七十二候「土脉潤起」(つちのしょううるおいおこる)

土 潤す

 

今日は七十二候の「土脉潤起」
(つちのしょううるおいおこる)を取り上げます。

ちょうど二十四節気でも「雨水」に
当たりますが 凍てついた雪から
雨に変わる頃…のイメージでしょう。

柔らかくしっとりとした春先の雨を感じます。

「脉」の字は「脈」の俗字だそうですが
きちんと変換されているか ちょっと
心配でしたので書いておきました。

霧かと見まごうほど 細かくて儚い感じのする
雨なのにとてもよく濡れてしまいます。

そして車やガラス窓などの汚れが
とても目立つという仕事もしてくれます。(笑)

なぜかな…と思いを巡らせるに
たぶん…ですが 汚れを落とせるほど
雨に力がないのではないでしょうか。

粒が小さすぎるというか漂うような降り方なので…。

凍りついた大地を潤すには
こういう降り方がいいのかもしれません。

静かに密かに土を潤していくと
中で眠っている種たちの付近にも
優しく届いていくのかなと。
 

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もちろん雪より 雨がいいです

起きろ!とばかりに 水を浴びせられるより
気が付くと 周りの土が柔らかくなっていて

何だか暖かいな… そんな目覚めの方が
いいだろうと思うのは ただ単に
自分の感覚でしかないのですが…。(笑)

実際 少しずつ潤いを増していく土の方が
発芽し易い環境だと思われますし

そもそも人間が「雑草」と呼ぶ草たちは
もの凄い生命力で生き残って来ています。

ほんのわずかな温度の変化と
ほんの少しの潤いで わらわらと
芽を出してきますからね。

その急激な変化には こちらが
驚かされるばかりです。

早く暖かくならないかと 眠りながらも
待ち侘びているのかもしれません。

ひょっとして 植物たちは
狸寝入りしながら 待ってるとか?

それはないでしょうけれど
適応の速さが違うのかなと。

いつまでも布団から出られない
自分と一緒にしてはいけませんね。(笑)

人間以外の自然界は厳しくて
美しくて強かなものです。

 

たとえ草でも 顔を見たい…

今日、七十二候の「土脉潤起」
(つちのしょううるおいおこる)を
迎えたとしても 私の住む地域の
大地はまだ眠っています。

冬がまだ退くものかと言わんばかりに
居座っているのが現状です。

「大寒」をとっくに過ぎていますが
今くらいの時期の方が 寒さが
厳しいんじゃないかと思えたり。

冬の最後の悪あがきだと思って
こちらも我慢のしどころです。

小雪地帯なので 大地の色は白ばかりでは
ありませんけれど 土の中の水分が
分厚い氷になっていますので
枯れ草の寂しい色が続きます。

優しい雨が早くその氷を
とかしてくれるといいのですが…。

氷に負けて 仲間になっている感じが
ひしひしと伝わってきます。

あともうひと月くらいは 氷に負けて
仲間にされちゃうんだろうなあ…。

強い「雑草」でさえ じっと土の中で
耐えている状態だから…。

寂しい色合いの大地を見ていると
たとえ草でもいいから 緑があると
いいなと思います。

夏になればブイブイ言わされている
草ですけれど 懐かしいのです。
人間なんて勝手なものですね。

ですが そういう時期が必ず巡って来ると
わかっているので 寂しい色合いも
我慢できるのではないでしょうか。

寒さに包まれていると夏の暑さが懐かしく思えるし
暑さが続いていれば冬の寒さがいいと思える…。

「雑草」にしても ガシガシと芽を出して来れば
むしってしまうのに 全くないと
寂しいと感じて早く芽を出してよと思う…。

無い物ねだりを繰り返して
日々を過ごしているんですねえ。

 

土を潤す程度の優しい雨で

できることなら 寒暖の差は
小さい方が楽に過ごせるのですが

よくわからない方向に振れ幅が大きい
最近の気候には閉口を通り越して
恐怖すら感じます。

春の雨のように 優しく穏やかに
変化して行ってくれると
とてもありがたいのですが…。

絶叫マシンのような乗り物で
ブンブンと振り回されているような
極端な環境になりつつあるような…。

暑くても文句を言っていますので
今のように 早く暖かくならないかなと
思っている時が一番いいのかも。

吹き渡る風はまだ強くて冷たいですが
そんな中にも春がひそんでいるのです。

ただ人間のアンテナは感度が良くないので
(…あ…私だけかも ですが)

かなりはっきり春めいて来ないと
分からないんですよね。

冬が長いせいか ガチガチに凍りついてて
ちょっとくらいの変化では
捉えられないもんでねえ…。(笑)

なので「雑草」たちの鋭敏なアンテナで
ガ~シガシ捉えてもらって
私にもわかるように教えてほしい。

もう少しで この寒さも緩んでくるから…
ほぼ毎日 自分とうちのねこさんに
言い聞かせている言葉です。

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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