今日は二十四節気「大寒」(だいかん)

大寒卵

 

今日は二十四節気の「大寒」です。

突然ですけれど「大寒たまご」
というのは ご存知ですか?
実は私はよく知らなかったのですが…。

新年もあけてしまうと
日常に戻るのって早いですよね。

松が取れるとすぐに「寒」に入ります。

これは一年中で最も寒い時期ですよ
ということですけれど

ちょうど今くらいの頃 その寒さも
いよいよ煮詰まってきて(?)
「大寒」と呼ばれる厳冬期に突入するわけです。

「立春」の前日つまり「節分の日」までの間を
「大寒」と呼びならわしてきました。

私の住む辺りでは 日中でも氷点下…
なんてことも珍しくありません。

シベリア方面からの強烈な寒気が
がんがん流れ込んで本当の冬を迎えます。
 

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「大寒」本当に大寒(おおさむ)です

で 冒頭の「大寒たまご」なんですけれども
この寒さ厳しい時期に生まれたたまごは
栄養があるとか運がいいとか言われて
珍重されてきたのだそうです。

某外資系の大手通販会社の
「大寒たまごの予約」とかいうページが
検索エンジンの最初の方に
表示されていたりしますから

ご存知の方も多くて
需要が高いのかもしれませんね。

まあ実際 寒さの厳しい時期には
鶏さんは水分を減らして
その分えさを多く食べるらしいのです。
だから文字通り栄養価も高めになるんですね。

それとやっぱり生まれる数も減るみたいなので
今と違って昔は貴重になったのかも。

そんな状態ですから年間でも
栄養価が最も高くなるばかりか
黄身も濃厚で おいしくなるのが
「大寒たまご」なのです。

そこでいつしか「大寒のたまごを食べると
健康で過ごせる」と言われるように。

全体の量が減ると 希少感が
高まるのはいつの世も同じなのです。

あと風水の見地からも
幸運とされているそうです。

風水の場合はどちらかというと
縁起物っぽい扱いですが。

いわく、
○卵は 金の気を持っている食品
○大寒のさなかに生まれる卵は
生気がみなぎっている
○忍耐を象徴的に表現→
厳しい寒さを耐えればやがて春が訪れる
つまり様々な困難に耐え
乗り越えれば よいことがやって来る
そんな流れでしょうか。

ともあれ寒い時期は 栄養をつけて
乗り切りましょうということですかね。

 

暦が生まれ「大寒」が取り入れられた

「大寒」は二十四節気のひとつですが
現在 暦と言った時は江戸時代に出された
暦の解説書で「こよみ便覧」から
引用されることが多いです。
ネットでも公開されています。

人類が文明を起こしたころから
暦を作れるのは権力者だけでした。

殊に農耕が始まったころには 自然を観察して
記録し気象を読み 繰り返されるリズムを
的確にとらえることが何よりも
大切なことだっただろうと思われます。

もちろん始まりは「神のお告げ」
とかだったかもしれませんけど。(笑)

それでもそこには膨大な時間の
蓄積があったことと思います。

暦も風水も元々は隣の国
中国から伝わったものですよね。

国土が広い大陸の国で
気候とかは全く違うはずなのに
季節的な事象がわりと日本に
マッチしているのはどうしてなんだろう?

…なんて少し不思議な感じもするのですが
もしかすると二十四節気であっても
長い歴史の時間の中で取捨選択され
日本に合うことだけが残ってきて
今に至ったんじゃなかろうか
という推測は可能です。

実際には日本が南北に細長い地形ですし
海に囲まれた島でもありますので
細かく見て行けば大陸の気候とは
だいぶ違うこともあったでしょう。

昔の日本人は 何でもかんでも
ありがたがって受け入れたのではなく

自分たちの都合にあっているか
取り入れるべきか 必要かそうでないかなど
しっかり取捨選択をする基本的な知識や
判断材料を持っていたと思います。

上に立つ者ばかりでなく 下々まで
素養が高かったのが日本人ですから。

 

「大寒」は決して外せない

さて「大寒」のころといえば 味噌や醤油
日本酒など「醸すもの」を仕込む時期でもあります。

現在のように整った設備や技術がなかった時代は
この「大寒」の寒さという自然の力を借りて
雑菌が入りにくい時期に
仕込みをしたのでしょう。

「醸すもの」たちも長い長い時間をかけて
雑菌たちの中から選り分けたのでしょうから。

寒いのは苦手!という方々も多いかもしれませんが
その寒さが非常に貴重で必要不可欠
ということもあるのですね。

気候が人々の生活に影響を与え
その中で安定して暮らしたいという
素朴な願いと工夫が 様々な文物を生み出し

それらが積み重なり絡み合って
やがて文明へと大きく発展してきた
道筋そのものが 人間の来し方だと思います。

それぞれの土地に根差した生活方法を
作り出し 独自の食文化を育んできました。

寒いのも暑いのも恵みであり それらを
上手く生活に取り入れて来たのです。

寒いからと言って縮こまっていないで
栄養豊かな「大寒たまご」から
力をもらって「大寒」を
元気に乗り切りましょう。

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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