今日 9月10日は 美貌の皇妃エリザベートが亡くなった日

皇妃エリザベート忌 ガラス窓

 
皇妃エリザベート忌
 
三日連続で欧州の話が続いておりますが。

今日 9月10日は皇妃エリザベートが 
スイスに滞在中 無政府主義の若い男に
刺されて亡くなった日です。

心臓を狙ったとかで ほぼ即死の
状態だったようです。享年60でした。

肖像画などでは 本当にきれいな人ですねえ。

そのドラマチックな生涯は
お芝居やミュージカルなどに
起こされていますけれど 
彼女の人生は幸せだったのでしょうか?

そもそも王家の姫君に生まれついて 
本当の幸せというものを
手に入れるのは かなり難しいとは
思うのですが…。

ほぼ100%政略結婚ですけれども 
伴侶に恵まれれば 幸せに暮らすことは 
可能だったかもしれませんね。
 

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輝くばかりの美貌が 皇帝の心をつかんだ

 
ただお姫さまの結婚というのは 
国同士の結婚みたいなもので

ものすごくたくさんのものを背負って 
お輿入れするのですよね。

ごく少数の召使をつれて
外国へ行ったきり戻れないのです。

想像しただけで ヘタレそうです。

エリザベートさんは フランツさんに
見初められちゃったんですね。 

しかも彼女の姉君とお見合いで来てたのに 
おねいさんに失礼だろ!

ヘレーネさんも名前の通り 
とてもきれいな人じゃないかい。

フランツさんの母君の方に 
気に入られていたんだねえ おねいさんは。

でも実際に結婚が決まったのは 
別の姫君だったと…。

ご夫君も母君の要望を押し切ってまで 
是非にと望んだのだから

もっとエリザベートさんを大切に
してあげればよかったのに ねえ。

母君ももう少し優しくしてやってれば 
あるいはエリザベートさんも
変わったかもしれないのに…。

自分の非なんか 絶対認めない
人しかいないから 無理か。

お姑さんが 取り仕切る宮廷に
馴染めなかったエリザベートさんは

無理なダイエットしたり 
お城を抜け出して勝手に出歩いたり
旅行に行っちゃったり…やりたい放題。

皇妃としてのお仕事はそっちのけで 
なんだかんだと理由をつけては
ウィーンから離れようとしたのですね。

居ずらかったのはわかりますが 
自分の勤めを疎かにするようでは
ちょっとではなく かなり困りますね。

馴染めなかったというよりは 
皇后、妻、母といった役目を
思い切り放棄していたのに 

その立場でなければ享受できない
贅沢だけはしていたようです。

やってることに整合性がないですねえ 
ストレス発散のためだったのでしょう 

桁外れの浪費と 贅沢三昧な
暮らしぶりだったそうです。

当たり前ですけど 彼女が使ったお金は
全て国民から徴収した税金ですよ。

もしかするとご夫君も母君と衝突する后に 
手を焼いていたのかも…?

自分の務めをきちんと果たしてくれなければ 
擁護のしようもありませんし お立場上 
廷臣たちにも示しがつきませんからねえ。

最初からきれいなだけの妹に目移りせずに 
おねいさんの方をもらっておけば

母君にも気に入られていたのだから 
全く違う宮廷生活になったのでは…?

そうは言っても やっぱりこの姫君を
選んだ責任があると思うのですがねえ…。

何をやっても許される立場だからいいのか… 
きっとそうだね。

エリザベートさんは 勉強や努力は
とても苦手だったそうですが 辛いのに
ダイエットはずっとやり続けたそうです。

ハンガリーがお気に入りで かなり短期間で
ハンガリー語を身につけたそうですから 

きちんとやれば出来る子なのに 
楽な方へ逃げてばかりいたのでしょうね。

お立場上 誰も諌める人がいなかったのかも
しれませんが それはそれで

本気で心配してくれる侍従や侍女にも 
恵まれなかったということです。

気まぐれに自分本位な行動を取る主人ほど 
扱いにくいものはないですし

若いうちだけでなく年をとっても
変わらなければ ついている人たちも

それなりにしか対応しなくなるものです、
人間関係は常に互いを映す鏡ですから。
 
 

もう少し思慮深く行動していたら…

 
類希な美貌のお姫さまに生まれても 
何だか寂しい人生を送ったエリザベートさん。

若い頃からの無理なダイエットなどが祟ったのか 
晩年はしわやしみが多くなり 厚手の
ベールなどで隠すようになっていたそうです。

そういうある意味で目立つ格好をしていた上に 
普段からちゃんと護衛をつけるとか
していなかったのでしょうね…。 

勝手に城を抜け出したりしていたようですので。

それでヘンな奴の標的に
なってしまったのかもしれません。

貴婦人が徒も連れずにそこらへ出歩くなんて… 

本当に自分の立場を全く 理解して
いなかったとしか思えない行動ですね。 

エリザベートさんは
君主制を批判したそうですが どんなに
口先で 君主制を批判してみたところで 

庶民からみれば 莫大な税金を
湯水のように浪費する その君主制の
一員でしかないわけですからねえ 
誰も彼女の味方をしてはくれません。

最期まで自分の立ち位置を理解し 
その上でどうしなければいけなかったか
どうするべきだったのかが 
わからなかった人のように感じます。

エリザベートさんだけでなく 
全ての登場人物に 少しずつ何かが
足りなかったそんな風に思いますし 

やり切れなさばかりが大きい 
悲しく残念な結末です。

…ところで こういうエリザベートさんの
どのあたりをお芝居やミュージカルに
仕立てているのでしょうか… 

やっぱり美人は得なのねえ。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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