七十二候 桜始開(さくらはじめてひらく)

桜 咲く

 

今日は七十二候の 桜始開
(さくらはじめてひらく)を取り上げます。

桜という言葉だけでも ふわっと
明るい気分になれます。

待ちに待った春の訪れですね。

吹き渡る風に 冷たさがなくなり
花の香りをのせていきます。

少々強めでも 暖かい風は優しく感じるから
人間なんて 相当身勝手ですよね。

木々たちもすっかり春の準備を済ませて
枝先の新芽たちも顔を出したくてうずうず。

桜よりも早く花を咲かせる耐寒性の
強い木々たちが 桜をせかしているみたい。

春です!本当に 春です!(笑)

何回迎えても 春はいいですね。
空気まで華やいでいるように思えます。
 

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桜はつぼみから 散り際まで

桜ほど いつも注目を浴びる樹花も珍しいと
思うのは 私だけではないと…。

冬の裸木から 急に花が咲き始めるように
感じるし 花もたくさん咲くので
見ていて気分が高揚するのかな。

こういう咲き方をするのは 桜だけでは
ないのですが 寒さに耐えるように
咲く樹花は 見る方も寒さに耐えなきゃ
ならないので 辛いんだと思うの。

まあ花の好きな人は そんなことに
文句を言ったりしないと思うけど。

とはいえ やっぱり暖かい日差しや
やわらかな風の中 咲き始めたつぼみを
探すのは 春らしくていいですね。

あちらこちらに ちらほらと
開いた花もとても風情があります。

桜と一口に言っても 種類が多いですが
一番たくさん目にするのは やっぱり
ソメイヨシノでしょうか。

よく見ると とても控えめな淡いピンクです。

たしか片親のオオヤマザクラが
そんな淡い色の花だった気がします。

もう片方のヨシノザクラは もっと濃いめの
ピンクが特徴だったはず。

満開の姿はとても華やかですけれど
一つ一つはかなり控えめな色味ですね。

だからバランスが取れているのかもしれない…
きっとそうだ そういうことにしとこう。

春の風は時に強く吹き渡ることがあるので
桜の散り際にもとてもよくあっているなあと。

風にはらはらと舞い散る姿が 儚げで
風情があるんですよ。

目がかゆくなるのが辛いですけど 桜吹雪って
昔から大好きな言葉の一つです。

 

春本番の言葉が似あう

花見という行楽が定着したのは 恐らく
江戸時代だと思うのですが
まあ楽しいことは 続きますよね。

春も毎年巡ってきますし その度に
あちらこちらで見事な花を咲かせていたら
恐らく 口コミで評判になるでしょう。

来年はあそこの桜を見に行こう
そんなノリで桜を愛で 行楽を楽しむ習慣が
広まり 定着していったのでしょう。

冬を乗り越え ようやく暖かくなって
人々も自然も春の喜びに包まれる頃

そのうれしさを具象化したような桜を見れば
気分もあがるはずですわ。

堂々とした風格の大木も 風にそよぐ若木も
桜は春本番を思わせる樹花だと思います。

美しいものは いつまでも眺めていたいですが
咲いた花は散らなくてはなりません。

一斉に咲き誇り 風に花びらを散らしながら
名残を惜しむように 行く春を見送るのです。

その潔さも昔の人たちに桜が気に入られた
理由かもしれないですね。

江戸時代には様々な園芸ブームがあったことが
知られていますが 桜のように大きくなる木は
郊外の野山に見に行ったのかもしれません。

大名屋敷などには 植えられていたでしょうし
神社仏閣の境内にもあったでしょうね。

そういう風に「見に行く」というのが
行楽の始まりなのではないかと思います。

 

七十二候に入れないわけがない

待ちに待った春を彩る桜の咲き始めを
七十二候に入れない理由なんて
見つかりませんよね。

仮に入れてなくたって 日本人みんなが
気にしているので 自然と情報が
共有されてしまうのではないかしら。

みんなが桜が咲くのを待ちわびて
いるのですから。

まだ幹と見分けがつかない小さなうちから
まだかまだかと 監視され続けるので
桜だって 咲かないわけにはいかないのね。

春の遅いうちの方でも 少しずつ枝の色が
変わってきています。

風はまだ冷たいですけれど 来月の中旬には
開花のニュースを聞けるでしょう。

春爛漫の桜花 早く姿を見たいです。

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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