七十二候 金盞香(きんせんかさく)

水仙と和風窓 暦・季節

 
水仙と和風窓
 
今日は七十二候の金盞香
(きんせんかさく)にあたります。

こんな難しい漢字を使われると
何のことかわかりませんね。

金盞(きんせん)というのは
金の杯のことだそうです。

余計分からなくなった気が…(~_~;)
実は水仙の花のことらしいのです。

中央の黄色い部分を金杯に見立てて
字を当てたようです。

…ということは白い部分と
黄色い部分のある 典型的な
ニホンスイセンのことを
指しているとみて間違いないですね。

この花は室町時代くらいに
中国経由で日本に来たらしいのですが
原産地は 地中海沿岸の地方だそうです。

水仙の名はナルシスと言いますが
その語源はギリシャ神話に出てくる
かの有名なうぬぼれ屋さんが
この花になったからといわれていますね。
 

スポンサードリンク

 

初冬なのに金盞香とはこれいかに

 
日本に来て長い時間が経過したので
名前もしっかりついたみたいです。

私にとっては 水仙は春に花を
咲かせる花というイメージが強いので
最初に聞いた時は まさに???でしたが

考えてみると今くらいの時期というのは
寒さを乗り越えて ようやく春めいてきた頃と
同じくらいの温度なのかなあと…。

植物は温度と太陽の位置
または日足の長さを感じて
成長したり花をつけたりしますから

ちょうど同じくらいの気候なら
花壇や植え込みといった人工的に
環境を整えられているならば
花をつける可能性はあるかもしれないと
思い当たりました。

自然に群生しているものでも
条件が整っているなら 咲くかも。

球根ですから 乾燥にも強いですし
春先の寒風も 今の寒風も
負けるものかと花をつけるのかもしれません。

こんな姿が見られるのは
平地で暖かい所しか有り得ませんけど。

こんな風に七十二候に入っている
ということは もしかして
暖かな平地では 普通に見られる
ことなのかもしれませんね。

少なくとも寒冷地では 見たことがないですし
春先だって 4月にならなければ
芽も出て来ませんからね。

春咲きの球根は浅くしておくと
凍ってだめになってしまうので
深く掘って植えるようにしますので
芽が出る時期も遅いのです。

まあ寒冷地は七十二候の例に
入りませんので おいといて。
 
 

金盞香の香の意味は何なのか?

 
香るという字も使われているのですが
えっと…水仙て そんなに
いい香りのする花でしたっけ?

もしかすると水仙の仲間には
香りがあるものもあるのかもしれませんが

毒を持っている植物なので
あまり顔を近づけないせいか
水仙の香りというのは 私には
ちょっとイメージできません。

植物は自分を守るために
毒性を持つものが少なくないです。

水仙もそのひとつなので
素手で摘んだり 直接触れた時などは
しっかり手を洗いましょう。
(普段から手を洗う習慣は大切です。)

植物の香りについては大抵
花粉を運んでもらう虫などに花の場所を、
花粉の在り処を示すために
植物が作り出したものだろうと思います。

そうでなければ捕食に備えて
有毒性などを教えるためのもの

あるいは雌雄が分かれている場合
仲間同士の花のタイミングを
合わせるためとか ほとんど
植物側の都合だと思われます。

そう考えると 今の時期や春先には
香りを出しても虫の数が
少ないのではないかなと思うのですが…。

まあ匂い立つようなという表現もありますので
実際に香りがあるかどうかは
重要ではないのかもしれません。
 
 

金盞香で表そうとした候

 
七十二候のように昔から言い習わしてきた事柄は
言い回しも昔風のことがありますから
必ずしも現代に合致するとは
限らなくなっていますよね。

それにしてもこんな初冬に
水仙が香るというのも なかなか粋というか
たぶん相当に目立つでしょうから
暖かい地域はいいなあと思ったり。

寒冷地からは想像ができませんけれど
もしかすると1年の内で
2回花が楽しめるということなのかしら?

散歩などの道すがら探せるならば
それはそれでうらやましい。

暖かい地域がいいなと思うのは
花がたくさんあるというところなんです。

黄色はビタミンカラーですし
光をよく反射して ほんのりと
温かみもある色調なので 寒い風の中で
見つけるとホッとするかも…。

葉っぱも緑できれいですし…
ああやっぱり水仙はどうしても
春のイメージしか浮かんでこなくて
暖かい風の方が似合う気がしてなりませ~ん。

春の日差しの中で見る水仙とは
少し趣きの違う水仙を
見られるかもしれませんから
探してみてはいかがでしょうか。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました