今日は印象派の巨匠クロード・モネの誕生日

クロード・モネ生誕 ガラス窓

 
クロード・モネ生誕
 
印象派の巨匠は1840年の
今日11月14日にパリで生れました。

ですが5歳くらいのころから 
少年期をノルマンディー地方の
ル・アーブルで過ごしたのだそうです。

田舎へ行ったのはどうしてなんでしょうね。

絵が上手で似顔絵とか
描いて売っていたそうですよ。

なるほどもうすでに 才能が
爆発していたということですね。

で、18くらいの時にブーダンという
風景画家と知り合ったことで
屋外で油絵を描くことを 
教えてもらったんだそうです。

そういえば普通油絵は 小汚いいえ 
あまりきれいとはいえないアトリエで
描かれることが多いんですよね。
 

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印象派は本当に印象派

 
まあ使っている絵の具とかが特殊ですし
服や床 壁などへ色が飛んだり
こぼれたりすると 落ちませんから…。

つい 汚れてもいい格好で
取り掛からざるを得ないのですねえ。

もちろん自然光が大切ですから 
アトリエには大抵 大きな窓があって

他の居住スペースに比べたら 
かなり解放的ではありますが…。

私はモネさんの作品は 
西洋美術館で見ましたっけ。

あの「水蓮」でしたが これは
モネさん晩年の方の作品になりますね。

確かに光の射し具合を上手く
表現しているなと思いました。

ある程度作品から離れて 
全体をぼんやりと観賞するのがいいかな。

たしか反対側の壁際まで下がって
みたような覚えがあります。

自分がチビだし 人が多くて
かなり難儀しましたが…。

油絵はほとんどそうですが
近くに寄ると 絵の具が盛ってあるだけで 
何だかよくわからないことが多いですから。

この時以降 印象派の作品は
この方法で観賞することが多いです。

極端に明るい色と そうでない色の
置き方とか配置とか 混ざり具合などが 
なるほど確かに印象的だなあと感心しますよ。

さてモネさんですけれど 
幼い頃から才能を爆発させて
いたわけですから

花のパリに出たって すぐに大勢いの人を
納得させっちまうだろうぜと
思ったのですが

人気を博すには 
もう少し時間が必要だったみたいです。

パリのサロンで落選したり 
モネさんのプライベートでは 
奥さんと出会い
子供も生まれてるのに 

親父さんてばモネさんの
援助をやめちゃうとかひどい。

サロンの落選をきっかけに 
別の道を模索し始めるんですね。

この頃はサロンと呼ばれる一派に
認めてもらえないと 

画家としてやっていくのは
極めて困難な時代でした。 

発表の場を設けることが
できませんでしたからねえ。
 
 

ないものは作ってしまえ

 
ちょうど戦争も始まったりして 
一時英国に退避しますが

ここで画商のリュエルさんと出会い 
後援をしてもらえることになりました。

で、パリのサロンとは別に 
印象派の仲間と展覧会を開くとか 

世間に対して 自ら働きかける
芸術家になった感じがします。

サロンというのは 伝統的な
絵画手法を大切にする

アカデミックな画家さんの
集まりと考えていただくと
わかり易いかなと思います。

印象派の画家さんたちは 
これら伝統的な手法を
否定したわけではないですが

見た感じが全然違う 
自由な絵画にしてしまったんですね。

時代の趨勢で はるか東の果ての
国の絵も手に入るようになりましたし

その絵ときたら これでもかとばかりに
色がてんこ盛りに共存していて 

西洋の画家さんたちには 
いささか衝撃的だったのではないでしょうか。

特に印象派の画家さんたちには 
大きな影響を与えたといわれますね。

色の濃淡から陰影のつけ方で 
物の輪郭を捉える手法が西洋絵画なら

物の輪郭を実線として捉え 
誇張又は単純化する方法を取ったのが
日本の絵 つまり大和絵を
はじめとする浮世絵などだったのです。

あまりにも捉え方が違っていて 
えええ?輪郭を線で描いちゃうの?みたいな。

西洋絵画は見えているものを
見える通りに キャンバス上に再現しようと
努めてきたのでしょうね、
理屈っぽい脳みその人たちだから。

日本絵画は見えるものを
描き手の中に一旦取り込み 

描き手の目を通した像を
一定の法則を以って紙の上に再現する…
そんな感じでしょうか。

「そっくりそのまま」でなくても
「そんな感じ」の絵でも
許容範囲だったんですね。

反対に西洋絵画を見た日本人は 
その写実性に驚いたと思います。

浮世絵は版画ですので 
実線が非常に大切だったと思いますが

モネさんの目にはどんな風に映り 
どのように感じられたのでしょうか。

有名な「ラ・ジャポネーズ」あたりは 
日本の絵がどれだけ衝撃的だったか
物語っていると思えてならないのですが…。 

印象派の風景画はきらいじゃありません。

特にモネさんの風景画は油なのに 
非常に軽やかで風を感じるのです。

印象派という通り 光の表現に
長けているというか 実際の風景よりも
明るめに描いているというか 
油の重たさがないのです。

重厚さは油のいい所でもあるのですが 
風景を描くなら水彩の方が向いてるかな。

その水彩っぽさを油でやってるところが 
やっぱり普通じゃないんですよ。

美しいものを美しく描き 
それを見て美しいと感じる感覚は 

画家さんと同じ目線に
立てたような気がして 
ちょっとうれしいです。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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