今日 7月14日は パリ祭「フランス革命記念日」

仏革命記念日 ガラス窓

 
仏革命記念日
 
今日 7月14日は
「フランス革命記念日」で
有名なバスティーユ襲撃が
起こった日なのです。

この戦闘がきっかけで
フランス全土に飛び火していきます。

私は「ベルばら」をしっかり読んだ世代です。
(だはっ年がばれる!)

あの物語はマリー・アントワネットさんの
生涯を描いたもので 彼女は36歳で
処刑されてしまいましたから 

そこから後の出来事は 当然ながら
背景処理として終わっています。

今 思うとブルボン王朝が倒された後に
起きていることの方が よっぽど
暴力的で残忍なものが多いですね。

当時のフランスの混乱は
まだ当分の間続いたのです。
 

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混乱が続きましたのでその方向から見てみます

 
だってね、臨時政府みたいのが立つと 
それに反対する人たちが襲撃したり 
反乱が起きたりと戦ってばっかりだったから。

絶対王政から「権利」を取り戻すために
力を合わせたけれど

彼らの中でも主張や考え方の違いから
政治の主導権争いへと移ったんですかね。

所詮は 緊急時の避難的な
臨時合意みたいなものですから 

共通の敵がいなくなれば
とたんに共食い・内ゲバ・内乱が
始まるのは 仕方のないことです。

当時の近隣諸国では 領主たちが
フランスで起こったような革命騒ぎが

自国や自領土に飛び火するのを恐れて 
ちょこまかとあちこちに
介入もしていたらしいので 

時間的になかなか収まらなかったのは 
そういう事情もあったのかもしれませんね。

この混乱の時期でも これまでの
絶対王政でもないし 君主もいないので

一応「共和制」だったということに
なってるようですけど。

そうして多くの血が流されたのに 
結局また王政が復活しちゃうとか
何をやってんの、この人たちはという感じ。

王政とか君主制というのは 
その性質上求心力はあるんですよね。

ひとつにまとめ易いというか 
まとまっちゃうというか…。

時代のうねりみたいなのは 
大きな社会変革には
地力としては必要だけど

全員が主権者だ~と言ってる間は 
絶対にまとまらないのが人間の社会。

言い分や理念はよくわかるけど 
それを土台からひっくり返しちゃって
社会基盤をぐちゃぐちゃにしてしまった中で 

また秩序を再構築するのは 
ものすごおおおく大変なのよね。 

そう体制をひっくり返したエネルギーと
同じくらい…いえいえ それ以上の
エネルギーが必要なことなのです。

その大変さを 途轍もなく
大きな犠牲を払って勉強したんだわね。
 
 

血を流さずに穏やかに やれなかったの?

 
一連の暴動の繰り返しというか 
フランス革命と呼ばれる騒動の全体像は
どこまでがそれなのか 私はよくわかりません。 

ですがその後の欧州の国々や 
アメリカの独立などから
受けた影響が大きくて 

やはり人類史上の分岐点となる 
出来事だったのだなあと。

古くから王政というか君主制が
人間の社会の多くを占めていたのは

社会基盤を築くのに 
こういう政治形態が適していたから
なんだと思います。

根源的というか
なるようにしてなったというか

すごく基本的な
政治形態の在り方だった
のだろうなと思うのです。

長く続けば「権力は腐敗する」ものなので 
人々の間に不満が溜まってきて
革命騒ぎにつながったのかもしれませんが

「共和制」や「民主主義」に
落ち着くまでには 長い時間と
多くの流血が必要だったのですね。

ど素人の発想だと社会基盤まで
壊しちゃうと後が大変だから 
ほどほどにしといて

人々から賛同を得られるように…
そう言ってみれば民衆を教育するというか…

洗脳じゃありませんよ? 
あくまでも教育です。(^v^;)

時間はかかるけれど 穏やかに
持って行けたらば よかったんじゃないかな…。

まあドンパチやった方が 
手っ取り早く主導権を握れるけどね。

時間をかけると求心力がなくなるもんね… 
鉄は熱いうちに打てというし…。

でも性急な変革は短命に終わるのも
歴史的な事実ですよね、難しいですな。
 
 

みんな壊しちゃうと 後がたいへん…

 
とはいえずっともとを遡れば「部族」やら
「氏族」みたいな集まりが
離合集散を繰り返しながら 
少しずつ「国」へと成長したわけですね。

その全ての過程において ほぼ間違いなく
武力による統率がありました。

もちろん 中には剣ややりを交えることなく 
初めから大きい方 あるいは強い方の
傘下に入った人たちもあったと思いますが…。

いずれにしろ基本的に武力で統率して 
その上に作り上げた社会だったので

やっぱり武力で壊される運命だったのかなあと…
他人事のように思います。

武力や暴力に訴える方法は 
破壊しか生まないと学習し理解されるには
もう少し時間がかかるのですが… 

今もって理解しない人たちも散見されます。

革命のように大規模に
社会基盤を壊してしまうと 
結局破壊した側の立ち位置も
なくなるということなのです…

破壊した責任を取らされるとも言えますね…。

それからフランス革命が 多くの流血を
招いた理由のひとつとして 民衆の感情が
爆発したからとも言えるのではないかなと。

どういうわけか王政は領土を 外へ広げて
行こうとする傾向があるのですね。

今ある領地・領民を豊かにしていけば 
それが自分の国を潤すことになる
という方向には行かず 
なぜか外へ外へと意識が向くんですわ。 

大陸育ちの弊害ですかねえ?

国境の向こうに地面は続いてるけど 
そこってよその国でしょ? 人の土地だよ?

フランス革命の30年くらい前から 
カナダで英国と領地を争って戦争するわ
アメリカに手を貸すわ、で 
国庫が空っぽだったんですよ。

農作物の不作も追い打ちをかけて
「食べ物がない」
というのは何をさておいても

最短距離で 民衆の怒りに
火を点ける事柄なんですね。

誰だって お腹すくと苛立ちますから。
(そういうレベルで言うなっつうの)

ともあれこの革命は
手っ取り早い方のやり方で決行され 
人類の歴史に大きな足跡を残しました。

…ああ…だから革命なのね…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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