七十二候 款冬華(ふきのはなさく)

蕗のとう

 

今日は七十二候の 款冬華
(ふきのはなさく)に当たります。

「大寒」に入っていよいよ寒さも
極まるって時にフキの花は咲きます。
…って 本当でしょうか?

いえ疑っているわけでは
ないのですけれども…。

フキの花って「ふきのとう」の
ことですよね…たしか。

最初の二文字「款冬」で
「ふき」と読むのでしょうか。

まああまり深く追求しないことにします。

フキは日本全国に分布しているそうですが
自生しているのはか~なり山の中の方だと思います。

湿った場所を好み 地下茎で増えるんですね。

ただ注意しなくてはならないのは
この根の部分は有毒だということ。

「ふきのとう」としてパックに
詰められて売っているものは
大丈夫だと思うのですが

ふきのとう めっけ~!とかいって
適当に採って乱暴に食べるのは
やめておいた方がいいかも。

とてもよく似た別の毒草も
あるということなので…。
 

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こんな「大寒」にフキが芽を出す?

植物は人間よりも長く この地上にいる
大先輩ですので 思いがけないスゴ技を持って
身を守っているんですよ。

その一つが毒を持つということだと思っています。

身近にある植物が毒を持っていたことで
人間もそれに気が付いた…そんな側面もあるかと
思いますが とにかく知らない野草は
気軽に取って食べない方がいいですね。

フキに話を戻しましょう。
独特の香りとわずかな苦みと清涼感があって
私も嫌いじゃありません。

春の早い時期 青物が少ない時期に
寒さにもめげず顔を出す
ふきのとうは本当にすごいなあと思います。

…と褒めたかったんですけど
地下茎が盛り上がって外に出ると
光合成が始まって緑になるんですって。

芽じゃなくて根の一部じゃん。

まあ植物が必要に応じて 進化したので
人間が文句をいう筋合いはないですね。

花は雄花と雌花があるそうで 知りませんでした。
みんな同じだと思っていたもんで。

普通は 灰汁抜き(あくぬき)
といって一手間かけますね。

これが大事なんですよ。
忘れないで下さいね 有毒だってこと。

ふきのとうは 天ぷらが美味しいですね
あとふき味噌でしょうか。

ほのかな苦みと香りが春だあっ!という感じです。

私が住む地域ではふきのとうを見かけるのは
どんなに早くても3月ですけども。

「大寒」のこんな時期に ふきのとうが
取れるのは暖かい所だけでしょう。

なので七十二候の言葉を入れた場所も
そういう所だということですね。

少々の雪や寒さには負けないで
太陽の光を求めて芽を出してくる
すごい生命力だし そういうものを見て
人間も励まされるのではないかしら。

 

最も寒い時期に春の息吹を感じ取る

寒い寒いと縮こまっているその視線の先に
きれいなみずみずしい緑の芽が出ていたら
うれしくなるに決まっています。

また春が巡って来たと 目に
見えているわけですからね。

食べられるものでの感覚というのは
生き物としての本能でしょうが
とても強く印象付けられるものですから。

そしてもう一つ 季節の食べ物は
その季節でないと味わえないのです。
だから一層季節感を強く感じるのでしょうね。

春の場合は 特にそれが
大きく感じられる気がします。

暖かい地方の「寒い」はうちの辺りの
「秋」くらいなので 草も枯れずに
緑のままでしょうし 当然
植物たちは春の準備も早いはず。

私が子供の頃は うちの周りにも
フキを植えているお宅などありました。

でもフキそのものが湿った場所を好むせいで
寒さが厳しいこの辺りでは
適切に管理をしてやるのが大変です。

なぜなら 全部凍りつきますので
根が傷んでしまうのです。

だから管理が面倒になって放置した結果
昔はあったけれど 気が付くと
見かけなくなってしまった
というのが 現状でしょうか。

相当深く植えておかないと
年を越せないと思いますので。

で、深く植えれば当然のことながら
翌年の芽吹きが遅くなると。

 

春の訪れを先取りで…

人里を離れて 山の方へ行けばいわゆる
「山菜」として フキの自生はあると思います。

そういうふきは「山ぶき」などといわれ
ふきのとうもフキそのものも小さいですし
かなり量が少ない貴重なものですね。

収穫も5月くらいにならないと
山に入っていかれませんので…。

「大寒」のこの時期にふきのとうを拝めるのは
現代だからじゃないのと思うのは
寒さの厳しい地域の人の意見だと思います。

暖かい所があって「大寒」でもなんでも
ふきのとうの収穫が出来たりするのは
ありがたいし 春の息吹を感じて
うれしくなりますね。

今から春だと本当の春は
もう春じゃなくなってないですか?

日本列島と同じで 春は時期が
長いのですね きっと。(笑)

なにはともあれ 春の息吹が
少しだけ感じられる時期になったことを

そんな時期がまた巡り来たことを
素直に喜びたいと思います。

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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