7月27日七十二候 土潤溽暑(うちうるおいてむしあつし)

土潤辱暑(つちうるおいてむしあつし) 暦・季節

 
土潤辱暑(つちうるおいてむしあつし)
 
七十二候では 7月の28日ごろと
されている 土潤溽暑
(うちうるおいてむしあつし)ですが
今日の話題として取り上げました。

土潤溽暑…何だか えらく難しい字が
並んでいますけれども ひらがなで示した通り
とても蒸し暑くなったね…くらいの意味
じゃないかと思われます。

ま 夏真っ盛りですので
当然のことですが…本当にあぢい…。

私たち人間は気温、湿度ともに高くて
蒸し暑いことを「不快指数」なんて
言ったりしますけれど 植物たちには
こういう暑さが必要なんですねえ。

周りに広がる田んぼの稲たちも
昨日より今日 今日より明日と

日に日にたくましく大きくなるのが
はっきりわかります。
 

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私は蒸し暑いのは 嫌なんですけど…

 
もっと春先が最盛期になりますが
アスパラガスという野菜があります。

私の家にもいくつか株がありまして
毎年美味しくいただいていますが
春先に収穫されスーバーなどに並ぶ
あの姿はいわば「新芽」の状態です。

アスパラガス畑はきれいに
整備・管理されていますが

私の所みたいに自家用の場合は
放ったらかしておくことが多いので
「新芽」から次の成長段階を
観察することができるのです。

もちろんアスパラガス畑でも
大切な根っこの部分を管理しつつ
植物としてきちんと枝葉を茂らせて
やることも するかもしれませんが…。

完全に成長すると幹まで緑で
涼しげな緑色のやぶが出来上がります。

アスパラガスは今のこの時期も
次々に「芽」を出し続けます。

春先は寒いので比較的ゆっくり伸びるのですが
この時期は暑いし 時期的に早く花をつけ
実を結ぶ必要があるので 大変急ぎます。

まるで早送りで見ているように
みるみる成長するのです。

幾度もそういう様子を見ているうちに
気付いたことがあります。

ただ気温が高いよりも 人間が
蒸し暑いと感じる状態の時の方が
目に見えて伸びるのが早いということです。

何度もお伝えしていますとおり
私は暑さが苦手で特に蒸し暑いのは
耐えがたい苦痛なのですが
植物たちはとてもうれしそうなのです。

蒸し暑いというのは植物にとって
わが世の春なのだと 単なる傍観者の
私でさえそう感じるのですから。

この蒸し暑さでがんがん成長してもらって
多くの花をつけて よりたくさんの
いい実を結んでもらいたいものです。

私たちはそれを待ち構えていて
「収穫」と呼ぶ横取りを企んでいるので。(笑)

太古の昔から 様々な厳しい気象条件の中を
たくましく強かに生き抜いてきた植物たちも
やっぱり暖かいのが一番のごちそうなんですね。
 
 

蒸し暑さは害を与える者たちも助けちゃう

 
とはいえ蒸し暑いという条件は
あまり歓迎しない人たちの活動も助けますよね。

いえ…本物の人じゃなくて細菌とか
私たちの目に見えない方々。

彼らもこの時期がわが世の春なので
私たちは用心しないといけません。

恒温動物の私たちは 蒸し暑いと
体力が無駄に消耗するなどして
結果的に体調を崩しやすくなるのでしょうね。

それとは反対に普段は影を潜めている
細菌たちは 活動し易くなるという…。
抵抗力というか 自分を守る力が低下する証拠です。

一番悔しいのは 私たちの食べ物を
先に「食して」しまうことですよね。

細菌たちは別に「食べている」
わけではないのですが でも結果的に
私たちには食べられなくなってしまうので
やっぱり「食べられた」ようなもの。

時期的な気象が細菌たちの繁殖増殖に
最適なので 一応脳みそを持った
高等動物である私たちの方が
気をつけなくてはいけませんね。

自分に都合よく考えるので
つい思ってしまうのですが

食べ物を美味しく醸してくれる
細菌たちだけだったら
どんなによかったことでしょうねえ…。

どんなものにも適した環境と
いうものがあるので仕方ないですが

蒸し暑さによって引き起こされる
病気などには注意しましょう。

あまり好きではないことなどは
時間の経過が遅いように感じますけれど

実際には季節の移ろいって
思いの外早いのではないでしょうか。

留まることなく流れていく時間の
ほんの一瞬のことなのかもしれません。

そうだ そうだ きっとそうに違いない
ほんの一瞬のことなんだ…!

そう自分にいい聞かせ 慰めて
蒸し暑さを乗り越えようと思います。(笑)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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