「衣替え」はどんな由来から?その始まりとは?みんなで一斉にお着替え~!

衣替え 障子窓

 
衣替え
 
今日10月 1日は
「衣替え」として 夏服から
冬服に変える時期ですね。

学校の制服とか
会社の制服・作業着とか
ある団体で揃えたものを 
猶予期間も含め一斉に変えます。

個人的には季節感があるのと
とても規律正しく見えるから
好きなんですけど。

「衣替え」は一斉に行われて
ちょっと気持ちがいいです。

(群れたがりの発想で
草食動物的なのは ご容赦を)

季節に合わせて 快適に
過ごすことができるように
あるいは効率よく作業などが
進められるように…ということ
だろうなあとは 思うのですが。

当然のことながらそういう
実用第一の発想ですよね。
 

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「衣替え」はいつからある習慣?由来とかあるの? その始まりは?

 
だいたい想像がつくと思いますが
大元は古えの中国の習慣みたいですね。

当時の都は今よりだいぶ
西の方だったと思いますが

やっぱり夏は暑くて
冬は寒かったのかなあ。

地理的に内陸性の気候と思われ
湿度の低いからっとした暑さと
厳しい寒さが想像できます。

下手をすると乾燥した
砂漠地帯のような気候かも。

いずれにしても
暑い時と寒い時の温度差が
大きければ着るもので

調節するのが当然ですから
季節によってお着替えするのは
合理的なことだったかと。

例によって遣隋・遣唐使たちが
持って帰った大陸文化でしょう。

もしも律令制度などと一緒に
導入されたりしたのなら

決められたことを
素直~に守る従順さは
この頃からそうだったのね。

想像でしかないですけれど
「衣替え」が始まっても
そんなに不思議じゃないです。

その後 遣唐使は894年に
菅原道真公が言い出して
廃止されました。

唐の文化が入って来なくなったので
日本の上流の人たちは「国風」が
進むことになります。

そして遣唐使廃止から
100年ほど経った
1000年代に書かれた
「源氏物語」にもありますし

貴族の生活には「衣替え」が
すっかり定着していたようですね。

あの女房装束みたいなもの凄い恰好が
貴人の前に出る時の正式な装束で

その格好で貴人たちの
世話をしたとか…。

往時の人々の大変さをイメージしつつ
「衣替え」の由来も一緒に
考えてみました。

平安時代からの伝統だわさ!
 
 

「衣替え」はいつからある習慣?由来とかあるの? そして継承された

 
「衣替え」は中国の風習が
そのまま伝わって素直に
伝承されてきたと思われます。

違う国なのに継承されたのは
それなりに合理的であり

導入された国でも
そこに合っていたからでしょう。

上流階級から徐々に
庶民にまで広まったのは
そう言うことだと思います。

やがて貴族が治める政治から
武士が治める時代へと移ります。

ですが「衣替え」は
ここでも生き残ります。

それは恐らく「暦」が庶民にまで
浸透していたからでは
ないかと思うのです。

季節の節目をお祝いしたり
してきましたからね。

農業にしても 他の仕事にしても
日々の生業に精を出すのは
収穫のお祭りとか祝い事を
楽しみにしていたからでしょう。

暑さや寒さの節目でもある
「衣替え」も忘れることは
なかったのだろうな…と。

それから武士さんて格式とか
体面などにこだわりましたよね。

装束でしたので見るとわかります。

なので余所がやっているなら
我が家でも…とかなったりして。

江戸時代には年に4回も
「衣替え」をしたそうな。

平和な時代が続きましたので
ヒマだったのかもしれません。(笑)

あるいはそういう面倒くさくて
小金のかかるルールを作って

「参勤交代」よろしく
諸大名たちの懐を苛めようと
したのかもしれません。

いずれにしても驚くべき
従順さではあ~りませんか。
 
 

「衣替え」はいつからある習慣?由来とかあるの? どうして現代も?

 
「衣替え」はさらに長生きします。

維新の後 明治政府は「太陽暦」の
導入とともに 役人や軍人
警察官などの装束を「洋服」と
決めたのだそうです。

で、6月 1日と10月 1日を
「衣替え」にしました。

さらに学校なども「制服」が
取り入れられたので
庶民へも定着していったのです。

すごいですね 本当に
途切れることなく
ざっくり1500年も
脈々と受け継がれてきました。

まあ生活に密着していることなので
当然といえば当然ですけれど。

現在は住まいの環境などを
人工的に管理できますので

昔の人たちほど
真剣に捉えなくなって
いるかもしれません。

ですが高温多湿の日本では
やはりお着替えは
合理的なことなのです。

季節にあった服装は
感覚的にほっとします。

たぶん自分の感覚や季節感を
肯定してもらえたような
気分なのでしょうね。

ああこの人も 自分と
同じような季節感を
持っているんだな…とか

あるいは そうそう
もうこういうのを着る
時期だよね…みたいな。

もちろんどんな格好をしようと
その人の自由ですけどね。

最近は季節の先取りというか
暖かめの服を着る時期が
早まったような気がします。
 
 

まとめ

 
「衣替え」は今となっては 
形骸化してても
仕方ないですよね。

でもやっぱり季節感として
残って行ってもらいたいな…と。

夏服だの冬服だのと
分けたって その時々の
気温や湿度 何よりも
私たち自身の体調に合わせて
柔軟に対処していくべきでしょう。

一枚上から羽織るとか
機能性の高い肌着を着るとか
今なら色々な対処があります。

もっとも最近では
体温調節が上手くできない
子供も増えているとか…。

ある程度暑さや寒さを
体験させることも
大切なんですね。

平安時代のように
着ている物の色で役職が
分かっちゃうようなことが
なくてよかった…。(笑)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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