「ラ・マルセイエーズ」は 今日生まれた

 
ラ・マルセイエーズ
 
仏国の国歌「ラ・マルセイエーズ」は

1792年の 4月25日から
26日にかけて たった一晩で
できた歌だといわれているそうです。

もともと軍を鼓舞する歌だったので 
歌詞はかなり…というか 相当
過激な内容になっています、

と~っても長いですし。

仏語だから ぜ~んぜんわからないけど。

むしろ息の音があったりする仏語だと 
なんだか優しく聞こえるし。

でも当時のフランス政府が
オーストリアに宣戦布告したニュースの
直後に作られたものだから 

内容としては大変勇ましいものに
なっているのです。
 

スポンサードリンク

 

行けー!進めー!的な歌が多い国歌

 
ちょうど「フランス革命」が起こる
直前のことでしたし その少し前までは

大西洋の向こう側で 正規軍を持たない
生れたばかりの「アメリカ」

という国を支援して 英国と戦い
勝利をもぎ取りました。

英国とはその30年くらい前から 
カナダの領有を巡ってドンパチやりましたが

その時は負けてしまったので 
「アメリカ」を応援することで弔い合戦を
やらかしたんだなと 私は思っています。

まあ…それはそれで良かったんですけど 
かなり国家財政が苦しくなっていて
(戦争はお金がかかりますので)

市民の不満も爆発寸前だった所へもって来て 
「アメリカの独立宣言」が一気に
火に油を注いじゃった感じなのです。

歌の方はその後同年の 8月に起きた
「テュイルリー宮殿襲撃事件」の少し前に

やってきたマルセイユの兵隊さんたちが 
すでに歌っていたそうで

それで「ラ・マルセイエーズ」と
言うらしいですね。

んで 仏国さんもフランス革命で
王政を倒したのに また復活しちゃったり

共和制と王政のミックスだったりと 
けっこうごたごたが続きました。 

そしてこの歌も 歌詞の内容のせいもあって
禁止されたり 国歌にされたり 

立ち位置というか 歌の扱いが
ころころ変わったのです。

でも最終的に共和制をしいてからは 
正式に国家と定められました。

世界に国歌は国の数だけある…という
わけではないですでれども

多くの国は国歌または国歌に相当する
愛唱歌を持っています。

栄光ある大英帝国の一部だった場所では 
今でも英国の国歌を
国歌としている所もありますね。

そしてそれらのほとんどが 
とても勇ましい内容のいわゆる
「軍歌」なんですね。

何時できたかわかっていても 
いなくても どこの国であっても…です。

これは人類の歴史が 国家とまでは
いかない創世の時代から いかに

争いというか戦いを繰り返してきたかが 
よくわかる事例だと思います。

どのようなつながりであるかを問わず 
とにかく仲間を鼓舞し

気持ちを高ぶらせる必要があって 
それを繰り返すうちに歌という

うってつけの方法を獲得していった
のかなと想像します。

あるいは歌(音楽)によって
気持ちが揺さぶられ ある種の
統一感や一体感を持てることに気がついて 
音楽を利用したのかもしれません。

音に法則を見つけて それらを
体系化したってすごいことなんですね。

今だってどこの軍隊にも
軍楽隊というのがありますね。

恐らくは遠くまで届く何かの音によって 
攻撃!とか 撤収!とかの合図に
使っていたのだろうと思います。

あと軍隊が隊列を組んで行進する時に 
音楽があった方がそろうし かっこいいし

遠くから勇ましい音楽が聞こえることで 
心理的に威圧する意味もあったのかも。

さすがは大陸国家です。
 
 

歌や音楽と人間との不思議な関係

 
早くから大陸から外れて 島になった
日本とは大違いですねえ。

ちなみに国歌で血塗られた戦いや
民族主義的な表現がないのは 

私が知る限り日本の「君が代」だけですし 
歌唱時間が世界一短い国歌です。

古くからある寿ぎの和歌から
歌詞が取られたと言いますし 
そもそもおめでたい歌なんですね。

こんな内容の歌が国歌の国家なんて 
ないですよ 日本だけです。

ほかは大なり小なりナショナリズムに
満ち溢れていて 主人公が
軍人さんや軍隊、民衆または
民族など複数の人々なんですね。

ある意味では 人々の勝利の歌
とも言える気がします。

あるいは人々を勝利へと導くために 
気持ちを鼓舞し戦わせる歌なのです。

誰に対して勝利したのか? 

何のために戦ったのか? 

武器を取ったのか?

これらこそがその国が
辿ってきた経緯であり 

今につながるその国の辿った歴史が
しっかりと歌詞に
凝縮されていると言えるでしょう。

とにかく国歌や愛唱歌というのは 
たくさんの人々の思いが
詰まっているのですね。

もしもよその国の国歌を
聞く機会があったら 

そんな想像を巡らすと 
意外な顔が見えてきたりして
面白いかもしれませんよ。

最後に誤解がないように言っておきますが 
いいとか悪いとか そういうことを
言ってるのではありませんから 
そこんとこ よろしくです。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました