今日はバスティーユ牢獄で「鉄仮面」が亡くなった日

鉄仮面 忌 ガラス窓

 
鉄仮面 忌
 
「鉄仮面」または「仮面の男」と
呼ばれた謎の人物をご存知ですか?

正体不明のままフランスの
バスティーユ牢獄に収監されていて

1703年の今日
11月19日に亡くなりました。

「鉄仮面」と言われていますが 
実際には布製だったようで

「ベールで顔を覆った囚人」と
呼ばれていたそうです。

正体が全くわからないので 
人々の憶測や噂が飛び交い
様々な説が流布して 伝説や小説などで

いろいろに語り継がれ 
映画にもなりましたね。

「三銃士」で有名な
アレクサンドル・デュマは
この人物をモチーフに
小説を書いていますが 

私だってこのテの話は大好物ですよ~ん。
 

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モデルが実在するとは…

 
やっぱりルイ14世本人か 
兄弟あたりではないでしょうかねえ。

有りがちだと思いますし 
この頃は双子がなぜか
嫌がられたりして

全く関係ないのに 母親に
ひどい拷問をしたような
話も聞いています。

特に「高貴な生まれ」ほど
疎まれる傾向にあったようで 

隠されたのはもちろん 
一人は殺されるか 命があっても
余所で何も知らずに育てられるかだったと。

とにかく王族からは 遠く
引き離されていたことでしょう。

それが上手く行かなかった場合は 

この「鉄仮面」のように一切の
素性を隠して囚人にするか 

あるいは離宮の牢とか塔などに
幽閉されるかだったのでしょうね。

ただ人の口には戸は立てられないと言います。

例えば顔を隠さず 牢とか塔で
幽閉生活を送っていた場合 

○○の塔にいるのは
王さまにそっくりな人物だ…と
いったうわさが必ず流れるものです。

この「鉄仮面」のように素顔まで
厳重に秘匿する必要があるのは

そこに存在してもらっては
とても困る人たちがいた
ということでしょうね。

まあ…ねえ 普通の兄弟でも
王位継承者が何人もいれば 
お家騒動は確実ですが

それがよく似た…というか
ほぼそっくりの人物が二人いたりしたら

思いっきり面倒くさいことに
なりそうですからねえ。

この囚人はルイ14世の大臣から 
1669年に監獄長のサン・マールという
人物に預けられたのだそうです。

しかもこのサン・マールさんが
直々に世話をしていたそうで 

彼が別の職場に転任すると 
この囚人もついてきたのだそうです。\(◎o◎)/!

1698年からバスティーユ牢獄に
移されたのだそうです。

当時の看守の記録には
「囚人はいつもマスクを着けていて 
副監獄長から直々に そして
丁重な扱いを受けていた」と
残っているそうです。

大臣とやらから すごい荷物を
預かっちまったんですねえ
サン・マールさんは。

だって1669年に預かって 
亡くなったのが1703年ですから
それだけだって34年になるんですけど!

正体を知っていて
隠し続けられる時間の長さでは
ないような気がしますので

サン・マールさんも
正体を知らなかったと
考えた方が自然ですよね。
 
 

とうとう隠し通された人生

 
まあもしかしたらサン・マールさんは 
岩のように意志の固い人で 

口外しないと誓いを立てたら 
その秘密を本当にお墓まで
持って行くような人だったのかも…。

そんな人柄を見込まれて 
謎の囚人のお世話係を
申しつけられたのかなあ…。

だって転勤しても ついて
来ていたじゃあないですか。

それって他の人には任せられない
事案だったということですよね。

とにかく顔を隠し正体を隠す
必要があった人物だったのです。

だって人と会う時は
必ずマスクをするように
言われていたとかで

もし人前でマスクを外そうとしたら 
その場で殺してもいいとされていたとか。

それが徹底されていたからこそ 
世話をしていた人たちでさえ
囚人の素顔を知らずにいたんだそうです。

もしかすると 顔を見たら
命を取られるのは 囚人本人だけでは
なかったのかもしれいないですね。

禁止されると知りたくなるのが
人情ですので そういう好奇心は
命と引き換えだと

脅されてでもいなければ 
やらかしちまう人間はきっといますから。

…ということはですよ 
牢獄の看守でも知っている
顔だったんですかねえ?

監獄の長が世話を任され 
丁重な扱いを受けていた
顔を知られてはまずい人間。

そんなのって大体想像が
つくじゃあないですか。

やんごとなき身分のお方でもって 
存在が知られては都合が悪い人。

無理に双子でなくたって 
親族で容姿が良く似ている人は
普通にいますし

その存在を公には
できない事情があって 
幽閉するしかなかったとか…。

あるいは企みを持った
周りの者たちによって 本物の
王さまが幽閉されていたとか。

容姿が王さまに似てい過ぎて 
悪用される前に手を打ったとか…。

いずれにしても 何か罪を
犯したとかではなさそうですので 

亡くなった時 本当は幾つだったのか
わかりませんが 
気の毒な人生だったなあと。

たぶん本人は 何も悪いことは
していないと思うのです。

ただ よく知られた人物と
同じ顔を持って生まれてしまったために

日陰の人生を歩まされたというか 
人生のほぼすべての時間に渡って
自由を奪われたまま
過ごすことになってしまった…。

謎の人物をあれこれ妄想するのも
歴史の楽しみのひとつです。

ただこの人物には 
辛い人生を終えた次の人生こそ 
幸せで満ち足りた時を
過ごせていますようにと
祈らずにはいられません…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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