二十四節気の「立春」に思うこと

立春

 

今日は二十四節気の「立春」ですね。

「冬至」からおよそ45日ほど
経っていますから 日足も伸びてきましたし

何よりも日差しに 少し力強さを
感じるようになってきました。

2月は「日差しの春」と言われるように
低かった太陽の位置がだいぶ上の方になってきて

部屋などへの差し込みも深くなるので
気温の割には 気分的に
暖かいような気がするのでしょう。

「立春」だと言われれば 何だか
暖かくなったような気がしませんか?

そんな風に感じるのは
私だけかもしれませんけどね。

でも 世の中の事象のほとんどは
「気の問題」だと思っています。(笑)
 

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外はまだ とても寒いけれど…

私の住む地域は春の訪れが 北海道並みに
遅いので 暦の「立春」は時期的には
まだ寒いだけの冬景色そのままですが…。

でもそうでない地域では
風が柔らかくなったり
花が咲き始めたり 少しずつ変化が
目に見えてくる時期でしょう。

だからといって チャンネルを切り替えるように
突然 春になるわけではなく 時には
寒気が戻ってきて急に寒くなることもあります。

私の地域は その行きつ戻りつの
ふり幅がたいへん大きくて

時には一気に真冬にまで逆戻りして
しばらく留まったりしますけれど

そんなゆるりゆるりとした季節の歩みをも
楽しみたいと思っています。

なぜなら温度の変化のみでなく
かなりはっきりと感覚として
あるいは目で見える形で
季節の移ろいを確認できますからね。

寒い時期が過ぎて行って
ようやく暖かくなってくる…

そういう時を待ち望んでいるがゆえに
五感を研ぎ澄ましてわずかな変化でも
逃すまいとするのかもしれません。

しつこいようですが まだ立派に
厳寒という時期ではあります。

実際 寒い時期というのは
低温で縮こまっているせいか
体が思うように動いてくれない感じが
年々強くなります。

寒気が抜けて ふと暖かい空気に包まれると
体がとても楽なのです。

気温というのはこんなにも 人体に
影響するんだなと思わずにはいられません。

こればかりは「気の問題」ではなさそうです。(笑)

 

かすかに聞こえ始める 春の息吹

「立春」のころというのは
天気が良ければ暖かくなりますが

春の気圧配置で 南岸低気圧が発生すると
関東では雨ですが 私の地域では
大きな粒の雪になります。

降る端から消えてゆくことが多く
積もるようなことはほとんどないですが
こういう時も 一気に冬へ逆戻りしてしまいます。

このすぐに消える淡雪こそ 春の象徴であり
この地にも暖かい空気が入って来ている
という証拠なのですね。

それまでの乾燥した冷たい空気の中に
少しずつですが 湿り気と暖かさが
忍び込んできているのです。

気がつけば 冬の凍てついた空の色も
少しだけ優しくなっているような…。

わずかでも湿り気が入ると
雲の様子まで変わってくるので

ぼんやり人間の空ながめも たまーーには
役に立つこともあるのです。

太陽の位置が少しずつ高くなって
日足は伸びるのですが 地表で
暖かさを感じられるようになるには
もうひと月くらいかかりそうですね。

実際 空気は温めにくいものなので
本当にゆっくりしか上昇しません。

特に春は おだやかにそ~っと
やってくる感じがします。

自分の生まれ育った地域がそうだから
そう学習しているのかもしれませんが。

 

「立春」という音も手伝って

この「立春」のころが悪くないと
思えるひとつに もう少し辛抱すれば
間違いなく暖かくなるという
確信があることかなと。

そんなの当たり前でしょと
思われるかもしれませんが

寒さから徐々に暖かくなる
この時期でないと 思わないことなのです。

今年もこの寒さを乗り切ることができた!
もう少し辛抱すれば暖かくなる!

そう思えることが うれしいのだと思います。

現実としては その「もう少し辛抱すれば」が
実は と~っても 長くて
厳しい辛抱だったりするのですが
それでもうれしく感じるのですね。

目に見えるということのインパクトは
とても大きいものがあります。

雪の白さと凍えた土の色 そして冬の裸木たち…
寒々とした風景に 少し力強さが
戻って来た光が当たるだけでも

そこから少しずつ色がつき始める…
そんな風に思えるから不思議です。

何もかもが 眠りについているような
静かな風景に 寒風以外のかすかな音が
聞こえ始める… それは芽吹きの
支度をしている新芽たちが目覚める音。

硬い冬装備を少しだけゆるめて
光をいっぱいに浴びるため。

冬の時期を辛抱したあらゆる生き物たちが
また巡り来る春を待つように生き物の
一つである私も その期待に気持ちが
少しざわざわするのです。

 
お読みいただきまして ありがとうございました。

 

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