10月22日 七十二候 霜始降花(しもはじめてふる)

草の霜 暦・季節

 
草の霜
 
今日は七十二候の霜始降花
(しもはじめてふる)に当たります。

実際のカレンダーでは
明日23日の二十四節気 霜降と
同じ日になっています。

どちらもほぼ同じ意味ですが
七十二候の方は「花」という
字が入っていますので

そこら辺りから ぼんやり
思考を巡らせてみようと思います。
お付き合いくださいませ。

「霜始降花」の「花」の意味は
正直 わかりません。

ですが 霜が降りた状態を見たことがある人は
ある程度イメージできるのではないかと思います。

辺り一面 真~っ白に
なっていることが多いです。

短い時間ですけれども ふわっと
辺りが明るいような感じもします。
 

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霜を花のイメージで 字に当てる

 
近付いて…例えば葉っぱなどを
よーーく観察すると状態によっては
寒さで結晶したその形が
花のように見えなくもないです。

暖かい地域では難しいかも
しれませんが 私の住む場所では
けっこう しっかり結晶した
霜を見ることができます。

あるいは 昔の人々の感覚ですので
真っ白に降った霜の状態そのものを
白い花のように見立てたのかもしれませんね。

霜は露同様 時間と共に
姿を消してしまう儚いものです。

ほんの少しの気温上昇で
見えなくなってしまいます。

霜も露も そして花もまた
美しい時期はとても短い。

タイミングよく 見ることができたら
ちょっとだけ得した気分そんな程度のことですが…。

こういうちょっとしたことを喜べるか否かが
感性を磨く大切なカギになりそうです。

少しだけ気持ちに余裕を持てたなら
いつでもできそうですけれど。

気候的に難しい場所は仕方がないとして
心がけ一つで 可能な場所にいるならば
「霜の花」を見つけられるように
なりたいものだと思います。

結晶というのは 条件がとても厳しいので
私たちが近づいただけで その姿を
消してしまうかもしれません。
 
 

「霜始降花」の「花」を見つけられるか

 
もう少し 季節が進んで
吐く息が白く見える頃になれば
「霜の花」もいくぶん
保存が利くようになるかも。

でもその頃には 朝早く起きて
霜を見るとか やらなそう…。
だって マ・ジ・で寒いから…。^^;

でもそのかわり 本当の冬の寒さが来れば
窓ガラスなどで「霜の花」を
見つけることは容易になるでしょう。

こちらの「霜の花」は原因が 厄介者の
「結露」だったりしますけれど。(笑)

同じように「霜」といいますが
今くらいの時期に 外気の冷たさでつく
「霜」とはちょっと違うので…
一緒にしない方がよさそう。

ともあれ 日本人が愛して止まない
儚いものの代表みたいな「霜が降る」時期に
なったよということですね。

そしてそういう時期だから
あああれをしなくちゃとか
これをやらないと…と
人間の生活もやや駆け足で
冬支度が始まるのです。

実際 霜が降ると草も木の葉も
一斉に枯れますからね。

紅葉してたって 一気に葉っぱを落とします。

風も冷たくなりますし 周囲があっという間に
冬景色へと変わる時期でもあります。

朝の霜と 短い日足 そして
冷たい風に急かされるように
季節が一段と進むのです。

本当はもう少しゆっくりと進んで
もらえたなら「霜の花」もじっくり
観察できるかもしれませんけれど
秋から冬へは 駆け足なのです。

そういう意味でも 過ぎる時間が
早くて 儚いものなんですね。

 

実際の感覚を磨く

朝の空気がきんと冷えていて
辺りが真っ白だったら
その光景そのものを花が咲いたようだと
美しいイメージで捉えたいのですが…。

うわあ今朝はさむっ!と
身を縮めて もうそろそろ
暖房の用意をしなくっちゃ…とか
思うだけですからねえ…。

風情も情緒もありゃしない。(笑)

しっとりと濡れたような
露霜(つゆしも)だったのに
本格的に真っ白になったとか

自然の移ろいを楽しめればいいのですが
そういう余裕が全くなくて
情けなくなっちゃいます。

ですが それはそれで仕方ないと。

時間の隔たりが大きいですから。

そう自己弁護をしておいて せめて暦や
カレンダーで七十二候をチェックするようにして

昔の人々が どんな気持ちで「霜始降花」に
「花」の字を入れたのか その感覚を
あれこれ妄想してみようと思います。

はい、とてもハードルが高いですけれども
それだけに楽しめると思うのです。

例えば共感することだったり
あれこれ妄想を巡らすだけでも
きっと感性を磨くことに
繋がると思っていますので。

二十四節気にしろ 七十二候にしろ
今 目の前にある形に整っているのは
そこに膨大な時間の流れがあるからで
そんなに簡単に踏み越えることは
できないでしょう。

だからこそ 何かをやる時は
まず それを楽しんじゃえという
方向でいこうかなと…。(^.^)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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