漢字の碩学 白川静、現役で生涯を閉じる

白川静 忌 障子窓

 
白川静 忌
 
今日10月30日は
漢字の研究で多大な功績を遺した
碩学(せきがく)白川静さんが
亡くなった日です。

2006年のことで享年96 
生涯現役を貫いた学者人生でした。

生れたのは1910年でしたから 
明治のころですね。

高校は弁護士事務所に住み込みで 
働きながら夜学に通ったそうで

この時に弁護士さんの蔵書を
読み漁ったことが 漢字の
入り口になったとか。

こういう出会いというのは 
本当に出会うべき運命なんですよね。

読んだのは漢籍といいますから 
みんな漢文で書かれた
もののことですなあ。

私は漢字は嫌いではありませんが 
漢字ばっかりだとどこで区切るのか
わけがわからなくて 
脳みそが腹痛を起こすので…。
 

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漢字との出会いは古くて

 
大学は立命館大学の夜学に
通われたそうですが 

大学在学中にすでに 
付属の中学校で教鞭を
取っていたそうです。\(◎o◎)/!

で、あらためて立命館大学の
法文学部漢文学科に入学し 

1954年から同大学の文学部教授を務め 
66歳で定年退職をされ特任教授に。

古い時代の漢字の研究では
第一人者ですよね。

字書三部作「字統」「字訓」「字通」は
代表著でありライフワークだったそう。

お年を召されるに従って 
仕事の量が増えていったのでは
と思うくらいです。

精力的な執筆活動に加えて 
定期的に講演会などを開くなどして 

ご自身の研究の成果を一般の人にも 
分かり易く伝える努力をされていました。

京都にある「白鶴美術館」では 
昔の中国の殷や周 春秋時代と
言われる頃の青銅器が
多数コレクションされているのだそうで 

ここで長年講話を
開いていらしたそうです。

どんな理由でついているのか
わからない突起や縁、

足が生えていたりする
よくわからない器が多いですよねえ 
あの辺の時代のって。

私は どこがどういいのか
全くわからないのですが 

古い時代の貴重品という意味で 
もう二度とできないので
価値があるんだろうと理解しています。

どうして白川先生の講話が
その美術館なの?と思ったのですが

よく考えるとこの時代の青銅器には 
文字みたいなのが刻まれているんですと。

先生はそれを研究されていたわけですから 
実物のお手本みたいなもんですね。

私 文字みたいなのって言いましたけど 
古い時代の漢字らしいです。

象形文字なので研究を始めると
面白いのかもしれませんね。

たぶん白川先生がおっしゃったんだと
思いますけど 亀の甲羅を焼いて
占った亀甲文字とかが
象形文字の始まり~という話 

すごく素直に納得してましたけど
漢字を研究されている
他の研究者の方からは 

おおその通りだ!みたいな賛同は
必ずしも受けていないようですね。(∵)

立証が極めて難しい事柄なので 
仕方ないですけども 

それでしたら他にどんな
キッカケで象形文字へと
発展や発達があったのですか?と

お尋ねしたら賛同してない先生方は 
どのようなお話を聞かせて
下さるのでしょうかねえ? 

これは単純に興味を
ひかれることなので 
ぜひ伺ってみたいです。
 
 

漢字の成立ちから考察した

 
大昔に始まった事柄の
最初の一歩は何だったのか 

これは文字だけでなく
どんなことにもいえる 身近で
わくわくするような謎ですよね。

何かの形を模したり 
単純化した線で表すようになった
図形のようなものを 文字へと
洗練・昇華させたのは 

そうすることが
求められたからだったのか 

あるいは必要に迫られたのか 
そんなところだと思うのですけれども…。

分かり易く図形を整えて
いったのかもしれませんし 

仲間内だけで だ~いたい
理解できればよかったことが 

何かの都合で他の人にも
伝える必要ができたとか…。

忘れそうだから書いて
覚えておこうと思いついたか 
暗号みたいにして使ったかも…?

素人の妄想でよければ 
結構出て来ますけれど。(笑)

まあその後 漢字へと進化して
使われたオリジナルの意味は 

ず~っと後になって
お金をかけて学んだ日本人からみると 
かなりえぐい意味だったりして 
閉口しますが…。 

遣隋使も遣唐使はもちろん 
教えてもらった宮廷の人たちも 

直接中国の人たちから
学んでいたのでえぐい意味は
理解していたかもしれませんね。

だからこそ最初は音を
書き記すものとしてだけ 
用いたのではないでしょうか。

漢文調だとそもそも外国語だし 

本来の「大和言葉」の
細やかな表現などには適さなくて 

たぶん齟齬を来たしたり 
あちらこちらで何か
イラっとしたのかもしれないですね。

だから徐々に国風というか
和風の使い方に 漢字を
当てはめて「大和言葉」と
併用する形でどちらも生かして 
使うようにしてきたのかなあ…なんて。

素人妄想が暴発して
止まりませんがな。(笑)

そうそう白川先生は囲碁も
相当な腕前だったそうですね。 

若い頃 プロから手ほどきを
受けていたとかで 

アマチュアでしたが
四段くらいの実力は
持っておいでだったようです。(⌒∵⌒)

白川先生は 最初の一歩を
独学で始められたそうですが 

そのあとを継いで研究を
深めていってくれる 
第二 第三の白川静が 

雨後の竹の子の如く
たくさん伸びて来てくれることを 
心から期待しています。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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