博物館 明治村がオープンした日

 
明治村オープン
 
今日 3月18日は博物館 明治村が 
愛知県犬山市にオープンした日です。

1965年(昭和40年)のことでした。

高度成長期で失われていく 
古き良き時代の建物などを

残したいという発案者の
お二人の心意気と行動に感謝です。

もしも移築保存という
決断をしてもらってなかったら
永久に失われてしまった
ことでしょう。><

そうでなくても自然災害の
関東大震災や戦争中に
日本の主要都市への爆撃で
だいぶ破壊されてしまいましたし。

最初は明治時代のものが
主だったようですが

今では大正時代や比較的
新しいものもあるようです。
 

スポンサードリンク

 

形のあるものは維持・管理が生命線

 
歴史的な価値の高い建物などは そこにあって
あり続けるのが一番いいのでしょう。

けれど1960年代の日本は とにかく
東京オリンピックの開催が引き金となり

決して広くない東京の再開発が 
ガシガシと行われていました。

あれ? 今と同じでないかい? 

全然成長していないとか…。

行き場を失った古き良きものに 
新しい居場所を提供してくれたのが
博物館明治村の発案者のお二人。 

初代館長の谷口吉郎氏と 
後援をされた当時名鉄の
社長だった土川元夫氏。

このお二人は現在の
金沢大学の同窓生だとか。

とかく形のあるものは 
それを維持管理していくことが
大変なものですが

歴史的な価値があるとなれば
移築してでも 残す必要があると
考えられてのことだと思います。

博物館内の(といっても屋外展示が
多いと思いますが)写真を見ると 
タイムスリップしたみたいですよね。

広大な敷地に点在する
歴史的な建造物の数々は 
さながらテーマパークのよう。

それぞれの建物などの保存と 
維持・管理を目的にしているので

統一感はないですけども 
歴史的価値のある建物のオンパレードです。

大切なのは テーマパークなどように
人を集める目的で作られたものではなく

本当に使われていた建物などである
ということ…つまり実用があったのです。

様々な目的で当時の人々のために
作られた建物や お屋敷などが
移築されています。

そこには人々が使った形跡 
ちょっとしたキズとか汚れ 
たくさんの人が触ったので

少しだけ黒ずんだ手すりとか 
大理石の階段など少しだけへこんでいるとか…

人の息遣いを感じることができるのです。 

屋外展示だけでなく 明治時代の資料を
収蔵した資料館もあります。
 
 

人々がそこに居た証が残る建物たち

 
明治時代の洋風建築は どこかに
和の雰囲気が織り込まれている

折衷の様式が多くて完全な洋風建築とは 
また違う魅力があります。

思えば今は時代を象徴するような
建物とか無くなりましたねえ。

明治や大正のころは 新しい文化の流入と共に
それらが既存の日本文化とゆるやかに

融合し建築などに表現されたというか 
目に見える形で残りました。

理由や背景は全く違いますが 

西洋文化が入ってきて建物などが残っている
欧州以外の国や地域も多いのですが 
そういう所は「丸ごと西洋風」なのです。

現地の文化風習を押しのけていますので 
当然そうなります。

ですが日本の場合は 昔からあった
木と土の工法、漆喰のかべだとか 

瓦ふきの屋根だとか 完璧な
洋館ではないものが多いのです。

ただ受け入れただけではないので 
文化の化学反応が起きたのでしょうね。

そういう所に時代がみて取れる 
人々の心意気が感じられるわけで 

やはり文化財としての価値が
とても高いと感じます。

たぶん移築した時に傷んだところなどは
修理・修復されていると思いますし

そのドアを開けて洋装の紳士とか 
散切り頭にはかまの人とか出てきそう。

だからでしょうか ドラマや映画の
ロケがたくさん行われていますね。

一度は行ってその雰囲気を
堪能したい場所のひとつです。

こういう所はみんなで出かけて 
雰囲気を堪能しつつ 保存と管理にかかる
費用の一部を入館料として協力する…

そういう盛り上げ方というか
文化財の保護の仕方も 
スマートでいいと思うのです。

一般の私たちも文化財の保護に関わる
一翼を担えるという意味では
足を運ぶ動機になりそうですね。

こういう場所へ積極的に 修学旅行とかの
行先にするって方法もアリじゃないですか。

日本は歴史で学ぶことが多いせいか
直接今につながる明治・大正・昭和と

近現代史が疎かにされてる気がして 
仕方がないのです。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました