7月18日シューメーカーレヴィ第9彗星が木星に衝突す

木星に彗星衝突 忘れ得ぬ出来事

 
木星に彗星衝突
 
1994年 7月18日
人類が初めて他の天体に彗星が
衝突するのを見た瞬間です。

実際には一昨日 7月16日から
今日にかけての一大イベントでした。

残念ながらこちら(地球側)とは
反対側で衝突が起きたので

木星に突入するところが
見えたわけではありませんでした。

でも衝突後の木星には 
でっかい穴が開いていましたよね。

しかもその穴は地球がすっぽり入るほどの
途轍もなく大きな穴でした。

ご存知のとおり木星は
太陽になり損ねた星です。

太陽として発火(?)するには
ちょっと質量が足りなかったのですね。
 

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しましまのやや下側に大きな黒い穴!

 
それでも太陽から届く熱量よりも
暖かいそうで たぶん木星の
内部から熱が出ているのでは
ないかとされています。

目立つ星だから昔から人類は気にしてて 
観察の対象になってきましたが

なんてったって遠いもんでね 
まだわからないことが多いのです。

木星はその赤道上に地球が
10個並ぶほどのでっかい空気の星です。

もちろん核はありそうですし 
それは当然地球くらいの大きさはあると
推測されていますけれども 

とにかく空気の部分が分厚すぎて
あの表面の縞模様の下は
全然見えないんですよ。

何とか観測する方法が
見つかるといいんですけどね。

ぶつかった方の彗星は
もともと別の軌道で
周回していたらしいけれど

この前に木星の重力に捕まって 
軌道を変えられちゃったみたいですね。

しかも近づき過ぎたから 
砕かれて破片にされちゃったし。

シューメーカー夫妻とレヴィさんが
発見した時は棒状に見えたそう。

変な形だと何かの人工物に間違っちゃうよね。

でもハッブル宇宙望遠鏡が一列に並んで
ぶっ飛んでくる彗星を

きれいに捕らえた証拠の写真を撮ってるし 
すごい時代になったなー♪と
素人は無邪気にはしゃいでいたのですが…。

この時この彗星は地球から見ると 
木星の向こう側からこっちに向かって
飛んできていたということになります。

もしも木星がなかったら あるいは地球の
後ろに回り込んでいる時だったら…

人類は すごいなあ…とか 口を開けて
みている場合ではなかったかも…。

あの大きな木星に 地球がすっぽり入るほどの
大穴が開いた衝突だったのです。

もしも彗星の正面にあるのが
地球だったら…。((@_@;))

木星の引力に捕まって9つに
砕かれたわけですから 

もしも地球正面だったら
彗星はもともとの大きさのまま 
一つだったと考えられます。

地球は他の天体を壊すほど
大きな重力を
持ち合わせてはいませんから。 

でも表面は空気と海水と
壊れ易い岩石などですから 

大きな彗星が近くを
かすめ通っただけでも

衝撃で地球が半分くらい
引きちぎられていたかもしれないですし

最悪の場合 正面衝突して
地球は本当に粉々に
なっていたかもしれません。

その場合は彗星を発見した時点で 
軌道計算がされていたでしょうから

地球は それこそ映画のような
大パニックに陥っていたでしょう。

おっと正確には地球じゃなくて 
人類だけがパニクっていたとも言えますが…。

まあそうなれば 恐竜の二の舞で
どこへも逃げられませんので 
覚悟を決めましょう。
 
 

隕石も彗星も 怖い怖い

 
太陽系創始の偶然の並びにより 
外側に大きな空気の惑星がいくつもあって 

その内側を地球のような岩石でできた
惑星が回っている…そんな形になりました。 

大きな空気の惑星たちは
その巨大な引力と大きな体で
外側を悠然と周りながら 

内側をちょこまか回る
小さな岩石惑星たちを 
守っているようにも見えます。

木星のような外惑星には
今回のような彗星の衝突が

数千年に1度くらいの割合で
割と頻繁に起こっていたのでは…
とも言われたそうです。

というのも 中国の古い文献などには時々 
昼間でも星が見えたというような
記述があるそうですし 

ちょうどキリスト教が起こったころも 
木星と思われる明るい星が 
昼間でも観測できたとされているのです。

これは今回のような木星への彗星の衝突が 
地球からも見える位置で起こった
可能性を示すものだとする研究者もいるのです。

地球は表面が短時間で変わり易いので 
すぐに痕跡がきえてしまいますが

最も近くの天体である月を見れば 
小惑星や隕石などの小天体の衝突の痕跡が 

生々しくしっかりと刻まれているのを
確認することができます。

あのぼつぼつ 一つ一つ大きいのも
小さいのも 全部クレーターなんですよ。

月にあれだけ多くの痕跡があるということは 
近くにあって6倍も大きな引力の
地球にだって 雨のように隕石が
降った時代があったに違いありません。

どうしてそういうことが始まり 
なぜ止んだのか誰にもわかりませんけれど 

そしてもう二度と起こらないことを
祈るしかないですよねえ。(涙)

この彗星の衝突は1994年の出来事でしたが 
実際宇宙に関する機関は
このことを重く受け止めているそうで

これ以降人工衛星や天文台などもフル活用で 
真剣に彗星の監視を始めたのだそうです。

正確には彗星だけでなく 小惑星も隕石も…
大きさや軌道計算、推定速度など

地球に接近する可能性が大きいものが
中心だとは思いますが それこそ
星の数ほどあるでしょうに 
ほんとうにご苦労様です。

そのせいでアマチュアの天文家さんたちが 
新しい彗星や星を発見することは
ほぼなくなってしまったのだそうです。 

何だか少し残念な気もしますね。

ですが もともと星空に
魅せられた方々ばかりなので 
めげることはないでしょう。

長年の功績は星のように輝いていますよ、
ご苦労様でした。

これからも彗星にロックオンされないように
祈るしかありません。(-人-)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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