二十四節気の「啓蟄」(けいちつ)

啓蟄

 

今日は二十四節気のひとつ
「啓蟄」(けいちつ)です。

冬籠りをしていたカエルやヘビが
出てくるころという意味です。

雨水から二週間あまり 雨もありましたし
地表から少しずつ
柔らかくなってくるのでしょう。

お寝坊さんはどこにでもいますけれど
自然の中で命を繋いでいる
生き物たちにとっては

移ろいを敏感に感じ取らないと
困ることも多いですから
電車に乗り遅れないようにしないと。

冬眠前に蓄えたエネルギーを
無駄遣いしないように 種によっては
仮死状態にまでなるようですけれど

いったい何が 彼らの目覚まし時計役に
なっているのでしょうね。

一度聞いてみたいものです。
 

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早起きより お寝坊さんがいい?

とはいえ植物の発芽ではないので
ある時一斉にどど~っと土の中から
出てくるようなことはないと思われます。

人間の世界では
「早起きは三文の徳」と言いますが

生き物たちは冬籠りから覚めると
その時から自分で食べ物を
調達しなければいけませんよね。

フライング気味の冬籠り早起きは
食べ物の少ない時期になってしまいます。

死活問題ですから どちらかといえば
お寝坊さんの方が多いかもしれません。

そもそも低温と食べ物不足を
克服するための冬籠りですからね。

争奪戦になるライバルは
できるだけ少ない方がいいし
タイミングが問題ならば
かぶらないに越したことはないですから。

さて幾度もお話しているとおり
私の住む地域では3月のこの時期
気温が少しだけ上がりますが
まだ地表は凍ったままです。

でもさすがに日中には
ああ暖かくなってきた…と思える時もあり
日足の長さとともに光には春を
強く感じられるようになります。

寒い時期が長いので 暖かくなると
体も楽だし本当にうれしいです。

もしかすると生き物としての本能なのか
厳しい寒さには何となく
構えてしまうというか 独特の緊張が
あるのではないかと感じています。

単純に寒さで体中の筋肉が
縮こまっているだけなのかもしれませんが。

それが寒さの緩みとともに ほっとする
というか…ほどけてくるというか…。

ともあれ春は生き物みんなが
待ち望む季節ですよね。

冬眠をして冬を乗り越える生き物たちも
自分たちの環境を自ら整え
社会を作って生きてきた人間も
やはり春はうれしい季節なのかなと。

どんなに自分たちに都合のいい環境を
整備しても 地球の自然環境から
完全に切り離されてしまったら

生存は不可能だとわかっているし
春に喜びを感じるのは 自らも
自然の一部だと認識できるからかな。

 

動物たちが獲得した知恵

もしかすると人間も冬眠をしたら
限られた環境でも たくさんの人口を
養うことが可能になるかもしれませんよ。

人選や冬眠の期間など
いろいろ問題も出てくるでしょうが
自分たちの技術や性能を高め
発展させれば 解決法も見つかるでしょう。

ひょっとすると時間を超越できるかも
しれないということで あるいは
希望者が出てくるかもしれませんし。

もしかするとこういう風に
いつも自分たちの都合がいいように
どうにかしよう なんとかならないか…
そう考え続けることが 文明のエネルギー
なのかもしれないなあと思います。

ある程度自然から離れること
ちょっと俯瞰してみること
小さな努力を積み重ねてみること
そういう所から今の人の世の中が
積み上がってきているような気がします。

出発は当然ながら 身近な自然であり
自分たちを取り巻く環境でした。

だから厳しい環境ほど人や生き物を鍛え
より強くたくましいものが生き残れる

あるいは子孫を残せるように
導いてきたのだと思います。

人間の欲望と生き物たちの生存競争とを
同列に語ってはいけない部分も
あるかもしれませんが ある程度
環境を乗り越えるための
工夫をしたりというレベルなら
問題はないのではないかなと。(^^)

冬眠も生きる知恵の一つだし
人間が真似をしなくてもいいけれど
もしも何か解決の糸口になるなら
それはそれで使えると思うのです。

啓蟄の話から えらい方向に
話がぶっ飛んでしまいましたけれど
不可能を可能にするのが人の叡智だと
思っているので、わりとマジです。(笑)

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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