七十二候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

落ち葉のイメージ 暦・季節

 
落ち葉のイメージ
 
今日は七十二候の朔風払葉
(きたかぜこのはをはらう)にあたります。

最初の字は朔(さく)という字ですが
一字だけの場合だと
「ついたち」とも読みまして

文字通り1日のことですけれど
どうしてこの字を当てて
「きたかぜ」と読ませるのか わかりません…。

もしかすると昔はその理由も
伝わっていたのかもしれませんが

時間が経つうちに だんだん
省略されてしまったのかな…なんて。

人の感覚も時代と共に変化するだろうし

伝承があるなら面倒がらずに
伝える努力をしないと 本当に
わからなくなってしまいますね。

ただ季節柄 北風または季節風が
吹くのは当然なので まあいいか。
 

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風が季節を連れてくる

 
霜が降れば大抵の葉っぱは
落ちることになりますので

この時期まで枝などに
へばりついているのは
かなり根性がある葉っぱかなと。(笑)

風に舞う木の葉は見ていて飽きません。

暖かくした部屋の中から外を見ている…
そんなシチュエーションが浮かびます。

ただ予測不能な動きも見せますし
目には見えない風の動きを
教えてくれるものではあります。

風の音の方が大きいですので
木の葉が走る音は聞こえないのが
少しだけ残念なのですが…。

でも耳を澄ますと 大きな葉っぱだったりすると
コンクリートやアスファルトの上などでは
カサカサ…というかすかな乾いた音を立てて
木の葉が走っていくのを確認できたりします。

あと意外に大きな音を立てて
風に吹かれていくのがレジ袋だったり…。

風情もなにもなくてがっかりしますが
ガサガサとムダににぎやかです。

風で音が出るというので思い出しましたが
何年か前のちょうど今頃 か細いけれど
一日中何かが擦れるような
音がしていて閉口したことがあります。

何が音をだしているのかと
あちらこちら探索してみましたら

物置の小さな窓が半開きの状態で
風に揺すられて 音を
出していることがわかりました。

しっかり閉め直したのは言うまでもありませんが
風の吹いてくる向きが夏のころと変わって
いわゆる季節風になったために起きたことでした。

風向きにも季節を感じます。^^

枝から離れたばかりの木の葉は
当然乾燥が進みますし 枝についたまま
乾燥してしまう葉っぱも多いことでしょうね。

恐らくは日当たりや風当たりの
都合だと思いますが 役目を終えた葉を
冷たく乾いた風が連れて行きます。

その風には場合によっては
白いものが混ざったりして…。

風はだいたい吹き渡る方向が同じですから
吹き寄せられて 木の葉が植え込みや
塀の際などに溜まるんですよね。

色とりどりのころだと
美しくも見えるのですが
それから時間が経過すると
朽ち葉色に変色した落ち葉とか
枯葉として溜まっていきます。

そういう落ち葉を掃き集めて
落ち葉焚きなどしたものですが

最近は自治体のごみ収集専用の
袋へ入れて 指定のごみの日に
出さなくてはなりません。

悲しいくらい風情がないですけれど
これも時代の趨勢で仕方ありませんね。
 
 

風が運ぶ季節を感じながら

 
落ち葉焚きなど その年に萌えた植物を
焼いて処分する匂いは 秋の香りとして
季節感を引き立てるのですが…
田舎のここでもやらなくなりましたから…。

それでも季節風によってどこからともなく
木の葉が集まる所がどうしても
あるものでして 掃いても掃いても
溜まるんですよねえ(怒)落ち葉さんたちが。

特に自分んちの植木の葉っぱじゃ
なかったりすると かなりへこみますが
まあこればかりは 仕方ないことかなあと。

何回か掃いておけば 終わりになりますから
延々と続きはしませんのでね。

風の冷たさ 強さ 方向
そして落ち葉の吹き溜まり

季節の移ろいと共に
人間の暮らしがあったころは
たぶん人々は自分の持てる
五感すべてで感じ取りながら
日々を生きて来たのでしょうね。

そしてまたそれらが話題に
上ることも多かったことでしょう。

今感じられるのは 冷たさくらいでしょうか

後は足早に家の中に入って
ストーブやヒーター、エアコンの前に
駆け寄るのでしょうね。

玄関のドアを 窓のサッシを
寒いといって閉める前に
一瞬でいいので 風と一緒に駆ける
木の葉を見つめてはいかがでしょう。

冷たいと感じる風ですが
幹と枝だけになった木々の間を渡りながら

細い歌を歌うことがありますので
耳を傾けてみてください。

それらも含めて 季節の風の歌だと思いますし
人の暮らしから離れ気味の
自然や季節そのものを感じられる
音なのではないかと思います。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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