今日はノーベル賞授与式の日

ノーベル賞授与式 ガラス窓

 
ノーベル賞授与式
 
今日12月10日は毎年ノーベル賞の
授与式が行われます。

先に発表が行われていますので 
10月を迎えるとそわそわする
人たちもいるのではないでしょうか。

今日は全世界に告知、発表されている受賞者が 
スウェーデン国王から賞を親授される日ですね。 

特徴のあるファンファーレが印象的です。

第1回目の授与式が執り行われたのは
1901年のことでした。

100年以上も前のことなんですね。

この時 記念すべき第1回ノーベル賞の
物理学賞を受賞した方に 私たちは
随分お世話になっていますが… 
誰だったか ご存知ですか?
 

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最高の権威であるための努力もしている

 
栄えある第1回ノーベル物理学賞を
受賞したのは エックス線を発見した
ドイツのウィルヘルム・レントゲン博士でした。

この頃欧州の物理学者さんたちは 
自分の身の危険も顧みず…というか 

知らなかったのかもしれませんが 
未知の物質の発見や研究に没頭していました。

その未知の物質というのは 
放射性物質のことです。

エックス線も放射線の一種ですよね。

レントゲン博士も この透過性の高い
不思議な光線を「何だかわからない」
という意味で「X線」と名付けたのだそうです。

博士は科学の発展は万人に寄与すべきと 
考えておられたそうで

特許だなどと利益を追求することなく
ノーベル賞の賞金も
全額大学に寄付されたそうです。

ご存知の通りノーベル賞は
爆発物を研究しまくり

ダイナマイトを発明して
莫大な財を築いた 発明家で
実業家のノーベルさんが残した
遺言を元に創設されたものです。

生前 お兄さんを事故で亡くした時 

仏国だかの新聞がノーベルさん自身が
亡くなったと思って
「死の商人 死す」と題した記事を
載せたのだそうです。

自分の死亡記事を読んだノーベルさんは
とてもショックを受けたそうです。

本人は一生懸命 爆薬の研究(好きなこと)を
していただけなのですが

「人殺しの道具」を作って儲けているなどと 
批判が多かったみたいでした。

成功した人をやっかむやつは ど
こにでもいるものですよ。

ですがノーベルさんは 
その記事のこともあって人の評判を
気にするようになっていたようで 

亡くなった後のことも
心配するようになったそうです。

生涯独身を通した人でもありましたので 
莫大な遺産の使い道を決めておく
ことにしたのでしょうね。

人類のために貢献した人や研究に…
という考えは立派だと思います。

ご自身も好きな研究をして 改良を重ねた
結果がダイナマイトだったわけで

使い方が正しければ 多くの人の役に
立っているわけですから。

研究と富が同時に手に入るというパターンは 
あまり多くない事例ですよね。

普通はどちらかで しかも研究やってても 
なかなか成果を挙げられないとか
上手くいかないパターンがほとんどですから。

なのでノーベル賞のような地道~なことを
やる人を応援するものって
あってもらってよかったと思うのです。

当然 全世界の話題をさらうわけで
注目度も半端ではないので

財団の方では 選考にあたって
公正を期すように努力しているんだろうなあと。

まあどちらさまも ご苦労なことですが 
人類のために(?)がんばって。
 
 

これまでも そしてこれからも…

 
そうして続いてきたノーベル賞も
100年を超える歴史を積み上げてきました。

最初の頃は 自然科学などを研究していたのは
ほとんど欧米の人たちだけでしたから
当然受賞者もそちらの人々がほとんでした。

でも1920年代に日本の山際勝三郎博士が
ノミネートされたことがあったんですよ。

1925年 26年、28年 そして
亡くなったあとの1936年の合計4回も!

山際博士は人工的に発生させた
ガン研究の先駆者として有名です。

うさぎさんの耳にコールタールを塗って
擦るという地道な作業を続けて 

人工的にガンを発症させることに
成功したのだそうです。

さらに1930年代には6回も
ノミネートされているのに
受賞を逃している
日本人のお医者さんもいます。

呉建(くれ けん)先生といって 
循環器系や神経生理学の権威なんですって。

こんなすごい業績を残しているのに 
ノーベル賞よこさないとか
どうなってんのよ?

日本人の先生方のことを挙げると
絶対腹が立ってくるので
やめとこうかなと思ったけど
やっぱり書いちゃいました。 

腹も立っちゃいました。ぷんすか!<(`^´)>

参考までに 第1回(1901年)の
ノーベル賞受賞者を挙げておきます。 

化学賞   オランダ ヤコブス・ヘンリクス・
           ファント・ホッフ
生理学医学賞 独帝国 エミール・アドルフ・
           フォン・ベーリング
文学賞    仏国  シュリ・プリュドム
平和賞    スイス アンリ・デュナン、
       仏国  フレデリック・パシー 
という顔ぶれでした。

ちなみに経済学賞は だいぶ後(1968年度)に
なってから追加されたもので 正式には
ノーベル賞の仲間ではないそうです。

何でもスウェーデン国立銀行の創立300周年と 
ノーベルさんの没後70年が重なったらしくて 
それで設立されたんですと。 

なるほど乗っかったんだ。

だからでしょうかノーベル財団は
「ノーベル賞ではない」と言ってるそうです。

そしてなぜ12月10日が授賞式の日か…? 

それはアルフレッド・ノーベルさんの
命日だからなのです。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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