今日は二つのクリスマス島が発見された日

二つのクリスマス島 ガラス窓

 
二つのクリスマス島
 
クリスマス島はふたつあったんですね。

一つは1643年の今日
12月25日に発見され 

クリスマス島と命名された 
今はオーストラリアの一部になっている島。

もう一つは1777年の今日
12月25日に発見されて

キリスィマスィ島と名付けられた 
今ではキリバス共和国の
一部になっている 
サンゴ礁でできた赤道直下の島。

どちらも発見した日が 
ちょうどクリスマスだったから

その名前をつけられたという非常に
分かり易い経緯です。

キリスト教徒のみなさんには
どこにいようと 何をしていようと
大切な日ですから

こんな日に発見されるということが
祝福と感じたかもしれないですね。
 

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クリスマス島 その1

 
1643年の方はイギリス東インド会社の
マイノースという人が到達して

名付けたということに
なっているそうですが 
正確にはもっと以前から
海図には載っていたようです。

実際このマイノースという人は
この島に上陸はしていないそうで

現地に降り立って ここが
無人島であることを確認したのは
1688年になってからだそうで 
この時上陸したのはダンピアという人。

インドネシアからココス諸島に
向かっている時に 東に流されたそうで
28日ののち 到着したのだそうです。

まあ事実上 英国の人たちが見つけて命名し 
上陸したり調査をしています。

ずっと時代が下って1887年の
9月下旬から 調査に入ったリスターという
学者さんが採取したこの島の土壌に 
良質のリンが含まれていることを
別の海洋学者のマレーさんが発見して 
英国海軍はこの島を英国領と宣言。

1891年マレーさんと
クルーニーズ=ロスさんが 
英国政府から99年間の
リン鉱採掘権を得て 会社を設立しました。

とても大規模な事業で大型貨物船で 
ガンガン輸出したんですって。

相手は日本とかオーストラリアや欧州でした。

第二次世界大戦下では 大日本帝国も
ここを分捕ろうとしましたよ。

投降しろやという日本軍に対して 
英国人はもちろん反対しましたが

労働力として中国人やマレー人が働いていて 
彼らは投降しようとしました。

どうしたと思います?

この労働者たちは上司である英国人を
亡き者にして 投降したはずなのに
日本軍の言うことも聞かなかったので 
占領をやめたんですよ。

やっぱり信用できませんね 
あの国の人たちは 関わらない方がいい。

で、戦後はオーストラリアが
編入したいよおと再三申し入れて 
いろいろと経緯はありましたが 

最終的に290万ポンドで お買い上げ~!

1958年10月のことで 
今でも祝日になっているそうです。

地理的にはスマトラ島のすぐ南なのに 
大陸の国は欲が深いのう…。
 
 

クリスマス島 その2

 
一方で現在はキリバス共和国の
一部になっている 
キリスィマスィ島ですが

こちらはきれいなサンゴ礁の島で 
かなり大きな方だそうです。

赤道よりちょっとだけ
北にあるのですが 

小さな島が点在していて 発見したのは 
あのジェームズ・クックさんですよ。

でもクックさんが発見する前は 
定住者はいなかったそうです。

クックさんは言わずと知れた 
あのキャプテン・クックさんです。

一介の船乗りからキャプテンにまで
昇格した人物ですが 航海術に長けていて

未知の場所を探検するに
当たっての統率力とか 調査や

地図を作る技術なども
上手かったらしいし 壊血病の予防に
尽力したとかで表彰されているそうです。

生涯で2回も地球を一周していますからね。

本当は3回出港しているのですが 
最後の航海は仲間の乗組員だけしか
英国に帰れませんでしたので…。

キリスィマスィ島を発見し 
命名したのは1777年のことでした。

これは3回目の航海の時で 
赤道を北に超えて陸地を発見しました。

ニュージーランドからタヒチに寄って 
そのままほぼ真北に進路をとった先に
キリスィマスィ島があったみたいです。

で、そこからさらに北進して 
欧州人で初めてハワイ諸島に到達しました。

その時の海軍大臣で クックさんの
パトロンでもあったサンドウィッチ伯爵の
名前を取ってここを
「サンドウィッチ諸島」と名付けましたが 
ハワイです…。(~_~;)

ハワイから今度は少し東寄りに進んで 
カナダのバンクーバー島へ。

ここから北への航路を
発見しようとするのですが 
秋から冬へのベーリング海は
氷が多くて進めなかったんですって。

仕方がないので またハワイに
戻って来たのでした。

1779年のお正月 およそ一カ月ほど
ハワイに滞在して 再び
北太平洋探検に出発したのです。 

ところが出港してまもなく
船の前の方にある帆柱が
壊れてしまい 修理のため 
戻って来るしかありませんでした。

ところがハワイの人達からみると
宗教上の理由とかで 

何だかクックさんたちと
緊張関係になってしまったのです。
(どうやら出発して すぐに
帰ってくるのはいけないらしい)

ほとんど理由らしい理由もなく 
ハワイの人たちと揉め事を起こしてしまい

結果的にクックさんは
島民に殺害されてしまうのでした。

一応 今日はクリスマスなので 
それにちなんで 二つのクリスマス島を
取り上げてみましたが 
どちらも大英帝国の人たちの発見物語でした。

キリスィマスィ島は日付変更線に
とても近いので 今では世界で
最も早く「今日になる場所」の
ひとつになっております。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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