今日 9月 8日は あの「ダヴィデ像」公開の日

ダヴィデ像 お披露目 ガラス窓

 
ダヴィデ像 お披露目
 
1504年の今日 9月 8日は 
ミケランジェロの傑作
「ダヴィデ像」が
お披露目された日です。

おっといけない
今日はまだ 7日でしたね。

ちょっとした都合で いつもとは
反対に1日早く記事にしました。

当時のイタリアは
都市国家の寄り集まりでした。

芸術家のみなさんも
フィレンツェ ミラノ ローマなど
それぞれの国で活躍し 
芸術家群雄割拠の時代と言えましたね。

血塗られた欧州の歴史の中で 
あまり多くない美しく崇高な
芸術文化の大輪の花が
咲き誇った時代だったと思います。

大好きなミケちゃんの話題なのに 
毒を吐いちゃいました。でへっ。
 

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天才ミケランジェロ…好きなの

 
ミケランジェロは 私が最も
敬愛する芸術家さんです。

子供の頃 小学校の図書館で
「ピエタ像」の見開きページを見て

「これが石?」呆然としたことを
今でもはっきりと覚えています。

何度も何度も見ましたねえ。

写真ですから動きませんが 
今にも動き出しそうな
スーパーリアリズムは

石でできているとは 
到底信じられませんでしたねえ。

そういえば同じ本に
「ダヴィデ像」もありましたが アップは
ウエストショットで全体像は 
か~なりロングでとらえた写真でしたね。

何か配慮してみたいですが…。ぷぷぷ…

ニューヨークのメトロポリタン美術館で 
たまたま展示されていた
直筆のペン画の素描を発見した時は 
うれしくてその場を何度も往復しました。

(決して怪しい者ではありません! 
ただただうれしかっただけです。)

この美術館(他の所もたぶん同じ)では 
傷み易い画材を使っている作品は 

たまーーにしか収蔵庫の外へ
出してもらえないんですわわわん。
 
 

天才は材料など選ばないのだ

 
さて話を戻しましょう。

若い頃からその才能を爆発させていた
ミケランジェロに

40年余りも
放置されてきた巨大な大理石を使って 
彫像を作ってくれない?という
依頼が来たのは彼が26歳の時のことでした。 

依頼主は フィレンツェ羊毛ギルドが仕切る 
サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の
大聖堂造営局。

いくら質のいい大理石だったとしても 
こんなに長い間野ざらしのまま
放っておかれたら傷みますよねえ。 

材料を大切にしない素人集団め。

あんたらだって売り物は大事に扱うしょう? 

芸術家にとっては材料も大事なの。

細かい穴が開いていて 
ちょっといやな石だったそうですけどね。

でも我ら(?)がミケちゃんは 
そんなことは まーったく気にしなーーーい!

さながら「ミケランジェロは材料を選ばず」
てなところでしょうね。

どんな状態の材料だろうと 
天才の手にかかれば
芸術品に早変わりなのです。

そのくらいでなければ 
芸術家群雄割拠状態だった
ルネサンス期において

名を残すことなんて
できなかったかもしれません。

題材は旧約聖書に詳しい
ダヴィデ王がまだ羊飼いだった頃の姿。

たくさんの絵や彫像になっていますが 
やっぱりミケちゃんの手による
この「ダヴィデ像」が断トツ一番だよねえ。

材料に少々難ありだったとか 
誰も思わないし んなこと
どうでもよくなってるし。

やっぱりミケちゃんなんだなあと 
ひたすら感心するのみなのであります。

ただ制作している所を人に見られるのが 
すんごく嫌だったようです。

何か別の姿になって 
仕事をしてたんでしょうかねえ? ぷぷぷ…。 

そのせいか弟子も取らず 
工房も構えず 人も雇わず 

何もかも全部一人で こちこち こちこち…
とやってる偏屈な人だったみたい。

もしかしたら天才から見ると 
普通の人にケが生えた程度の
弟子たちの仕事ぶりは

気に入らないレベルじゃなくて 
気に障るものだったのかも
しれませんねえ。

結構 気が短くて
やらかしているみたいですし…。
 
 

できてから設置場所を決めるの?

 
今でいうシートですっぽりと現場を覆い 
人目から隠して作業をしてて

市長が様子を見に来ても 
制作しているふりをして
やり過ごすという徹底ぶり。

そうこうするうち 
およそ3年かかって
「ダヴィデ像」は完成します。

全長で5mを超える大きな像ですが 
てかどうやって立てたんだろう?

もっとも 大きな彫像をドームの周りに 
ずらずらと並べたりできたのだから 

ただおっ立てるだけなら 
そんなに大変なことではなかったかも…ね。

で、この彫像をどこへ置くかが
話し合われたそうですけれども 

集まった芸術家さんたち
(ダ・ヴィンチやボッティチェリ 
コジモといった錚々たるメンバー!)は

どこか建物の中に置いた方が
いいと主張しました。(当然!)

ですが市政長官は
市庁舎(ヴァッキオ宮殿)の
正面入り口の脇に置くことに
決めちゃいました。(…)

設置場所も決めないで こんな
でっかい彫像の仕事を依頼したんかい。

今も同じ場所に「ダヴィデ像」はありますが 
これは実物大のレプリカです。

本物はアカデミア美術館に
収蔵されていますね。

だって切り出された大理石の塊のまま 
40年も野ざらしにされていたのに

彫像になってからも 
野外に置かれるんじゃ 
原石がかわいそうですよ。

ちゃんと屋根と壁がある
建物の中に入れてあげなくちゃ。

まあ何百年も野ざらしにしたら 
さすがに傷むので当然の措置だと思います。 

「石の中に人がいる!
早く助け出さなければ窒息してしまう!」

こんな風にミケちゃんは
言ったといわれているそうですが…。

ルネサンスきっての天才は 
石の中から人を助け出していたんですね。

だから「ピエタ」のマリアさんも
本当に涙を流しそうなんだわ。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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