今日は「正月事始め」来たるお正月の「おせち料理」の準備に入る

おせちの準備 くらし

 
おせちの準備
 
師走も10日を過ぎましたね。

実は12月13日は「正月事始め」
と呼ばれ お正月の準備を
始める日とされているのだそうです。

その第一歩は「すす払い」で
今では大掃除として
しっかり伝承されていますね。

一年で最も日が短い時期ですし
寒さも一段と本格化します。

お掃除ももちろんですが
お正月の準備と言ったら
やはり「おせち料理」の
したくではないでしょうか。

今でこそ 電話やメールで
申し込みをしておけば
プロが作った目にも鮮やかな
「おせち料理」が届きます。

またスーパーに行って買い集め
お重箱に詰めれば
立派な「おせち料理」が出来上がる時代です。

そんな便利な時代だからこそ
本来の意味やいわれなぜそうするのかを
知っておく必要がある気がします。

知っていて意味を理解した上で
お料理をしたなら大変かもしれませんが
美味しくできるのではないかしら。
 

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「正月事始め」から考える「おせち料理」とは何?

 
不思議な言葉ですよね?
「おせち」とは何なのでしょう。

長い時間が経ったせいか もしかしたら
発音が変わってしまったのかもしれません。

私はとてもよく似た言葉を思い出します。
それは「五節(ごせち)の舞姫」という言葉です。

平安時代も初期の頃になろうかと思いますが
僧正遍照という歌人がいました。

「百人一首」にも選ばれている
有名な和歌があります。

天つ風 雲の通い路吹き閉じよ 乙女の姿 しばしとどめん

この歌の枕(和歌が詠まれた状況を
説明するために書かれた詞書)に
「五節の舞姫を見て詠める」とあるのです。

似てますよね?
「五節」と「おせち」ですから。^v^

当時は「節日」のお祝いを
「節会(せちえ)」などとも言い
とても大切な行事として

公的なものから 有力貴族主催のものまで
盛大に執り行い宴などを催していました。

「節」という区切りは 暦に関連しますので
恐らく遣隋使か遣唐使あたりが
大陸から持ち帰った考え方と推測されますけれども
たぶん日本人の感覚にしっくりきたのでしょうね。

ともに「節」を無事に過ごせたことを感謝し
寿(ことほ)ぐことを「ハレの日」として
庶民レベルまですっかり
しっかり定着してきました。

今では「○○の節句」として
ちゃんと伝承されていますね
宴こそしませんけど。

その「五節」の中でも
特にお正月の料理名に
「お節」の名称が残ったと。
それぞれの「節」にも
特有の「ハレのお料理」が
あったと思われ その名残を
感じるものが伝わっていますね。
 
 

百花繚乱!豊かな「おせち料理」はご当地自慢

 
で、その「おせち料理」は日本全国
通津浦々に浸透し様々な食材の宝庫です。

名称こそ「おせち」ですけれど
その地域の特産品やら独特の食材を
使うやらで もおふるさと自慢
味自慢のてんこ盛りです。

こういうのを見ると
それだけ長い時間をかけて
人々の中に定着してきたこと

みんなで喜びを共にすることが
大切にされてきたんだなあと。

ですから「おせち料理」についても
これとこれとこれをこうするのが
「おせち料理」ですよ~
なんて断言するのは難しすぎる気がします。

ただ それなりの言われやら
一定の約束事やらがあるものを
しっかり押さえた上で形を整えたものを
「おせち料理」と呼ぶのだろうなと。

イマドキは和洋中折衷のてんこ盛り盛りで
もおどこのお料理なんだか わかんなくなってる
豪華な「おせち料理」もありますけど…。
(うらやまぴ… ’;’)

後は…多くの場合 三が日は
酒浸りでしょうから 酒の肴が
多くを占めるかなと。(笑)

さらに言うと 今のような
冷蔵冷凍の技術がない時代から
続いて来ていますので

いわゆる伝統的な作り方の保存食という
一面も持ち合わせています。

日持ちのする作り方の
「おせち料理」で 三が日を
ゆっくり過ごすというお宅も多いかと。

「ハレのお料理」なので 昔は高価だった調味料も
ちょっぴり奮発して多めに使い 強めの味付けに
仕上がっているのではないでしょうか。

そうそうお正月は「年神様」という
新年の神さまを各家にお迎えして

そのお力(福)をいただくことで
一年を過ごさせてもらう
というのが本来の意味です。

暮れの大掃除は 家中をきれいにして
神さまをお迎えする準備なのですね。

「おせち料理」も 神さまと一緒にいただく
「ハレのお料理」なので できれば一品くらいは
手作りをしてみたいと思うのですが…。

慣れないことを無理してやると
ロクなことはないので 丁寧な
下ごしらえとかに留めておこうかなと。

ともあれ「おせち料理」の意味から入るという
普段何もしていないのがバレバレの
とこから突入してみました。

365日いつでも世界中の料理が楽しめる
今だからこそ 一年に一度だけでも
遠い昔から連綿と続いて来ている

伝統の「おせち料理」のことを心にとめる
それだけでも いつもよりお正月を
楽しみにできそうな気がするのです。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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