で現象を
説明できないということは
「別件」という扱いなんだろうなと。

私は理屈こきだけれども
頭が悪いので だんだん自分が
混乱してくるですよ。

なので 感覚的な方向へ転換します。

「日傘」とか「彩雲」なども
儚くて美しいものです。

先日 カメラを持っていなくて
とても残念な思いをしたのですが
青空にくねった筋雲がいくつか出ていたのです。

良く見るとその雲「青」かったんですよ!

青空に青い色の雲があったのです。

普通なら気がつかなかったと
思うのですが その雲の太陽とは
反対側がわずかに黄色味を帯びていて
後ろの青空とは区別がついたのです。

微妙に違う青でした。

空よりも明るい青で とても美しく
しばらくその場に立ち止まって眺めていました。

こんなに青色に偏った彩雲もあるんだなと。

そしてその時 ずっと忘れていたことを
思い出しました。

以前に とっても「赤い彩雲」も
見たことがあったのです。

だいぶ前のことで すっかり忘れて
いたのですが あんなに「赤い彩雲」が
あったのだから 青に偏った彩雲が
出ても不思議ではないかなと。

どちらも分光すると端っこに位置する
色になりますので 太陽と雲と
私の位置によっては どちらにも
偏る可能性があると。

普通の彩雲よりも 見えている時間が
さらに短かったのが残念ですけど。

筋雲ではなく 薄く広がった雲全体が
虹色に輝いたり 端の方だけが
わずかに色づいていたり…
彩雲も様々な形があります。

雲が好きで 空を見上げることが
多かったせいで たぶん他の人よりは
彩雲に気付くチャンスが多かったのかなと。

虹と同じで 見える時期は
やはり空に湿り気があって
雲が出来易い時期が多いです。

虹がかくれて見えにくくなる 今の時期は
寒いから人間も隠れちゃうですよ。(笑)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました