8月17日 戦後すぐに起きた未解決事件 松川事件

松川事件 障子窓

 
松川事件
 
今日 8月17日は 
当時の国鉄東北本線で起きた 

脱線転覆事故で大きな話題になったという
「松川事件」のあった日です。

終戦も間もない1949年のことで 
場所は今の福島県松川町金沢という所でした。

ちょうどカーブに差し掛かる
あたりだったそうですが

線路の継ぎ目のボルトとナットが
緩んでいたり 継ぎ目板というものが
外れていたそうで これだけだって
大事故になりますよね。

さらには長さが25m、重さ925kgも
あるレールが 丸ごと1本外されて(!)

真っ直ぐなまま13mも
移動していたんですって。

いったいなんだってこんなムダな
仕事をしたんでしょうか?
 

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何をしたかったのか さっぱりわからない

 
何人も人が働いた()ってことですよね。

ほどなく逮捕された少年から 
芋づる式に次々と20名が
逮捕されたのだそうですが 
どの人も裁判が進む中で無罪が確定。

結局誰が何のためにこんなことをしたのか 
わからないまま 事件そのものも時効を迎え 
「未解決事件」となったのです。

私はこの事件のおよそ1ヶ月前の
「三鷹事件」、さらにその前の「下山事件」と
3件の事件を取り上げてみました。

人命の被害も出ており 
激しく物損もしていますし 

一人や二人で出来ることではないのに 
どうして未解決なの…?と思って。

戦後間もない混乱期とはいえ 
なぜこんなことが起こったのか?

事件を起こしてどうしたかったのか 
目的がはっきりしないですよね。

これを実行することで誰かが得をしたり 
よいことがあったとかなら分かり易いし 
それだと未解決にならなかったでしょうし。

どの事件も時代を代表する作家や著名人が 
裁判を見守り えん罪を
防ごうと活動していますし 

推理作家の先生とかが 推理を
していたりしますね。

当時の社会的背景として 国鉄職員や
大手企業の人員整理といった

職場を追われた人たちが
意趣返しをしたとしても 

全く無関係の人の命を奪うかもしれない
危険な列車往来妨害を するかな…と。

実際3件とも人が亡くなっているわけで 
これはテロ行為と言えますよね。

そういう人たちの気持ちを利用して 
社会不安をあおることを目的にした輩が
間違いなく存在したことは確かです。

依然として混乱が収束してない状況で 
さらに社会にインパクトを与えたかった

あるいはそれが引き金になって 
さらに不安定化させたかったとか…?

そういう状況に乗っかって 
人心を取り込むことを大得意とするモノを

二つほど知っていますけど 
あまり毒を吐かない方がいいかなあ…。

実際には表向きこの二つは激しく
いがみ合っていますが 私から見ると
同族嫌悪にしか見えないんですよねー、
ニ・タ・モ・ノ・ド・ウ・シ。

どっちも社会不安や人の心の隙に 
付け込む形で増大してきましたから。

ただ不思議なことに日本においては 
この二つどちらも伸び悩んでいます。

因果関係を明確にできないので 
はっきりした理由は示せませんが 

日本の場合 戦争に負けるといったような
社会基盤が ごっそり破壊されるような
ことでも起きなかったら その二つが
入り込む隙が ほとんどなかったということ。

で、実際 何もかも破壊された戦後の
混乱期だったけれど 生き残った者は
どうするか どうしなければいけないか 

誰かに指導してもらう必要はなく
人々の中から自然発生的に手を携えて 

ともに前を向いて歩き出そうとする
気持ちが湧き起っており それが互いに
助け合うという方向に向いていたこと。  

そして恐らくわざと 戦後の混乱期に 
これらのような鉄道を使った

不可解な事件を起こしたものの 
それらは暴動に繋がるなど

何らかの起爆にもならなければ
人々の不安材料にも
なり得なかったということ。
 
 

困った時ほど 手を携えて協力する日本人

 
恐らく度重なる自然災害の襲来で 
混乱した時ほど 落ち着いて行動する

自分がすべきこと なすべきことを
自分で見つけて 

少しずつだけれど着実に
次の一歩を踏み出そうとする 
そういう訓練が出来ていたからだと思います。

誰のせいにもできない災害が
繰り返しやってくる日本においては 

いちいち人のせいにする人間ほど 
無能な者はいないという感覚でしょうか。 

幸か不幸か こういう感覚が
ムダに扇動されることや 

排他的な感覚を持つものを
遠ざけられた遠因ではないかと 
単純なオツムで考えてみたのですが…
いかがでしょうか。

日本は「成功した社会主義」と言われますが 
白人たちが生み出した「社会主義」は
「搾取」や「隷属」に対する
反発でしかないのは 明白ですよね。

基本に「対立思想」がある中では 
日本の社会が彼らの言う「社会主義」とは 
全く別のものだということに 

気が付かなかったのは
彼らの方だと思うのですが…。

戦後間もない頃の「未解決事件」は 
本物のミステリーになりましたけれど

根っこには目的を達するためなら 
何をしてもかまわないという危険な発想が
潜んでいる気がするので 決して
許してはいけないことだと思います。

危険なのは混乱期ばかりではなくなりました。

今のように平和で安定した
日本の社会においても 悪魔は
天使の顔をして近づいてきます。

耳触りのいい甘い言葉を囁きながら…。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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