七十二候の地始凍(ちはじめてこおる)の時候を迎えます

凍ったつぼみ 暦・季節

 
凍ったつぼみ
 
11月も10日を過ぎました。

そろそろ七十二候の地始凍
(ちはじめてこおる)を迎えます。

正確には 明日なのですが。

霜月という名の月に入ったので
霜は当然になりましたかね。

そしてついには 表面だけでなく
少し土の中に入って霜柱も…。

この地始凍は 霜柱ができたよ
あるいは霜柱を見たよ…
そんな時候をいうのです。

地始凍の頃には何があるかなと考えてみました。

七十二候が成立したのだってそれなりに
時間がかかったであろうと思われますが

その頃と現在とでは
また違うかもしれませんね。

全体的に気温が高くなる傾向なので
霜柱のような小さな現象は 特に
影響を受けやすいのかもしれません。
 

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地始凍の頃にあることといえば…

 
とりあえず 身の回りを見回してみると…。

そういえば日付としては少しずれますけれど
「七五三」がもうすぐですね。

子供の健やかな成長を願ってお参りをします。

始まりは江戸時代だそうで 私は
もっと古くからあることかと思っていました。

歴史としては 浅い方なのね。

しかも関東方面の地方行事だったみたい。

昔は 子供が無事に成人するの
結構大変だったから…。

医療も食糧事情もよくないし
そもそも寿命が短かったし。

今は満年齢でお祝いされるご家庭が
多いと思いますが
江戸時代は「数え年」でしたから
2歳 4歳 6歳だったでしょう。

もともとはそれぞれの年齢で
別々に行われていた子供の
お祝い事だったらしいですが
統合されていったんですねえ。

イメージでしかないのですが
子供の数は多かったと思うので
「七五三」のようにひとまとめに
した方が 親は楽になったかも。

時代劇などの表現から推察すると
幼い子供はののさん(神さま)だとか
この世のものではない…みたいな
ある種の諦観があったように思われます。

恐らくは身分の高低を問わず
子供の死亡率が高かったから
反動で 子供の数そのものは
多かったのかもしれない…

なんて 相反するイメージの
統合を図ってみました。でへ。

あれれ またテーマの地始凍から
外れてるぞい…。
 
 

地始凍のこの頃に「七五三」なのは…

 
霜柱がサックサクで 朝方は
ちょっくら寒いですけども
その頃使われていた「二十八宿」で
15日が良い日に当たったのも
一役かっていたようですね。

この「二十八宿」は今でも暦には載っています。

ちょうど収穫を終えるころで
神さまに豊穣のお礼をする時期でも
ありましたから 庶民や
お百姓さんでもできたので
広まったのかもしれません。

関東方面と地域色が強かったのは
時の将軍さんが息子の健康を願って
11月15日にお参りしたから
といわれている辺りに理由がありそうですね。

あの「生類憐みの令」を出した徳川綱吉さんです。

お祭り 願掛け 祝い事なら真似っ子も増えて
がんがん広がり定着も早いのではないでしょうか。

こういうの大好物ですからねえ
昔も 今も日本人は。

で、現代はというと 特に15日と
限定しているわけではないですね。

およそ11月の声を聞くと 都合のいい日を選んで
お参りされる方々が多いです。

時期的に都市部の紅葉が最盛期を迎える頃ですね。

七十二候の地始凍とは えらく違いますけれども
華やかな彩りが一緒にお祝いしてくれて
いるような気分になります。
 
 

地始凍のこの頃になると起こるのは…

 
季節先取りの強烈な寒気が南下しない限り
霜柱サックサクにはならないでしょうね。

ちょっと早い木枯らしが吹くかな。

いずれにしても現代の「七五三」は
ほぼ「撮影会」と化していますので
外の寒さは関係ないかな…。

子供たちが一丁前の格好をして
記念写真に納まる姿を
たくさんの大人が見守るの図。

その生物の大人の姿を まんまミニチュアに
したものは たいそうかわいらしいですねえ。

で、その後はみんなでちょっと
すてきなお昼とか お茶とか。

どこか遠くの観光地へ出かけるとか
旅行などではないけれど
日常に密着したちょっと特別な日。

一人一人の年齢的には 生涯に
一度ずつしか訪れない日ですから。

それぞれが家族の記念日ですね。

「七五三」のお参りの姿を
TV映像などで見ると
ほっこりと気持ちが暖かくなって
ちょっとだけ寒い風を忘れます。

私の住む地域では 冬晴れといって
天気はいいのですが 乾燥して
ガシガシと寒くなります。

普通 霜柱は日が高くなると 姿を
消しますけれども うちの辺りでは
日増しに「丈夫な霜柱」を見かけるように…。

暦では同じ「地始凍」ですけれども
海まで続く平地と山の平地では
だいぶ差があるものですねえ。

一応 日本だって広いんだぞと。
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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