今日 8月29日は往年の大女優イングリット・バーグマンの誕生日

I.Bergman生没 ガラス窓

 
I.Bergman生没
 
今日 8月29日は女優
イングリット・バーグマンの誕生日で

奇しくも亡くなった日 
つまり命日でもあります。

時々いらっしゃいますよね そういう人。

まあ人間誰しも 自分の寿命すら
わからない状態で 
毎日を生きていますので 

変な言い方ですけれども 
亡くなってみないとわかりませんから。

さて往年の大女優ですが 
本当にきれいな人ですよね。

スウェーデンの出身ですが 
英語もドイツ語もイタリア語も
フランス語も話せたそうです。

ハリウッドに行く前からスウェーデンでは 
すでに有名だったそうで

当時のハリウッドにはいない
タイプの女優さんだったそうです。
 

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知的で清楚 心配りのできる美女

 
とても厚塗りのメイクが
主流だったハリウッドにあって 

ほとんど すっぴんでも
通用しちゃったそうなので。

そういわれてみれば 大人の
女性の役などでも 彼女の場合は
少しも厚塗りの感じはしませんでしたねえ。

非常にナチュラルというか 
薄化粧だった印象が強いです。

当時は照明もカメラも発展途上だったし 
よーーく塗った方が 写りがいいとか
思われていたのではないでしょうか。

化粧品会社だって 映画に使われたら
宣伝になりますから 必死だったと思います。

きれいだし演技も上手いし 
現場のスタッフともいい関係を築いたりと

ハリウッドにいる女優さんたちとは 
だいぶ違っていたみたい。

外国人ゆえに気遣いのできる人だったのですね。

当時の女優さんは大きなコンテナトラックで 
2台も3台も衣装を持って来たり 
贅沢で特別な控室とかを要求したんですって。

脚本に口をはさみ 文句を言ったり 
時には内容を変えさせたりすることも…。 

大女優さんのわがままエピソードは
たくさんあり 語り草になっていますね。

だからこそイングリットさんの
清楚な印象とも相まって より一層
評価が高まったのでははいでしょうか。

ところがそんな品行方正なイングリットさんも 
イタリア人監督ロッセリーニと出会って 

互いに既婚者であるにも関わらず 
不倫関係に陥ってしまうのです。

どうしちゃったんでしょうねえ…? 

二人ともお互いに自分の国を離れ 
外国で仕事をしているので 
何か相通ずるものがあったのでしょうか…。

時代的なこともあったのでしょうけれども 
米国という国は清教徒が多いせいか 
不道徳な行動には とても厳しいところがあります。

不倫騒動のため追われるようにイタリアへ渡ります。

しばらく米国の地を踏むことはできませんでした。

イングリットさんはアカデミー賞を始め 
数々の輝かしい業績を残しています。

主演女優賞を3回受賞していますし 
トニー賞にゴールデングローブ賞など

日本人でも知ってる賞にノミネートされたり 
受賞したりすごいです。
 
 

演技にも定評があった本物の女優

 
私が好きなのは「誰が為に鐘は鳴る」と
「カサブランカ」ですねえ。

ゲーリー・クーパー扮するロバートと
マリアとの切ないロマンスですが

かなり後になるまで舞台が スペインの
内戦だったと気付かずにいた私は何なの?

反ファシスト側にかくまわれていた娘・マリアは 
イングリットさんですので 当然ですが 
きれいというか… 可憐なんですよねえ…。 

白人さまには「美しい女性」は多いですが 
「可憐な人」は多くない気がします。

ほとんど同時期に撮影されたのが「カサブランカ」です。

こちらは第二次世界大戦が背景で「プロパガンダ」性の
強い作品ということになっているとか。

あまり感じなかったけどなあ そういうの…。

何かの色眼鏡をかけて見ているから 
そう見えるんでないかい?

制作が決まった時 キャスティングも脚本も
真っ白で ただハンフリー・ボガートが
主演することしか決まっていなかったとか…。 

なんて乱暴なんでしょう…。

イングリットさんへのオファーが来た時も
そんな状態だったそうで…。

クランクインしても脚本は出来上がらず 
とりあえず書き上がってきた場面を
片っ端から撮り進めるという荒業を
繰り出していたそうです。

脚本と撮影が「同時進行」というのは
映画の世界では珍しいことではないのですが 

でもですねえ 最後までそんな調子だったらしくて 
ラストシーンも二通り用意したとか。

何ともおおらかな時代だったんですねえ…。

そんなわけだったので イングリットさんとしては
「カサブランカ」は完璧な「失敗作」
という印象で 長いこと忘れていたそうです。

ずっと後年になって ロサンゼルスで開かれた
講演会に招かれた時「カサブランカ」が上映され 

ヒロインを演じたご本人 
初めてちゃんと観たのだそうです。

で、ステージに立ったイングリットさん
「こんなにいい映画だったのですね…」と
感想をおもらしになったとか…。\(◎o◎)/ 

えっと…公開年のアカデミー賞の
 作品賞と監督賞に脚色賞を取ってますから…。

どんな話なのか ヒロインはどんな人なのか 
全然わからないのに映画を作っちゃうとか

俳優さんとか監督さんとか 
すごい人たちですよねえ。

あとかなり晩年になりますが
「オリエント急行殺人事件」も好きなんです。

「誰がために~」は
自身初のカラー作品だそうで 
アカデミー主演女優賞を

「オリエント~」は
アカデミー助演女優賞を受賞しています。

晩年は長く乳がんと戦っていたそうですが 
かなり体調が悪くても仕事は休まず 
完成させたそうです。

最期の作品は「ゴルダと呼ばれた女」で
完成の4ヶ月後に亡くなりました。

そしてこの作品はエミー賞を受賞 
代わりに受け取ったのは最初の夫との娘
ピアさんだったそうです。

最期の最後まで 仕事をやりぬいて
逝くなんて立派な仕事人だったのですね。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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