はあああ…「立秋」ですよ、
やっとこの季節になってくれました。
単純すぎると笑われそうですが
ようやく気分的にほっとできます。
よその地域では まだ夏真っ盛り
なのでしょうけれど
私の住む地域では もう秋の気配を
はっきり感じることができますので。
ほぼ毎年そうですが ８月の声を聞くと
コオロギさんが鳴き始めます。
理由はよくわかりませんが
どんなに暑くても鳴き始めますねえ。
だから 例えば熱帯夜でよく眠れずに
ぐずぐずしていても 窓の向こうから
コオロギさんのラブコールが聞こえてくると
よかった もう秋が来ているんだあ…と
本気でうれしくなります。
この寝苦しさも 数えるほどに
なるだろうと思えますから。
ああようやく暑さの峠を越えた…と感じる
っとに 暑いというのは嫌なんですよ
どこへ行っても暑いので
どうしても文明の利器などを使わないと
涼しくならないんですもの。
だいたい８月まで熱帯夜が続くことは
全国のニュースなどで記録的な暑さ…などと
報道された時くらいで あまり多くないですが。
ということは たま～にある熱帯夜が
非常にツラくて耐えがたいものになる…
とも言えるのです…。とほほ…。
私が子供の頃には 熱帯夜なんて
なかったんですよ、本当に。
夏でも夜になればきちんとパジャマを着て
タオルケットなどをしっかり
かけて寝ないと 寝冷えしました。
ここ２０年くらいですかねえ
２５℃以下に下がらない夜がこの辺りでも
ちらほらと起こり始めたのは…。
雷雨などがあって 気温が
下がった時は ２０℃前後ですので
夜になっていれば むしろ寝冷えの
危険の方が大きいくらいです。
繰り返し書いていますが
乾燥した気候なので湿度が低いため
気温が高くても 屋内や日陰は
ひんやり涼しいのです。
基本 熱帯夜にはなりにくい
気候ではありますけどね。
ですので そういったこの辺り本来の
涼しい夏だった場合は
７月のうちに コオロギさんが
鳴きだすこともありましたよ。
お外で生活している虫さんたちは
気温に敏感だし 恐らく日の長さをちゃんと
理解しているのだと思います。
で、彼らには子孫を残すという
大切な仕事がありますから。
早くお相手を見つけようと
それこそ真剣に鳴きまくるわけですね。
人間の暮らしのすぐそばで 季節を
教えてくれるものになっているせいか
コオロギさんの歌を聞くだけで
なんだか涼しく感じます。
パブロフの犬と同じ 条件反射だと
バレバレですけど…。ぷぷぷ…。
とにかく 早く涼しくなってくれ
８月に入ると朝夕の気温が
ほんの少ーしですが違ってくる気がします。
夜明けが遅くなり始めますし
日暮れも格段に早くなってきますので。
それまでの厳しい光に少しだけ 陰りが
見えてくるというか傾きが出てきますので
心なしか寂しげな光に感じるのです。
８月の太陽はギラギラだろうが！と
言われる方もおいででしょうけど
何となく陰りを感じるのですよ…。
暑いのはいやだよう 早く秋が来て
ほしいよう！といつでもどこでも
思っているので 強い願望が
そう思わせるのかもしれませんが。
でも確実に秋はやってきていて その忍び音を
感じ取りたいと手ぐすね引いて
待っていることも事実です。ぷぷぷ…。
「立秋」という言葉が美しくて好きなのです。
そして自分の住む場所が この「立秋」と
ほぼ重なって 秋の訪れを感じさせてくれるので
一層うれしく思うのかもしれません。
思えばこの辺りって 一年のうちで
二十四節気の移ろいが 実際の季節と
合致するのは「立秋」くらいじゃないかしらん？
「立冬」より先に寒くなるし 「立春」と
「立夏」はそれぞれ１ヶ月ほど早いから…。
そうか…二十四節気が出来上がった
中国は大陸だったので 内陸性の気候のため
もうこの時期に秋めいて来たのかもしれません。
となると やっぱり私の住む地域も
ちょっとだけ共通するところがあるのねえ。
秋来ぬと 目にはさやかに見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる
藤原敏行朝臣（ふじわらのとしゆきあそん）
小倉百人一首第１８番
忙中間有りと同じで 暑い暑いと
言っている中でも何かの拍子に
ふと秋を感じることもありますね。
こんな殺人的な暑さは
そんな風にでも思わないと
やってられませんって。
こうなると 思い過ごしでも
勘違いでも何でいいから
秋が来ていると思いたいです。
かすかな秋の気配も逃さないように
そういうアンテナは敏感にして
張っておきたいなと思います。
お読みいただきまして ありがとうございました。
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