8月20日は探査機「ボイジャー」が打ち上げられた日

ボイジャー2号打ち上げ ガラス窓

 
ボイジャー2号打ち上げ
 
1977年の今日 8月20日(現地時間)
米国フロリダ州 ケープカナベラル
空軍基地から 惑星探査機
「ボイジャー2号」が打ち上げられました。

「ボイジャー2号」が 人類初の
遠い遠い旅に出発した日なのです。

そして彼は今も猛烈な速さで 
太陽から遠ざかりつつあります。

電源は原子力電池なので
かなり長持ちするはずですが 

なんせ遠いもんで 電波でも
やり取りする間に弱まってしまい
時間がかかってしまうのです。

後から中継局みたいのを追加で
打ち上げて 補強しながら
追いかけるようなことは 出来な…
かったんだろうね。(^^;)

「ボイジャー」のミッションは
木星 土星 天王星 海王星の4つの
巨大な空気惑星に接近して 
探査しようと計画されました。
 

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はるかなる宇宙の旅へ出発!

 
またこれらの遠い星へ行くには 
それぞれの星が軌道上を絶妙な位置に来る
タイミングを見計らって
打ち上げる必要がありました。

なんとその絶妙なタイミングとは
175年に1度という稀有なチャンス。

外惑星は遠いので 彼らの「1年」は
地球の何年、何十年にあたるので

一つでも外れたら もうチャンスが
巡って来ないわけで…。

太陽系だの 家族みたいだのといっても 
やっぱり宇宙での事象は
天文学的な数字になってしまうのですね。

大きな星の重力を利用して加速してもらう
「スイングハイ」という大技で
燃料を節約しつつ より遠くまで
行っちまおうという魂胆です。

とにかくこの計画は本当に
よくがんばってくれたと思います。

それぞれの惑星に接近した時に
発表された写真とか
リアルタイムで見ましたけれど

どれも本当に美しくて
宇宙でもこんなにきれいな
写真が撮れるんだなあと 
心から感心し感激したものです。

打ち上げからおよそ2年後の
1979年7月9日 木星に最接近した

「ボイジャー2号」は あの大赤斑が
反時計回りに回転していることや

もともと木星は子分(衛星)を
とてもたくさん従えていますが
さらにもうひとつ 新しい衛星を発見しました。

そしてその丸3年後1981年8月25日 
今度は土星に最接近しました。

この星もねえ…大きいから遠くても
見えてたけども 見えるだけで
詳しいことは何もわからない星だったのよ…。

この時「ボイジャー2号」は地球から見て 
ちょうど土星の裏側にいたんですね。

ここぞとばかりレーダーで 温度や密度を
測らせてもらったそうです。

土星の大気は 見えている一番外側
という感覚でいいと思うのですが 

気圧が70mb(ミリバール)で
温度が70K(ケルビン)だったそうです。 

当時まだヘクトパスカルという単位で
なかったため そのまま書きました。

えっと…ざっくりミリバールも
ヘクトパスカルも ほぼ同じと
思ってもらって差支えないです、

だから普段使わない単位ですけども
採用されたんだそうで。

ケルビンは温度の単位ですけど 
昔 学校で「絶対温度」とか
習いませんでした?

絶対零度とか これ以上低い温度は
ないという意味ですが これがゼロKです。

私たちの馴染みの摂氏に直すと
-273.15度なんですって。

これを踏まえて 考えると…
70Kということは
ざっくり-200度くらいと。

で、深いところだと1200mbで
143Kだそうで 温度が-130度くらいに
上がっているんだそうで… 

まあどっちにしても さみーですけども。
 
 

遠くても出向いて行くぜ!

 
あの土星の不思議な輪っかって 
めっさ薄い(厚みがない)んですってね。

岩石とかも含まれてるそうですけど 
厚いところでも数百mしかないそうで。

近くで見てみないと 
わからないものなんですねえ。

続いて訪れたのは天王星で 
1986年1月24日のことでした。

この星は暗くて地球からは 
ほとんど見えまっせーん。

だから「ボイジャー」が 
初めてその姿を見せてくれたのです。

美しい!! 本当に美しい
アイスブルーの星でした。

なぜか横倒しで自転してるし 
薄い輪っかもあるし 衛星も連れていました。

さてそのまた3年後の1989年8月25日 
今度は海王星に近づきます。

海王星のご尊顔もあまりの美しさに 
しばらく見惚れましたからね。

この「ボイジャー2号」が
写真を撮った時に見られて

「大暗班」と名付けられた
少し暗い部分は 後に1994年に
ハッブル宇宙望遠鏡で見た時には
無くなっていたそうです。 

どこへ消えた~? 
まあ空気の星ですからねえ。

もしかすると「ボイジャー2号」が
近づく前に そこらあたりへ
何かが激突したとか

あるいは分厚い大気の下の方から 
暗く見える雲みたいなものが
湧きあがって来ていたのか…?

その5年の間に大気の活動か
何かで見えなくなったのか… 
誰にもわかりません。

この星も不思議な星で 輪っかが
同心円状にあったり これまで知られていた
子分の他にも6個もいたりと発見の山! 

最大の衛星トリトンの素顔も見えました。

えええ?ぴ…ぴんく色?! 
死ぬほど寒いのに… 
親分はきれいな青なのに…?

…とまあ様々な発見をもたらしてくれた
「ボイジャー2号」ですが 
今どのあたりかなあ…?

「ボイジャー1号」と並んで
(飛んでく方角は全然違うけど)

太陽系を離れ イスカンダルへ…じゃなくて
どんどん遠くへ向かっていて 
そのまま長い長い旅をするのです。
本当に永遠の…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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