今日 7月 6日は記録に残る大噴火「天明の大噴火」が起こった日

天明の大噴火 忘れ得ぬ出来事

 
天明の大噴火
 
今日 7月 6日は「天明の大噴火」で
知られる浅間山が断続的に
大噴火を起こした最初の日です。

この日以降 7月の 8日まで
断続的に大噴火が続いたそうです。

浅間山は昔から幾度も元気よく噴火を
繰り返してきましたが

記録に残る最も古いものは「日本書紀」に
あるそうで以来 度々記録に登場しています。

そして江戸時代になって人々が
記録魔の本領を発揮し始めると

記録の数がぐんと増えるそうなので 
ムダに元気な火山なのですね。

この天明年間に起きた噴火は
これまでの中でも

最大規模だったようで被害は関東まで 
降灰は東北まで達したといいます。
 

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「天明の大噴火」は複合災害に…

 
浅間山の北側山麓(今の群馬県側)では
降り積もった火山灰と 

流れ出て冷えて固まった溶岩が壊れて
崩れ落ちたため(山体崩壊)
いくつも村が無くなってしまいました。

妻恋村の惨状は有名ですが 焼け焦げた
痕跡が少ないそうで 火砕流ではなく
土石などが押し寄せた土石流だったようです。

個人的には妻恋村などの被災地は
「日本のポンペイ」かと思っていたのですが

火山による その時の噴火レベルや
状態によって全然違うのだなあと
あらためて思い直した次第です。

とにかく規模の大きな噴火が何日も続いたため 
火山灰や溶岩が山体に どっさり
溜まった状態だったのだそうです。

そんなところへ火山性の地震が
断続的にそれらを揺さぶりました。

昨日や今日 積もったり流れ出て固まった
だけのものですから あっという間に壊れて
土石流となって崩れ落ちてきたのです。

それでも速度は速かったと思います 
わりと山が高いので。

で、その流れは途中の川をせき止めて
自然のダム湖を作りました。

でもやっぱりそんなものはすぐに決壊します。

今度は水と混ざった土石流となって
さらに下流へと向かいました。

この辺りは途中に
山や丘など遮るものがないので 
土石流や洪水は
人家や田畑を飲み込みながら 
一気に駆け下りて来たのでしょうね。

吾妻川という利根川の支流まで
到達する頃には「洪水」になっていました。

当時の利根川は江戸川にも
一部が合流していたようで 

ふたつの河川の下流域には 
たくさんの遺体が漂着していたそうです。

火山の大噴火という災害が山を下り
里から開けた平地に着いた頃には

「洪水」という別の災害を併発して 
被害を拡大した様子が窺えます。
 
 

どんな災害になるか予測はできない

 
今でも浅間山は気象庁で24時間
365日の監視下にある活火山です。

噴火警戒レベルは 2だそうで 
火口付近には近づかないでねという
比較的平穏な状態ではあるそうですが…。

自然のことなのでいつ何があるかわかりませんし 
一番厄介なのは 起きた噴火などの
規模の予測がまるでつかないことでしょう。

少しでも早く収束してくれることを
祈るしかないのです。

もちろん同じ火山であっても 
いつも同じようになるとは限らないので
予測なんてほぼ不可能ですよね。

たとえばいつも煙が上がっている場所から 
噴火するとも限らないし

山の中腹とか 知られている火口とは
全く別のところから 突然 
文字通りの火柱が上がるかもしれないのです。

私の家の あなたの家の地下から 
いきなりマグマが吹き上がって来る…
そんなことが本当に起こるかもしれないのです。

先日来、噴火を繰り返し 元気に育った
「西ノ島」の場合は やはり海の真ん中で 

近くに人間が生活している環境ではないので
元気に大きく育ちなさいとか 
のんきに思えるのですね。(笑)

いえいえ心から応援していますよ、
もっともっと大きくおなりなさ~い。ぷぷぷ…

突然始まったわけではないし
何か兆候があるだろうと
おっしゃる方もいるかもしれませんが 

捉えた兆候で必ずしも噴火の規模などを
推し量れない そこまでの予測は
不可能というのが現状なのではないかと…。

今後の観測機器の性能向上や 
新しい観測方法の開発を待つしかないかな。

どんなに人間の作ったものが発達しても 
完璧や100%はあり得ないですし

普段からそういった観測の発表に対して
しっかり耳を傾ける癖や あるいは
ホームページなどで確認する習慣を
つけておくことも大切かと。

ちゃんと情報を提供されているのに
知らない、気付かない、行動しないでは
災害が起こった時に 人の責任など問う資格など
ないのではと思います。

もちろんそこには
「観測データで100%予測するのは不可能である」ことを
受け取る側が意識の中に織り込んで 
登山なり観光なりをするべきだし

相手は自然現象なので 
常に危険があるという
危機感を持ち続けるべきかと。

温泉の恵みも
美しい景観や雄大な眺めを作り出したのも
計り知れない
膨大なエネルギーを秘めているからだと
覚悟をして眺める方がいいかもです。

私は登山が体質に合わず
高い所が苦手なので
山には近づきませんけども

実はあの圧倒的な景観を作り出す 
大地のエネルギーが怖いんですよ。

まあ地球の息吹そのものですから
巨大なのは当然ですけども。

日本には100座を超える活火山が
鎮座ましましていますよね…。

個人レベルでは 災害の被害を
少しでも小さくする
「減災」を念頭に備えをして
おかなくてはいけないなと思うのです。

自分を助けるのは自分しかいないという
決意のもとに 何をどうしたらいいか
考えて準備だけはしておきましょう。

私たち人間は地球規模でみたら 
薄っぺらい地表にしがみついて生きることを

許された微々たる存在であることを
意識の隅っこに入れながら…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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