8月24日 七十二候 綿柎開(わたのはなしべひらく)

草原と夏の空 暦・季節

 

 
今日は七十二候の綿柎開
(わたのはなしべひらく)にあたります。

実は昨日の処暑と重なっていたので
今日に日延べしました。

綿の実の殻の部分がパコッと開いて
ふわふわの綿が のぞいて
見える頃という意味のようです。

そろそろ綿の収穫時期
ということなのでしょうか。

綿そのものは原産地が熱帯性の植物で
乾燥していないと育ちませんので
寒冷地生育の私は 実物を
見たことがありません。

もしかすると 涼しい所でも育つ
種類が開発されているかもしれませんが
身近で見たことがはないですね。

写真でしか知りませんが 本当に白い綿が
なっているんですね。
なんだかとても不思議な光景です。
 

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人類が世話になりまくりの綿

 
七十二候に入っているということは
日本でも栽培されてきた
ということですね。

暖かい地方なら 綿の畑も
できるかもしれません。

少し雨が多いかもしれないけれど
まあ綿も植物ですし水はいいでしょう。

たいへん古くから 人間に利用されてきた
綿ですけれど 今では遺伝子を
組み換えた綿が 大半を
占めるようになったそうですね。

世界で栽培されている綿は親の野生種で
4つに大別されるそうです。

野生種ですでに4種類あるということは
植物としても相当 古い時代から
存在していたということになるでしょうね。

分類の仕方でも「界」から
階級なしで「目」まで行ってます。

種子の周りに綿毛があって
これを人間が利用したんですね。

…ということは種子を暑さはもちろん
寒さからも乾燥からも
守ろうとしてこんな綿毛を
生やしたのかもしれません。

乾燥性の熱帯の場合 1日の中に
夏と冬が同居することも珍しくない
極端な気候であることも少なくないのです。

こういう綿毛ができるということは
綿が生まれたのは そういう極端な
気候だった可能性を物語っていると思うのです。

植物たちは自分の置かれた環境の中で
何とか子孫を残そうと必死で
生き抜いて来ていますから
綿毛を使って種子を守ろうとしたので
あろうことは理に適っていますし
充分考えられることだと思います。

それをちゃっかり横取りするなんて
人間は何てずるいのでしょう。(笑)

この綿毛を撚り合わせて糸にするとか
その糸で布を織るとか
いったい誰が考えついたことなんだろう…。

糸にするのは 他の植物の繊維などを
使う方が直接的な方法に思えますし
綿毛を撚り合わせる発想は
後だったかもしれませんね。

種子からは油も取れるし 本当に
人類の文明を下支えしてくれた
植物と言っても過言じゃなさそうですね。

 

個人的にも綿には感謝感激雨霰

 
お花は黄色くて ちょっと
オクラの花に似ています。
同じアオイ科なので当然かもしれません。

この綿花とは全然違う種類の植物ですが
ワタスゲという草の群生は
とても幻想的で好きな光景です。

自然の群生はその場にあるものとの
調和も素晴らしく一幅の絵のよう…。

この植物は綿に似た種子の塊をつけるのですが
本当に綿そっくりで…。

ただワタスゲは涼しい高地に群生する
高山性の植物なので
さすがに寒冷地生息の私でも
実物の美しい群生を見てはいません。

残念ながら体質と性格に合わないため
山登りはしませんのでね。

高山の写真などに写り込んでいて
ちょっと興味を引かれて 何度か映像を
見たりしただけなのですが 群生する光景が
とても美しく印象的だったので
強く記憶に残りました。

同じ種類の植物がだーーっと一面に
広がる風景は その植物が何であれ
とても魅力的に見えることは確かだと思います。

花であったり 作物…例えば麦とか稲とか
牧草地なども美しいですね。

まあどうしても整えられた 平らな畑や
土地でなくてもいいのですが 山の民のせいか
広く開けた場所を好むようなのです。

ありゃそうすると 熱帯の乾燥を好む綿も
高山植物のワタスゲも 正反対の植物たちの
どちらも 実物を知らないんだねえ 私は。

結局どっちの植物も 私からは
遠い世界のものなんだわ…。

特に綿は一年を通して これしか
着られないくせして…。

化学繊維は たとえそれが縫製の糸であっても
触れるとかゆくなったり 小規模ながら
炎症が起きたりするものですから
100%の綿でないと 体が受け付けないという
面倒くさいヤツだったりしるのです。

お世話になりまくっている綿なのに
本来の姿や摘み取られる時期も
知らずにいたとは…綿さんに
不勉強をお詫びしなければいけませんね。

七十二候の綿柎開を機会に
少しは知ることができたと思いますので
ごめんしてくださいまし。(^人^)
 
お読みいただきまして ありがとうございました。
 

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